JAL、国内線仕様ボーイング777の前倒し全機退役を実施!

普段、このブログでは、あまり航空機材についての話題を取り上げるコトはない。
それはボク個人が、旅が好きで、その手段としての航空と言うのは、興味があるけれど、機材にそこまで興味が無いから…と言うだけ。
ってか、所詮、エコノミークラス利用だと、どの機材でもそんなに変わりはないですからね。

でも、久しぶりに取り上げてみました。

まぁ、たまには良いよね。
長年に渡り、活躍してきた機材だし。

JAL、国内線仕様の777を前倒しで全機退役!

JALは、2021年4月5日に、プラット・アンド・ホイットニー製(P&W)のPW4000エンジンを搭載している全ての「ボーイング777型機」を退役させたコトを発表しました(実際の最終運航は3月31日)。

2021年2月時点でのJALのPW4000エンジンを搭載していた同型機は、合計で13機。

2月20日にユナイテッド航空の777-200型機が、離陸直後に右エンジンのインレットが分離し、緊急事態を宣言する事案が発生。その後、日本でも運航停止の措置が取られている状態で、元々、退役予定の機材でしたが、運航再開の時期が見通せないために、経済性も考慮して、早期の退役措置が取られるコトに。

JALのP&Wエンジン搭載の「ボーイング777」は、国内線仕様として1996年に初めて導入され、約25年間に渡ってJALを支えてきた機材。

777-200型機は3クラス制の計375席(ファースト14席・クラスJ82席・普通席279席)に加え、胴体がより長くなり2クラス制で計500席(クラスJ78席・普通席422席)を誇る777-300型機の2機種。

国内線仕様機としては、最盛期は777-200型機が15機。
777-300型機は7機が在籍。

最終的には、777-200型機が5機、777-300型機が2機の合計7機が残っていました。

ボーイング777。

ボクが飛行機に乗り始めるような旅をしてからは、ずっとJALの中でも花形のポジションの機材だった訳ですが、そんな機材が姿を消す(正しくは、まだGE90搭載の機材がは残っているけれど)と言うのは、時代が1つ変わったと言う感じがしてしまいますね。

ただ最後まで残った機材を見ると、一番若い機材で13年。

一番古い機材だと21年の機齢なので、さすがに時代は変わるよね、それだけの月日が流れたら…と言う感じもしますけれどね。

後継機材がないのも、今の流れか…

さて、こうした機材が退役する場合は、基本的には、後継となる機材が用意されるコトになる訳ですが、777-200型機は、3クラス制で合計369席を誇るエアバスA350-900型機(ファースト12席・クラスJ94席・普通席263席)が、既に就航しており、8機を受領済みで、さらに今年度には7機が加わる見込みで、今年度末には15機になる。

が、777-300型機の後継は…と言うと、しっくりこない。

A350-900型機の胴体を長くしたA350-1000型機を導入する計画ではあるが、こちらは国際線に投入予定で、国内線への投入は未発表な状態。

当面は、国際線機材で、今回の運航停止措置対象外になっているGE製エンジンのGE90を搭載の777-200ERを国内線に転用したが、こちらも2023年3月末までで運航を終了する予定。

こうなると、いよいよJALの国内線からは500席と言う大勢の収容を誇る機材がなくなると言うコトになります。

先日の記事で、A380の最後の新造機が南仏を飛び立ったと言う話題を書いたのですが、やっぱり世界的に見ても大型機から中型機での高頻度運航と言うのが、1つの流れ。

JALの場合も、繁忙期のピークデイには、500席と言う座席数が生きますが、それ以外の期間だと、逆に500席を埋めると言うのが至難と言うコトでしょうね。

そこに加えて、燃費効率も最新鋭機材に比べると劣る訳で、今回、UAの事案があって退役を前倒しにすると言う判断をしたのは、おかしな話じゃないですよね。

JASカラーを最後に見たかったけれど…

個人的には、JASのレインボーセブンを最後に復活させて欲しかったなぁ…と言う感じもある。

まぁ、今回は退役が前倒しになったと言うコトで、いきなりでしたし、さすがに実現は難しい話でしたが、そもそもJALとJASが合併して以来、JASと言う会社があったコト自体、抹殺されている感じ。

確かにJALとJASの合併は、“合併”と言うよりも、JALによるJASの救済・吸収と言う感じでしたから、そうなるのも無理はないのですが…

JASは当時、国内線としては唯一の3クラス制を導入していたりしていましたが、その系譜が現在のクラスJに繋がっていたりしますし、丘珠空港を拠点している「北海道エアシステム」(HAC)は、元々はJAS系の会社で、今に至るまで社名にその名残があったりもしますけれどもね。

コロナ禍で空路を使った旅と言うのも回避される傾向の残る今、楽しい企画の1つとして、JASのレインボーセブン塗装などを復活させると言うのがあってもいい気がするんですけれどもね。

ただ…

そろそろJALとJASが合併して20年近く。

そもそもJASと言う会社があったコト自体、知らない世代も増えましたからね。
逆に言うと、レインボーセブン塗装なんかを復活させるには、最後のチャンスの様には思いますけれど。

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