最近、値上げのニュースが多いよなぁ…
給与や稼ぎは上がらないけれど。
いや、今までの日本が安すぎたと言うのもあるのは、事実ですけれどね。
羽田・伊丹・那覇の旅客施設利用料を値上げ!
国土交通省が、羽田・伊丹・那覇の3ヶ所の空港について、旅客施設利用料(PSFC)の上限引き上げを認可しました。
値上げになる金額や理由は、各空港で発表が異なる感じで、具体的な新しい金額は、以下の通り。
空港 | 区分 | 対象日 | 現行料金 | 新料金 |
羽田空港国内線
| 大人 | 2022/3/1以降搭乗分
| 290円 | 370円 |
小人 | 140円 | 180円 | ||
羽田国際線
| 大人 | 2022/3/27以降搭乗分
| 2,610円 | 2,958円 |
小人 | 1,300円 | 1,479円 | ||
伊丹空港
| 大人 | 260円 | 340円 | |
小人 | 130円 | 170円 | ||
那覇空港
| 大人 | 2022/3/27以降搭乗分
| 120円 | 240円 |
小人 | 60円 | 120円 |
航空券と言う商品は、金額が普通運賃となり割引もなくなるので、搭乗日の当日に購入する人は極めて稀で、事前に購入するケースがほとんどだと思う。
で、今回、料金が改訂になるPSFCは航空券の購入時と同時に支払うため、値上げ後でも発券のタイミング次第では、現行の料金が適用されるコトになる。
具体的には、以下の通りで発表になっています。
羽田の国内線と伊丹空港は、2022年2月28日までに発券をした場合は、現行金額。
那覇空港に関しては、2022年3月1日以降に発券をした場合で3月27日以降に搭乗した場合は、新金額。
羽田の国際線に関しては、2022年3月26日までに発券をした場合は、現行金額で旅行するコトが可能。
値上げの金額は大した額ではないですが、旅行の計画がある人は、早めに発券をしておけば、多少、安く利用ができると言うコトになりますね。
いや、ホント、多少ですが。
ホントの理由はリニューアル費用の回収?
まぁ、そこまで大きな値上げ金額じゃないのは確か。
ただ倍率としては、なかなかの金額で、那覇空港なんて120円が240円と、一気に倍になる形で、あまり他では例を見ない上げ幅。
羽田だって徴収を開始した2005年の時点では大人が100円でしたからね。それが370円に。
17年の月日は経っていますが、物価も給与もこの間、ほぼ上がっていないコトを考えると、やっぱりかなりの上げ幅と言えるような気がしますね(消費税の改定がこの間にありましたが…)。
そして何気に今回、値上げが認可された空港って、3ヶ所とも近年にリニューアルなどがされた空港で共通している。
羽田空港は2020年に第2ターミナルを増築して際内運用ができるようになった。
伊丹空港は、2015年から大規模な改修工事がスタートして、2021年にようやく完成したばかり。
那覇空港も2019年に際内連絡ターミナルを開業させ、LCCターミナルを閉鎖し、LCCも新ターミナルに移り、翌2020年には新管制塔の運用が開始になり、第2滑走路の供用もスタートさせた状態。
投資をしてリニューアルや旅客の増大に対応した矢先に、コロナ禍による旅客の急減。
やはりそこに尽きるのだろうな…と言うのが、正直なところ。
素直に経営環境が著しく変わったから…と言えば良いのにと思う。
まぁ、そう言ってしまうと、コロナが落ち着いて旅客が戻って来たら、PSFCを前の金額に戻す必要が出て来るでしょうから、そうも言えないのでしょうが。
ってか、今一つ、値上げの理由もはっきりと打ち出していないとも思う。
これでよく値上げ申請が通ったな…とすら。
唯一、説明で具体的な内容を盛り込んでいたのは、羽田空港で、
段差のない旅客搭乗橋への更新などバリアフリー対応や、震災時の天井落下防止のための改修など
と、具体的な内容が盛り込まれていましたし、
当該施設に係る固定的費用や運用経費などの変動的費用が増加
とも記されていましたが、伊丹空港に関しては、値上げの理由も特に挙げられていませんでしたしね。
那覇空港も、
島嶼県である沖縄の重要な社会インフラ施設として、災害等非常時の置ける事業継続が強く求められており、昨今の自然災害等の発生状況を踏まえて各種災害対策工事を実施
とあるけれど、具体的に何が急に必要な工事だったの?と言う感じ(なお、那覇空港でも耐震関係法令に基づく天井改修工事などは行っているけれど)。
ちょっと値上げが安易になっているような感じがしてならないんだよな。
投資をしたけれども、旅客急減で投資を回収できないから値上げ…みたいな感じで。
もちろん、コロナ禍で厳しい情勢なのは理解しているけれど、それならば、そう明示して時限的に値上げをすれば良かった気もするし、安全対策で必要不可欠な値上げなのであれば、今後の工事計画なども一緒にしっかりと説明するべきだったように思うし。
あくまでも独占的な立場なのだから、この辺りはもう少し丁寧に説明をして欲しい感じ。
[リンク]・羽田空港国内線旅客取扱施設利用料の変更について
・大阪国際空港 国内線旅客サービス施設使用料(PSFC)の料金改定について
・那覇空港国内線旅客取扱施設利用料(PSFC)の料金改定について
JALの国内線特典航空券のマイル数は?
で、ここで気になるのは、JAL。
と言うのも、JALの国内線特典航空券って、PSFCをマイルで支払うと言う流れに切り替わっている。
現行だと、羽田発着で1回290マイル、伊丹だと260マイル、那覇だと120マイル。
つまりは、PSFC1円につき1マイルと言う計算でマイルが追加に必要と言うコトになっている。
なので、羽田→那覇だと290+120マイルと言う感じ。
今回の改定が実施されると、まだJAL側の発表はありませんが、恐らくこのJALの特典航空券での必要マイル数も上がると言うコトになるのかな…と。
改定後は、羽田→那覇だと370+240マイル。
今までなら片道410マイル、往復820マイルだったのが片道610マイル、往復1,220マイルになる計算。
往復で400マイル。
これは地味に痛いですね。
カードの利用で400マイルを貯めようとなると、100円=1マイルで考えても40,000円分ですからね。
ってか、どうしてJALはマイルで支払うと言う流れにしたのやらと、つくづく思ってしまうけれど。
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