花咲線への寄付金が総額3億円に!

花咲線への寄付金が3億円に!

国内最東端を走るJR北海道根室線。

この根室線の内、ホントに一番東側の釧路~根室間が花咲線と称されているのですが、この花咲線の利用促進と魅力発信のために、根室市がインターネット上でガバメントクラウンドファンティングを2018年11月末まで募った所、半年間で20,000人以上からの寄付が集まったとのコト。

集まった寄付金総額も、事前の目標金額の実に9倍に当たる約3億円と言うから、かなりの金額が集まった結果になりました。

多くは鉄道ファンからの寄付なのかなぁ…と、勝手に推測しますけれど、やっぱり鉄道ファンってホント、その行動力や潜在的な経済力ってスゴイなぁ…と、改めて感心してしまいました。

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そもそも花咲線って?

花咲線は経営難に苦しむJR北海道が、“自社単独では維持が困難”としている区間の1つ。

根室市が、「日本最東端の鉄路“根室本線花咲線”を守ろう!」と題してふるさと納税を2018年6月1日から行った所、1ヶ月半で目標としていた約3,331万円が集まり、半年後には2億9,980万円に達したとのコトです。

寄付金は、利用促進に向けた施策に使われており、YouTubeなどで動画を配信したり、オフィシャルサイトが開設されたり…と、情報発信を行うと共に、公共交通維持安定化基金の積み立てに充てられているとのコト(オフィシャルサイトはコチラ)。

因みに↑のYouTubeはダイジェスト版ですが、釧路発8:18→根室着10:50の5627D普通列車をほぼ完全収録した2時間半版もUpされていたりします。

ホームに利用者がいると、何だかちょっとだけですが、ホッとしちゃう自分がいます(笑)。

動画は夏ぐらいに撮られたモノだと思われるのですが、冬ver.もちょっと見てみたいなぁ…と思っちゃいました。

JR北海道の経営難は大きくクローズアップされていますが、それ以外の地方交通は、どこも青色吐息なのが現状ですが、こうしたふるさと納税と絡めた動きと言うのが、これからも出て来るのかなぁ…と言う感じがしますね。

外から呼び込むチカラはやっぱり必要

2017年度の花咲線の営業赤字は11億1,000万円。

さすがにこの寄付金で赤字が補える訳ではなく、赤字額も前年度より7,200万円も増加していると言うのが現状で、ますます花咲線が置かれた環境と言うのは、厳しさを増す所。

地元自治体にも余力がない上、人口も停滞~減少傾向。

公共交通は、地元の人が乗って・使うと言うのが大前提にはなりますが、現状だと、どうにかして外部からのチカラを呼び込まなければ、衰退~廃線になるのは、明らかな情勢の中で、こうした動き。

ただこれが抜本的な解決に繋がるかと言われると、微妙な所はありますけれどね。

オフィシャルのWebサイトも、確かに写真家を活用してキレイで旅に出たくなるような写真が掲載されています。

 

が…

乗車に繋がるかと言われると、微妙な所。

だって、広大な北海道の風景をひたすら走る鉄道の写真とかあった所で、それは車で回らないと撮れない訳ですから。

しかも大して鉄道に興味がない人が、1日数本しか便が走っていない鉄道の写真を撮りたくなるか?と聞かれたら、答えはNoでしょうし。

何もしないより、何かをしなければならないのは事実。

ですが、乗車に繋がる施策と言うのは、難しい話なんだな、とつくづく思うばかり。

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観光客に使って貰うには、運行頻度がネックか?

そもそも花咲線自体の運行頻度が以下の通り。

・快速「はなさき」(釧路~根室)…1日1往復
・快速「ノサップ」(釧路→根室)…1日1本
・普通(釧路~根室)…1日4往復
・普通(根室→釧路)…1日1本
・普通(釧路~厚岸)…1日2往復

これしかない訳で、一般的な観光客が利用するのは、そもそもハードルが高かったりします。

まぁ、その便数が少ないのどかさが良いと言えば、その通りではありますが。

この少ない便数の列車にどうやったら乗って貰えるのか。
地元の人の利用が望めないならば、どうやったら外部からの利用が増えるか。

風光明媚な路線ですし、根室への観光アクセス路線でもありますから、今、流行りの観光列車と言う手段も有り得そうな気はしますが、さすがに通年運転となると、結構、難しい話になるのかな…なんて思いつつも、寄付金制度などがこれからも行われ、毎年、色々な施策が行われ、少しでも活性化して行けばいいな…とは。

と言うか、日本の公共交通政策はやっぱり道路行政。

確かに鉄道は国営ではないですから、直接的な支援はしにくい側面もありますが、もう少しトータルな公共交通政策と支援の枠組みがあっても良いのになぁ…と。

あ、もちろん、ただ無意味な支援ではなく、一定レベル以上の地元の方の利用があると言うのは、大前提だとは思いますが。

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