グループの垣根を越える「しまとびクーポン」!
ANAとJAL、JAC(日本エアコミューター)、ORC(オリエンタルエアブリッジ)に長崎県と鹿児島県が、2018年11月5日から、地方航空会社の離島路線の需要喚起を図る企画として、「しまとびクーポン」と言うマイル交換特典を発行するコトを発表しています。
この試みが、ある意味、画期的と言うか、禁断的と言う内容。
何と言っても、ANAで貯めたマイルを、JALの子会社であるJACの奄美群島路線で、JALで貯めたマイルを、ANAも出資しているORCの長崎離島路線で使用可能なクーポンに交換が出来る言うシロモノ。
離島路線と言えども、競合し合っている他社で利用が出来るクーポンを発行すると言うのは、今まででは考えられなかったコト。
元々の発端は、国土交通省の“持続可能な地域航空のあり方に関する研究会”なのだとは思いますけれど、この研究会の報告で、機体の共同保有や、将来の経営統合などが内容に盛り込まれていましたから、どちらかと言うと、政府主導の企画なのだと。
[amazonjs asin=”B01ELUDG46″ locale=”JP” title=”人生を変える南の島々。日本編”]「しまとびクーポン」は期間限定でWeb申し込み!
「しまとびクーポン」への交換申込期間は、2018年11月5日午前10時~2019年2月28日まで。
ANA・JALの10,000マイルで、「しまとびクーポン」15,000円分(5,000円×3枚)に交換が出来るようになります。
申し込みはWebのみで、クーポンの発送は、申し込み後、3~4週間程度の日数が掛かるとのコトで、ANA・JALで各1,000セット限定の企画。
利用可能路線は、以下の通り。
ANAマイル | JALマイル | |
利用可能路線 | ・鹿児島~喜界 ・鹿児島~沖永良部 ・鹿児島~与論 ・奄美~喜界 ・奄美~徳之島 ・奄美~与論 ・那覇~沖永良部 ・沖永良部~徳之島 | ・長崎~壱岐 ・長崎~五島福江 ・長崎~対馬 ・福島~五島福江 |
ANAマイル保有者の方が、利用可能な路線が多く設定されていますね。
それなのに、ANAが運航している福岡~対馬は開放されないと言うのは、ちょっと謎な感じも。
どうせならば熊本県も入って、天草エアラインも利用出来るようにしても良いのに…と思うのですが、そうなると余計にANAとJALとのアンバランスが生じるから、今回はスルーされているのでしょうかね(その前に天草自体が熊本の三角まで橋で繋がっているから、離島と言えるのかどうかも微妙ですが)。
しまとびクーポンの注意点
面白い試みであるのは、間違いないと思う。
感覚的には、ORCの救済なのかな?なんて勘繰ったりもするけれど。
ただ如何せん、必要マイル数が高すぎる様にも思う。
10,000マイルでクーポンではなく、10,000マイルで往復特典航空券ぐらいじゃないと、お得感は低いかなぁ…とすら(冬季の閑散期ならば、もっと低くても良いと思う)。
また折角、Webでの申し込みに限定しているのに、発送まで3~4週間も掛かると言うのは、ちょっと現実的じゃないかなぁ…と。
システムが異なる訳だから、Web完結が難しかったのか、それとも単なるお役所仕事なのか…
約1ヶ月も掛かると言うコトは、それから航空券を手配すると、搭乗までかなり時間が必要になってしまう気がするのだけれど。
クーポンの有効期限がまだ発表になっていないので、何とも言い難い部分はあるけれど。
今後もこうした取り組みが行われるかどうか。
離島を結ぶ路線は、生活に必要な訳で、維持をして行くべき路線。
需要喚起はこれからも必要なのだろうが、もし拡大するとしたら、JALグループの方が、RAC(琉球エアコミューター)もあるし、離島路線を多く抱えているので、不均等が起こるような気がするので、その辺りの対策も考えて欲しけれど。
コメントを残す