久しぶりに航空ネタ。
今年に入ってからと言うモノの提携関係を拡大させているJAL。
7月にベトナム最大手LCCのベトジェットと。
9月にインドのタタグループとシンガポール航空との合弁会社であるビスタラと。
さらにANAとそれまで提携関係にあったハワイアン航空を提携先を変えさせ、そして、10月にアエロメヒコ。
ホントに拡大基調が凄い訳で、今まで制限されていたのが、一気に噴き出していると言う感じ。
今度はアエロフロートと提携へ!
今度はロシアのアエロフロート・ロシア航空との包括的業務提携の締結に向けた覚書を交わしたコトが明らかに。
今回の提携は、まず
・JALが運航中の成田~モスクワ(ドモジェドヴォ)線と日本国内線ならびに日本以遠の国際線
・アエロフロートが運航している成田~モスクワ(シェレメチェヴォ)線とロシア国内線
上記でのコードシェアの実施からスタートする模様。
さらに将来的にはマイレージでの提携を行い、JALが利用しているモスクワ側での空港をシェレメチェヴォに偏向し、共同事業を検討するなどが盛り込まれています。
って、昔はJALもシェレメチェヴォだったのを、何年か前にキレイで使い勝手の良いドモジェドヴォに変えたんじゃなかったっけ…と思いつつ、また戻す可能性があると言うぐらいの意気込みなのは、びっくり。
↑上の写真は、アエロフロートの機内食の写真なんですが、確かに“かつてのアエロフロートの面影”は、今やもう、何処にも見当たらないぐらいに頑張ってはいますけれどもね。
機材も最新型を続々、就航させているのも事実だし。
[amazonjs asin=”487290687X” locale=”JP” title=”ロシアと雑貨~ラブリーをさがす55の旅~”]S7航空との提携は、どうなる?
ただJALが加盟しているアライアンスである「ワンワールド」の中には、ロシアのS7航空がある訳で、何故、ココでまたアエロフロート?と言う気がしなくもない。
モスクワ~サンクトペテルブルグ・サマラ・ペルミ・ウファ・カザン・チェリャビンスク・エカテリンブルク・ボルゴグラード・ニジニ ノヴゴロド・クラスノダール・ロフトフ・ソチ・ニジネカムスク・カリングラード・オムスク・チュメニ・ノボシビルスクと既にS7航空が運航しているロシア国内線でのコードシェアもある。
確かにコードシェアしている路線がモスクワ~極東メインと言う気がしなくもないけれど、S7航空は現在、アエロフロートを抜いて、ロシア国内線では最大手なんだから、アエロフロートとわざわざ提携を結ばなくちゃいけない理由はあまり見当たらない感じがするのだけれど。
確かにモスクワ~日本路線にS7航空は就航していないし(現状、日本路線は成田~ウラジオストク・ハバロフスクと関空~ウラジオストク線のみ)、S7航空の本拠地であるノヴォシビルスクへは2018年4月にようやく週1便で就航するだけ(この他に4月に成田~イルクーツクが就航予定)で、JALは乗り入れする計画すらないから、S7航空との提携がなかなか深化していかない感じはある。
でも、JALにとって、アエロフロートと提携するコトのメリットが、そこまであるのか?と言う気がしなくもナイ。
確かに、現状だと、ANAは日本~ロシア路線を持っていないから、ココで提携を結んでおけば、日本~ロシア路線は万全の体制になるのは、間違いがないのだけれども、日本~モスクワ線に限った提携と言う訳でもなさそうだし。
それこそモスクワ側の空港を変えると言う話になれば、現状のS7航空とのコードシェアはビミョーになるだろうし。
アエロフロートが運航しているモスクワ以遠の国際線でも提携を…と言う流れならば、まだ理解は出来るけれど、それだって別に欧州域内の現状のワンワールドアライアンスメンバーとの提携で充分な気がしなくもないし。
確かに、日本~ロシア間の旅客移動は増えていると言われている。
10年前の2007年時点でJALのモスクワ線は週3便だったのが、今ではデイリー運航だし(但し、機材は小さくなっているんだけれども)。
それを踏まえても、ちょっと謎な提携な気がしてならないなぁ…
まぁ、アエロフロートは比較的、昔から、運賃が安いので、マイルが積算出来るようになったら嬉しいのは確かだけれど(加算率にもよるけれど)、それを踏まえてもシェレメチェヴォでトランジットをしたいと思えないのも事実ではある。
あそこのヨーロッパ発でのトランジット時、激混みなんだモン…
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