セントレア、国際線が復調したお陰で、4期ぶりに黒字転換!

売り上げが400億円まで復活!

中部国際空港(セントレア)を運営している「中部国際空港会社」が、2024年3月期の連結決算を発表し、純損益が21億2,200万円の黒字になり、4期ぶりに黒字転換を果たしました。

具体的な数値で見ると、こんな感じ。

 売上高営業利益経常利益当期純利益
 前年度比
2024年3月期399億8,900万+63.2%21億1,000万15億5,600万21億2,200万
2023年3月期245億900万+50.0%△67億4,900万△72億300万△73億9,800万

売り上げが前年度から大きく伸び、400億に少し足りないレベルまで回復。
その影響で営業損益が前年67億4,900万円の赤字から21億1,000万円の黒字に回復し、最終的に黒字転換と言うコトに。

売り上げの内訳としては、

  • 空港事業(着陸料など)…222億1,000万円
  • 商業事業(免税店など)…153億円
  • 交通アクセス施設事業(駐車場など)…24億7,000万円

となっていて、全体的に航空便の回復が、そのまま売上増に繋がった形。

2025年3月期の通期業績予想は、43億円の最終黒字を見込むが、今期も来期も無配は継続する構え。

 

国際線発着回数が239%!だが…

国際線の復活してきているのが寄与した形。

実際に2023年5月からは、供用を見合わせていた第2ターミナルも到着運用が始まり、全面的な教養が再開。

国際線の旅客数は約322万人で前年同期と比べると390%と大幅に増加。
国内線も約595万人で同115%と増加基調を維持。

発着回数も国際線は約2.7万回(前年度比239%)、国内線が約5.7万回(同99%)と、全体的に大きく戻した感じ。

ただ2020年3月期決算の売り上げは655億8,000万円。

それと比べると、まだまだ全然、戻って来ていない状態とも言えそう。

利益で見ても、コロナ禍の影響が全くなかった2019年3月期は64億4,500万円を計上しており、売上高の営業利益率も、今回発表になった2024年3月期は5.3%に過ぎず、2019年3月期の15.4%と比べると見劣りしかしないレベル。

一息ついたのは事実ですが、まだまだ先が長いのかな?と思わせる決算のようにも。

セントレアは、長距離路線が弱く、やはりアジア路線で稼ぐしかない。

そうなると、中国発着便が戻ってこないと、本調子とはならないのかな?とも。

もちろん、一時に比べればかなり中国線も戻って来ているのだろうけれど、まだまだ物足りない感じがある。

ただそれはセントレアが云々ではなくて、まずはノービザが復活しないと、もう話にならないとは思うけれど。

日系の国際線がなさすぎる…

あと日系航空会社が弱すぎると言うのも、問題かな…と。

後背地に名古屋と言う一大商圏を抱えているにも関わらず、ANAは自社運航の国際線がゼロ。

JALも現在は、ホノルルと上海(浦東)の2路線だけで、その他の日系航空会社の国際線は、LCCだけと言うのは、やはり寂しい限り。

もちろん、日系だからいい訳じゃないけれども、どうしても外国籍の航空会社だと運航スケジュールが日本在住者向けじゃないので、もうちょっと増えても良いと思うのですがね…

JALなんか羽田の発着枠も多くないし、そもそも当面、羽田の発着枠なんて取れないんだから、関空や中部・福岡からの国際線に打って出てもいいと思うんですけれどね。

やっぱりペイしないんでしょうね、今のJALだと。
ビジネスクラスなどが埋まらないと。

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