東京～ビッグサイトまでの新路線
東京都は、2022年11月25日、東京駅付近から臨海地域を結ぶ地下鉄の新路線の事業計画案を発表しました。
これは東京駅付近～東京ビッグサイト付近の約6.1kmを整備すると言うモノ。
東京駅を出ると、新銀座（有楽町線接続）・新築地・勝どき・晴海・豊洲市場・有明/東京ビッグサイトの7駅が設けられる見込み（名称はいずれも仮称）。
さらに東京駅では、現状の各線に加え、「つくばエクスプレス」の延伸と、有明/東京ビッグサイトではりんかい線経由で羽田空港との接続を検討するとしています。
概算事業費は、約4,200～5,100億円。
費用対効果は、1以上であり、事業が妥当なモノと見ており、黒字化までは30年以内と試算しています。
東京都としては、同路線を中心にしてベイエリアの鉄道網を充実させ、東京を持続可能な都市にする為のインフラとして整備する計画。
TXの延伸と羽田アクセスも絡む新路線だが…
かねてから計画はあった。
ただ既にベイエリアにはりんかい線とゆりかもめが走っているコトもあって、本当に必要なのか？と言う感じもある。
もちろん、晴海近辺は最寄り駅まで距離があるのに加え、ベイエリア自体、人口がまだ伸びているコトも整備の理由なのだろう。
ただ発表でも「つくばエクスプレス」の延伸とJRが主体で進める羽田空港アクセス線が進まなければ、路線の意義は半減するかも知れない路線。
つまりは「つくばエクスプレス」の延伸が、現実味を帯びて来たと言う感じなのでしょうかね。
でも羽田アクセスは、JR主体の方は別に新宿方面ぐらいで良いようにも思う。
東京駅方面には既存のモノレールを伸ばす方が、良いのでは？とすら（ただ他路線への繋がりに掛けるのは難点ですが）。
「東京メトロ」は、有楽町線（通称・豊住線）と南北線の延伸が決定したばかり。
それに続く東京23区内での新路線と言うコトになります。
ただ…
ホントにこの路線が必要なのだろうか…と言う気はする。
確かに「つくばエクスプレス」と羽田空港とを結ぶコトになれば、大きな路線にはなるけれど、地下鉄単体で見れば、晴海・勝どき専属の路線と言う感じは否めないですしね。
と言うか、それよりも膨大な事業費が必要になるエイトライナーなどの方が有益なのでは？と言う感じもしますけれどね。
エイトライナーの事業化は、もう東京都じゃなければできない話だろうし。
都心部での交通網の整備に舵を…
「東京メトロ」の有楽町・南北線の延伸に加え、蒲蒲線。
さらにこのベイエリア方面への新路線。
なんかここ数年、動きが無かった東京都心部の鉄道網がまた動き始めた感じがしますね。
個人的には、道路を含め、この先、どんどん需要が細くなる地方の高速道路整備などよりも東京・名古屋・大阪など都心部の交通網の再整理の方が有益だと思うので、国を含め、もっと動いてもイイと思うし、もっとスピーディーに動いて欲しいとも。
と言うか、そう言う方向に動かないと…とすら思うので、今回の新路線が、そうした契機になれば良いなぁ…とも。
はっきり言って、地方に高速道路なんてもういらないだろ…とすら思うんですけれどね（そりゃ、あるとないのとだったらあった方が便利なのは確かですが）。
それにしても、今回の新路線…
東京BRTじゃダメなの？
いや、“BRT”と言いながら、単なるバス路線ですけれどもね。
別にコロンビアのトランスミレニオみたいな高速性もないですし、どこが“BRT”なのかすら謎ですが。
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