デルタ航空、羽田〜ポートランド線、開設見送りで発着枠返上へ！

デルタ、羽田〜ポートランド線開設見送りへ！

米国大手航空会社の1つである「デルタ航空」が、羽田〜ポートランド線の開設を取りやめるコトを発表し、同時に確保していた羽田の発着枠も返上するコトを明らかにしました。

デルタ航空は、元々、2020年3月28日を以て、それまで日本側の拠点としていた成田空港から撤退。
発着枠が拡大した羽田の権益を確保し、既存の

・羽田〜ミネアポリス
・羽田〜ロサンゼルス

の2路線に加え、成田空港から

・羽田〜シアトル
・羽田〜デトロイト
・羽田〜アトランタ
・羽田〜ポートランド
・羽田〜ホノルル

の5路線を移管して開設する計画だった。

コロナ禍で計画が遅れていたモノの、羽田〜ホノルル・ポートランド線以外は開設が完了し、ホノルル線についても、2023年10月28日から運航を開始する予定で、ポートランド線だけが宙に浮いた状態になっていた。

これに対して、デルタ航空はアメリカ運輸省に、羽田空港を発着する最大2路線の米国側の発着地の自由化を提案。
アメリカ運輸省は、その提案を拒否したために、ポートランド線の運航開始か、発着枠の返上が求められている状態でした。

日本に提携航空会社がいないデルタ

米国航空大手だとユナイテッド航空はANAと、アメリカン航空はJALとの提携がある。
またハワイアン航空やアラスカ航空（日本線はないけれど）もJALとの提携がある中で、デルタ航空のみ日本側に提携航空会社がない状態。

ちょっとその辺りの差が出ちゃうのかなぁ…と言うのが正直な感想ですかね。

もちろん、デルタ航空はスカイチーム加盟航空会社なので、東南アジア・東アジア〜日本〜北米と言う需要が狙えない訳じゃないけれど、既にそうした需要は提携航空会社の大韓航空が拠点にしているソウル（仁川）がメインになっていますしね。

たださすがに羽田の権益を手放すと言うコトはしないかな…と思っていたので、ちょっと意外。

今回、デルタ航空が手放すコトになる羽田の1枠。

米国籍の航空会社が持っていた枠なだけに、日系航空会社がその枠を奪うコトは考えにくく、既にユナイテッド航空が、デルタ航空が発着枠を返上した際には、羽田〜ヒューストン・グアム線の開設を提案しているので、ヒューストンかグアムかのどちらかの路線が生まれる可能性が大でしょうか。

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そもそもなぜ、ポートランド？

ポートランド。
まぁ、結ぶ都市が悪かったとも言えそう。

そこまで大きな人口がいる訳でもないし、デルタ航空としても、大きなハブ機能があるとも言えないですし、日本人が良く訪れるような観光スポットがある訳でもないし。

ってか、なぜポートランドだったんだろう…とすら。

北西部エリアならば、既にシアトル便がありますしね。

ただ日本に加盟航空会社がないスカイチームなだけに、デルタ航空の路線網と言うのは、大事と言えるので、今回の開設断念は残念なところだな…と。

デルタ航空は羽田にラウンジまで作って、それなりに気合も入っていましたしね。