バニラエアが函館撤退!
バニラエアが成田~函館線を、2019年3月にも運休する方針を固め、函館市に連絡をしたとのコト。
このバニラエアの函館線は、1日1往復の運航で2017年2月19日から就航した路線。
2017年3月18日には、関空~函館線も季節運航便として開設していましたが、2018年3月に関空線を運休していた所。
運休の理由は、就航当初、85%を目指していた搭乗率が、夏の観光シーズン以外は70%台に低迷し、60%台に落ち込む月もあったと言う。
バニラエアの函館線は、季節運航便だった関空線が運休してからはこの成田線1路線のみなので、運休が実施されるコトになると、函館空港からの拠点撤退と言うコトになりますし、同時に、函館空港からのLCCの国内線の発着がなくなるコトになります。
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因みに、現在のバニラエアを除く函館空港への就航路線は、
ANA | 羽田 | 1日3往復 |
新千歳 | 1日2往復 | |
伊丹 | 1日1往復 | |
JAL | 羽田 | 1日3往復 |
丘珠 | 1日6往復 | |
奥尻 | 1日1往復 | |
伊丹 | 1日1往復 | |
AIR DO | 羽田 | 1日2往復 |
中部 | 1日1往復 | |
タイガーエア台湾 | 台北(桃園) | 週5往復 |
エバー航空 | 台北(桃園) | 1日1往復 |
と言う状態。
函館空港は、市内中心部にも近い好立地の空港ですし、観光地としても函館は名高い訳ですが、それでも生き残れなかったと言うのは、バニラエアの営業力が落ちていると言う表れなのかな…なんて、つい思ったりしてしまいます。
奄美大島線は、大成功だったと思うのですが、そもそも1日1往復と言う運行頻度も影響がありそうですし、北海道新幹線との競合もある訳で、ある程度、目を引くような運賃を付けなければ、厳しかったのかな…と言うのが正直な所。
ただ他に競合LCCがいないし、北海道新幹線も函館の駅は市街地から遠く不便なので、勝ち目はあった様に思うのですけれどね。
もしかしたら、バニラエアとピーチが合併するのを前に、何かしらの路線網の整理を行っていると言う話なのかも知れませんけれどもね。
どちらにせよ、2018年には、福岡~台北(桃園)と成田~石垣、那覇~石垣線を就航させた半面、成田~関空線と、台北~ホーチミン線を運休したバニラエアですが、それに続く運休と言うコトになりそうで、LCCってこうした路線の縮小と拡大を繰り返すのが常ではありますが、バニラエアはなかなか安定しないなぁ…と言う感じも。
他の日系LCCは案外、こうした撤退が少ないので、余計に目立っちゃう感じがしますね。
バニラエアの就航路線は…
さて、この函館線の運休が実施されるとバニラエアの就航路線は、
・成田~新千歳
・成田~那覇
・成田~奄美
・成田~石垣
・関空~奄美
・那覇~石垣
・成田~台北(桃園)
・成田~高雄
・関空~台北(桃園)
・福岡~台北(桃園)
・那覇~台北(桃園)
・成田~セブ
と言うコトに。
元々、リゾート路線に焦点を当てて就航をして来たバニラエアですが、やっぱり路線数がまだまだ少ないコトもあるし、一般的に日常路線が少ないのは、気になる所。
もうちょっと観光にも利用出来るし、日常的にも利用されやすい路線があれば、知名度も高くなりそうな感じがするのですけれどもね。
成田をベースにしている割に、成田発着路線も国内線で4路線(+函館線)と、台北・高雄・セブ線しかないので、なかなか選択肢になりにくいって感じがしてしまいます。
2019年度には、同じANA系のLCCであるピーチとの合併が迫っている中、バニラエアとして最後の新規の路線展開とか、あったりするのでしょうかね。
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