香港。
個人的には好きなスポットなんだけれども、どうしても先が見えない。
中国の中の香港として…と言う意味でも、香港として…と言う意味でも。
でも、それでもまた訪れたい街の1つなんですけれどもね、キャセイで。
赤字額は縮小したが、依然として1,000億円強の赤字!
香港航空業界最大手の「キャセイパシフィック航空」の2021年6月中間期連結決算が発表になりました。
これによると、最終損益が75億6,500万香港ドル(約1,070億円)の赤字を計上する形に。
前年同期は、99億香港ドル(約1,370億円)の赤字だったので、23.3%ばかり赤字額は縮小している形。
「キャセイパシフィック航空」は、コロナ禍の前に赤字が続き、体制の立て直しが行われ、2019年度の上半期決算にようやく13億4,700万香港ドル(約181億円)の黒字に転換していたばかりだったのですが、国内線を持たない香港を拠点にしている「キャセイパシフィック航空」の特性的に、やはり影響は長引きそうな感じですね。
赤字額は縮小しましたが、売上高も減少。
158億5,400万香港ドルで、これは前年同期比で42.7%の大幅減。
特に旅客業務の売上は、7億4,800万香港ドルで、これは93.2%と激減した形。
売上を補ったのは、他の航空会社同様に貨物業務。
こちらは127億200万香港ドルで、前年同期比で0.1%増と堅調に推移し、売上の8割を占めるまでに至った。
ただ貨物輸送量自体は、54万9,000トンで17.7%の減少。
搭載率は21.2ポイント上昇して81.4%と高さを見せ、貨物の収入単価も24.4%向上したのが売上と貨物業務での利益に寄与した形。
一方、機材は11機を運航停止。
この減損費用に5億香港ドルを計上したのに加え、リストラ費用に4億300万香港ドルを計上しています。
運航は随時、再開され始めている状態
コロナウイルスは中国から広まっているので、それに連なって「キャセイパシフィック航空」が苦境に陥るのは分かる。
そこに香港は民主化騒乱もあった訳だし。
中国本土の航空会社が持ち直しているのに比べると、国内線部門がないだけ立ち直りは遅れている感は否めない。
さらに2021年2月には香港で乗務員への検疫基準が強化されたコトで、輸送能力も低下したのも痛かった感じ。
「キャセイドラゴン航空」を吸収し、先日エアバスA321neoの旅客便への投入も開始。
2021年8月からは運航路線を拡大し、8月1日からパリ、8日からボストン・シカゴ、10日からはプーケット、13日からはプノンペン路線の運航を再開。
さらに8月13日からは青島→香港、24日から香港→マンチェスターの片道便の運航を再開。
これにより、路線網は、
・中国本土…9路線
・台湾…2路線
・北米…7路線
・アジア…13路線
・オセアニア…5路線
・欧州…5路線
・中東…2路線
と、合計43路線にまで運航が再開されるコトに。
さらにインドネシア・フィリピン路線も順次再開する方針。
ポストコロナでは、香港エクスプレスはどう活用されるのか?
香港は、まだ入域規制が続いていますが、日本を含むグループB(中リスク国)に分類されている国・地域に対する制限も緩和され、ワクチンを接種している非香港居住民でも入境が可能になっています(但し、隔離検疫期間はアリ)。
なので、少しずつ「キャセイパシフィック航空」の業績も回復して行く可能性がありますが、まだ時間は掛かりそうな感じはしますね。
ただ民主化騒動の過程で、コロナ禍後にどう進んで行くのか…
その辺りも読めないところ。
ただLCCの「香港エクスプレス航空」を傘下に収めたコトもあって、以前ならばやりにくかった価格面での需要喚起なんかもしやすい状態になっているので、ポストコロナでの展開は期待したい所だったりします。
コロナ以前だと、セールを頻繁にやっていたLCCですしね。
なお、「香港エクスプレス航空」は、純損失は、9億7,600万香港ドルの赤字。
赤字額は、前年同期から25.3%拡大と言う結果に。
ただ…
「キャセイパシフィック航空」の傘下に入って以来、グループ入りした感じはしませんけれどもね。
コメントを残す