サーチャージ、また1段階の下落!
「JAL」が、2023年8月1日以降の発券分から、国際線の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を引き下げるコトを発表しました。
現行の燃油サーチャージは、6月1日発券分以降の改定で1段階下がった状態。
それに続いてまた値下がりと言うコトになり、やはり嬉しい限りですね。
ひとまず、改定後の燃油サーチャージは、こんな感じに。
区間(日本発・片道) | 現行 | 8月以降発券分 |
韓国・極東ロシア | 3,500円 | 2,900円 |
東アジア(韓国・モンゴル以外) | 8,400円 | 7,100円 |
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 11,000円 | 9,200円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 17,900円 | 15,000円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 21,300円 | 18,400円 |
北米・ヨーロッパ*・中東・オセアニア | 33,400円 | 28,800円 |
*ヨーロッパ内での乗継便に、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)/フィンエアー(AY)・イベリア航空(IB)が運航するJALコードシェア便利用の場合は、区間ごとにビジネスクラスは40USD・エコノミークラス32USDが必要
「JAL」の場合、燃油サーチャージは、シンガポールケロシンの市況価格2ヶ月間の平均を、同じ期間の為替レートの平均を円換算して出した金額を基に決定すると言う形になっていますが、今回の対象期間で見てみると、2023年4・5月のシンガポールケロシンの市況価格は、1バレルあたり平均93.12US$(前回は103.03US$)。
ここに平均の為替レート1US$=135.35円(前回は133.31円)を乗じ、シンガポールケロシン市況の円貨換算額は、12,604円(前回は13,734円)。
改定前はゾーンIでしたが、1ランク下がってゾーンGになるコトに。
前回までだと、往復で考えると、
- タイ…35,800円
- ハワイ…42,600円
- 北米大陸/ヨーロッパ…66,800円
でしたが、今回の改定だと
- タイ…30,000円
- ハワイ…36,800円
- 北米大陸/ヨーロッパ…57,600円
と言うコトになり、小幅ですが、イイ感じで減額されてきましたね。
この1年弱で半額にまで下落!
去年の秋口だと、北米・欧州で1人片道57,200円だったのが、往復で57,600円なので、ほぼ半額にまで落ちて来た感じになります。
まだまだ負担は軽くないですが、ようやくここまで落ちて来た…と言う感じがしますね。
JALの場合、マイルによる特典航空券でも燃油サーチャージは必要な訳ですが、やはりこのぐらいまで下がってこないと、なかなか特典航空券を発券して…と言う気持ちにすらならなかったので、この下落基調なのは、嬉しい限り。
シンガポールケロシン市況も1バレル当たりの平均が100US$を下回って来ましたしね。
まぁ、一気に下落するコトも、なかなかナイ情勢ではありますが。
燃油価格だけでなく、為替にも影響を受ける燃油サーチャージ。
この先も下落が続くのかどうか…と言うのが、気になるところですが、ロシアの動きもまだ収まっていないですし、アメリカの為替政策も不安定。
なので、下落一辺倒とは言い難いのが実情。
それでも大きな流れとしては、当面は、下落基調になる可能性があるのかな?と言う感じでしょうか。
いつ発券するべきなのか
燃油サーチャージは、発券に伴って必要なるモノ。
つまりはまだしばらく先の旅程であれば、8月まで待ってから予約・発券・購入をするべきなのが、基本。
ただ9~11月ぐらいの秋口に旅行を考えている人には、悩ましい話題。
8月の燃油サーチャージ改定を待ってから購入すべきか。
それとも今、買うべきなのか。
個人的には、路線の人気度次第で良いのかな?とは思います。
8月まで待って空席がなくなってしまったら、元も子もありませんしね。
逆に家族旅行など人数が多い旅行の場合は、やはり値下げしたと言っても燃油サーチャージの負担は、小さくもないので、値下げになったタイミングで購入するべきかな…と。
ただJALの場合、ダイナミックプライジングで空席と同時に料金価格が設定されている訳ですが、空席が少なくなってくると、運賃そのものも値上がりしますからね。
その辺りの兼ね合いが難しいところですかね。
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