アフガニスタン、タリバンが第2・3の都市を制圧!

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世界的なコロナの感染拡大で、世界の動きや流れになんか疎くなった気がする。
世界の感染状況とかは、たまにチェックしたりしていたけれども、それ以外の部分で…

海外旅行を良くしていたコロナ前までは、ちゃんとチェックできていたのになぁ…

アフガニスタン、カンダハルもタリバンが制圧!

長い間、なかなか安定しなかったが、ここ数年はやや小康状態になっていたのかな?と言う感じすらあったアフガニスタン情勢が、ここに来て、より混沌として来た感がある。

また「タリバン」勢力による支配が盛り返してきたのである。
この1週間強で旧支配勢力である「タリバン」は、全州都の1/4以上を掌握したと言われている。

2021年8月12日には、アフガニスタン第3の都市である西部のヘラート(Herat)が制圧された。
さらにカブールとカンダハルとを結ぶ幹線道路上にあり、首都・カブールへの玄関口まで約150kmと玄関口にあたる場所にあるガズニ(Ghazni)も「タリバン」の支配下に。

さらに8月13日には、アフガニスタン第2の都市であるカンダハル(Kandahar)も制圧したコトを「タリバン」が発表。

元々、中央政府のチカラがとても弱かったアフガニスタン。

今の政府にしても、全土をしっかりと支配できていた訳でもない。

が、ただでさえ全土を支配できていなかったのに、現時点で、アフガニスタン政府が実効支配出来ている場所は、首都・カブールと、その周囲の一部のエリア・一部の北部地域ぐらい…と言うコトになり、実質的にほぼ機能不全に陥ると言う形になっていると言うコトになる。

 

北部最大の都市であり、首都・カブールへも繋がる他、北側でウズベキスタン国境へと抜けられるマザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)も既にタリバンが迫っていると言う状態で、先日、ガニ大統領が電撃的に空路で訪れ、政府軍を鼓舞しつつ、北部の軍閥と相次いで会談している。

仮にマザリシャリフが陥落すると、アフガニスタン北部の支配権も完全に喪失するコトに繋がると思われる情勢になっている。

アメリカ軍の完全撤退も目前!

背景には、8月末までにアメリカ軍がアフガニスタンから完全撤退を予定していると言うのがあるのだろう。

ただ急激に「タリバン」による攻勢が強まっている中でも、アメリカ国防総省は、完全撤退の予定に変更がないコトを強調している状態。

仮にカブール・マザリシャリフぐらいが政府の支配下に留まったとしても、アメリカ軍が完全撤退した後は、どれだけ持ち堪えられるのだろう…と言う感じがしてしまう。

少なくても、北部軍閥がまだ底力を持っている北部の幾つかの街は持ち堪えられるのかも知れないけれど、カブールを守れるだけのチカラが、アフガニスタンの政府軍にあるのか…と言う感じがしてしまう。

在アフガニスタン米国大使館も、アフガニスタン国内に残っているアメリカ国民に対して、直ちに民間航空便を利用して国外に退避するように勧告。

治安状況や要員減少を踏まえると、カブール市内であっても大使館がアフガニスタンにいるアメリカ国民を支援する能力は極めて限られている

としているぐらいなので、既に首都・カブールへの「タリバン」による本格的な侵攻すら想定していると言えるだろう。

カブールとカブール北部40キロにあるバグラム空軍基地。

それをアフガニスタン政府は、守れるのだろうか…

9.11から20年を前にして…

今年の9.11で、アメリカ同時多発テロから20年。

アメリカとしてもこの長さは、恐らく最長と言える“戦争”だろう。
あの年に生まれた子ですら、成人になる訳だから。

20年を迎え、いつまでも治安維持などをアメリカや多国籍軍が担当している訳にもいかず、いつかはアフガニスタン政府と軍に引き継ぐべき話ではあり、それは間違いない。

だが、最悪のタイミングと言うコトになりそうな現状になりつつある。

アメリカ。
ソ連。

大国に翻弄されたアフガニスタンだが、この20年も激動の時代だったと言えるが、結局、この20年とは何だったのだろう…と言う感じにすら思える。

既にカブールへ避難民が集まっているとの情報が出ているが、これ以上、大きくならないように国際社会としてはどう対処していくのか。

結局、いつも被害を受けるのは、そこに住んでいる庶民なのだけれど、まずは関心を失わないコトから始めると言うレベルになっている気がする。

 

それにしても…
アフガニスタン政府軍、弱すぎないか。

圧倒的に制圧されすぎていて、どれだけ戦闘が行われたのだろう?と言う感じすら。

“国”を守るチカラ。
信仰のチカラ。

どちらが強いのだ?と思うぐらいだけれど、これだけ制圧されすぎると、もう政府軍は国民に信用されないのでは?と思うレベルなんだけれど…

 

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