交通新聞社、小型全国時刻表と高速バス時刻表を休刊へ!

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そう言えば、ボク自身、時刻表を買わなくなって久しくなったなぁ…と、つい。
昔は年に4,5回は大版の時刻表を買っていたモノなのに。
そもそも時刻表があった方がプランが立てやすい周遊券とかがなくなったと言うのも大きいですけれどね、ボクの場合。

小型時刻表と高速バス時刻表、相次いで休刊!

交通新聞社が刊行している『小型全国時刻表』と、『高速バス時刻表』が共に休刊されるコトが発表になりました。

『小型時刻表』に関しては、2021年7月20日発売予定の8月号が最終号。
既にJTBも2011年に『携帯時刻表』を廃刊しているため、月刊で全国版としてはハンディタイプの時刻表がなくなると言うコトになりそうです。

『小型時刻表』は、B6変型版で刊行されていて、一部の駅を省略しているモノの、JR全線の時刻を掲載しているほか、私鉄有料特急や航空ダイヤも掲載されていて、ハンディサイズながらもボリュームのある情報量で知られた時刻表。

前身である『総合時刻表』から数えると60年以上の歴史を誇って来ました。

特に休刊の理由は発表になっていませんが、部数が減少していた中で、交通新聞社には同じようなコンパクトにまとめた『コンパス時刻表』もあり(コチラの方が大きい)、こちらは今後も発売が継続されるので、そちらにまとめたと言う感じなのかも知れませんね。

『高速バス時刻表』は、大きいAB版のみで年に2回発行されて来ましたが(7・12月)、来月の発行はなく、現在発売中の「2020~2021年冬号」が最終号と言うコトに。

1990年に創刊されているので、こちらも30年の歴史がある刊行物。

高速バスだけでなく、全区間が一般道を走る特急・急行バスなどの一部も掲載されているほか、全国の高速バスの時刻表を網羅している存在としては、唯一の存在だったコトから、今後は全国的な高速バス時刻表がなくなるコトになります。

飛行機に続いて、鉄道・バスでも…

飛行機の分野でもJAL/ANA共に紙タイプの時刻表を廃止(こちらは無料ですが)するなど、紙タイプの時刻表がどんどんなくなって行く感じになりますが、ネットで時刻表を調べる人が多くなった今、やはりなかなか利便性を打ち出せないのが実情なのでしょう。

そもそも時刻表って、多くの人からすれば、別に毎月買う必要のあるモノでもナイですしね。 

さらにコロナ禍で臨時列車の有無や運休などが突発的に発生している中で、やはり紙媒体ではなかなか対応しにくい部分もありますし(『高速バス時刻表』に至っては、年に2回の発行なので、そうしたイレギュラー対応は不可能でしょうし…)。

出版不況がここ数年来、叫ばれている中で、根強い需要はあると思うのですが、確かに今後を見据えてもなかなか部数を立て直すと言うのは、難しい側面はありそうな感じで、それを踏まえて休刊と言う決断なのでしょう。

どうしたら紙媒体のメリットを打ち出せる?

紙媒体がなくなって行く。
それは避けられない話かも知れない。

ネットで検索する方が簡単なのも確かだし、急な改正にも対応している訳だし、運賃なども一緒に調べられるのも便利だし。
土地勘がない場合は、紙媒体よりもやはり乗り換えの検索などが一発で済むので、やはり最早、なくてはならない存在に近い。

だけれども、時刻表に限って言えば、視認性が良いのは圧倒的に紙媒体。

ネットだとなかなか自分好みじゃない検索結果が出て来るコトもあるけれど、それを避けて、自分ならではの答えに辿り着けるのは、紙媒体ですからね(ボクの場合は、できる限り座って行きたい…と始発を調べたりする機会も多いのですが、そう言うのは、やはり紙媒体の方が便利だし早い気がするんですよね)。

紙媒体のメリットを、どう打ち出すか。
そしてネットでの検索に慣れてしまった層に、それをどう訴えるのか。

さらに、そこまで毎月買う必要性が必ずしも高くはない“時刻表”と言う商品の特性ではあるけれど、そこを毎月買って貰うにはどうしたらいいのか…

残された時刻表も、この辺りが1つの正念場になりそうな気はしますね。

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