ベトナム航空、3期連続の最終赤字で上場廃止リスク、高まる!

3期連続最終赤字に債務超過…

ベトナムの航空業界大手の「ベトナム航空」。

2022年12月期の決算が、10兆3,700億ドン(約570億円)の最終赤字になり、上場廃止リスクが高まったコトが明らかになった。

2021年12月期決算は、13兆2,800億ドンの赤字。
それに比べると、赤字幅は減少している感じになった。
ただ直近の2022年10~12月期だけで見ると、2兆5,900億ドンの最終赤字になり、1兆1,800億ドンの赤字だった前年同期と比べると、赤字幅は拡大。

ベトナムの法律上、上場廃止になるとされているのは、

  • 通期の決算で3期連続の最終赤字
  • 債務超過
  • 純資産がマイナス

と言った場合とされている。
今回の決算で、「ベトナム航空」の最終赤字は3期連続。
さらに既に債務超過に陥っている状態。

2022年9月の時点で、既にホーチミン証券取引所からは上場廃止の警告を受けている。
一応、去年は8兆ドン分の新株を発行したコトもあって、上場廃止からは抜け出てはいましたが、今年も最終赤字になったコトで、どうなるだろう…と言う感じ。

 

売上高自体は、しっかりと戻って来ている。
2022年12月期で見れば、前年度比で2.5倍の70兆5,800億ドン。
コロナ禍による規制緩和も早めだったコトも後押しになり、国際線も順次再開している。

ただドンの下落に金利上昇で、ドル建て債券の支払いが増加。
燃料費の高騰に加え、ライバルのベトジェットが力強くなって来ているのに加え、バンブーエアウェイズが新規で参入したコトで、競争も激しくなっている。

有利子負債も大きいので、もしかしたら上場廃止に今度こそ繋がる可能性もありそう。

ただ…
「ベトナム航空」は上場していると言っても、まだまだ国営資本。
共産党一党政権であるベトナムなのだから、この辺りもねじ込めて来る可能性もありますがね。

まずはパシフィック航空売却かな?

「ベトナム航空」の上場廃止リスク。
そう言えば、ANAも同社には出資しており、国に次ぐ大株主。

ただコロナ禍で「ベトナム航空」が増資の打診をした際、ANAは断った経緯もあるから、今回も様子見になるのかな?

ANAの方は、確実に経営的にもポストコロナに入ったので、多少の余裕はありそうですが。

「ベトナム航空」は既にカンボジア・アンコール航空の株式35%を売却済み。
ならば、次に取りそうなのは、傘下のLCCである「パシフィック航空」の売却でしょうね。

元々は、カンタス航空の資本が入っていた同社。
ジェットスター・パシフィックにリブランドした後、「ベトナム航空」の資本が入り、カンタス/ジェットスターが抜け、現社名に戻った形。

既に売却交渉は進めている模様で、この売却が、すんなり決まれば、近日の上場廃止は免れるかも知れないですね。

ただ毀損している資本の額も大きくなって来たので、それだけでは済まない気もするし、抜本的に改革して行かないと、LCCとの競争には勝てなくなってくるようにも思いますがね。

学ばない国営系の航空会社…

株式市場に上場しているとは言え、まだまだ国の影響下にある「ベトナム航空」。

「タイ国際航空」もそうだし、JALもそうだけれど、やはり国営系の航空会社って、どうもある時期になると厳しくなるね。
最近だと、タタが買収した「エア・インディア」もそうか。

路線網は拡大するけれど、結局、高コスト体質になり、後続企業が出てくると一気に失速して行く感じ。

どうして色々失敗して来た事例があるのに、学ばないんでしょう…とは思うけれど、国内ではガリバーになっているから、学ばなくなっちゃうんでしょうかね。

ただ足元ではベトジェットが急成長。
オーストラリア線の開設も決定済みだし、もっと「ベトナム航空」にとって競合になる路線に食い込んできそうな感じなので、有利子負債を多く抱えていたら勝負にはならないでしょうね。

その辺り、どのタイミングで見切りを付けるのか。
そう言った事案にはなって来そう。

個人的には、「ベトナム航空」はセールも多く行っているし、頑張って欲しいとは思うけれど、セールの頻発が経営悪化に拍車を掛けているのも確かなんだろうなぁ…

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