アラスカ航空、ハワイアン航空買収へ!統合後もワンワールド維持!

久々にビッグニュースですね。
アライアンス的に新規の加盟などは今後、そこまで大きな変動はないでしょうが、こうした買収による動きと言うのは出て来そうな気がしますね(今回は特に変更なさそうな感じですが)。

アラスカ航空、ハワイアン航空を19億ドルで買収!

米国航空業界第5位でワンワールドに加盟している「アラスカ航空」を傘下に持つアラスカ・エア・グループが、「ハワイアン航空」を傘下に持つハワイアン・ホールディングスを、19億USドル(約2,800億円)で買収するコトで合意に至ったと発表になりました。

アラスカ・エア・グループが、ハワイアン・ホールディングスを1株当たり18USドルを支払って買収する計画。
ハワイアン・ホールディングスの12月1日の終値は4.86USドルなので、大きく上回る水準だが、この合意にはハワイアン・ホールディングス側の約9億USドルの負債を含む取引となっている模様。

今後、ハワイアン・ホールディングス側の株主の承認と、連邦当局の承認を経て、正式に買収する形になるが、「アラスカ航空」のハブはシアトル。一方の「ハワイアン航空」のハブはホノルルであり、事業の重複もそう多くはなく、承認の可能性は高そう。

統合が実現すると、年間の経費削減やシナジー効果は2億3,500万USドル(約344億円)にも及ぶとの試算で、今後、1~1年半以内に完了させる予定とのコト。

統合後の新会社は、シアトルに本社を構える予定で、CEOもアラスカ航空側が握る見込み。
また加盟アライアンスは、現在、「アラスカ航空」が加盟しているワンワールドを継続して加盟する予定。

 

ハワイアン航空の救済に近いか?

どちらかと言うと、「ハワイアン航空」の救済と言う感じに近いのかな…と。

新型コロナ禍以後、アジアからの旅行需要の回復が大きく遅れている状態だが、「ハワイアン航空」の主力は、

・ハワイ州内~米国本土
・ハワイ州内線
・ホノルル~東アジア・オセアニア線(国際線)

の3区分。

その内、北米本土~ハワイを結ぶ路線は、LCCのサウスウエスト航空が伸長している状態で、ややシェアが押され始めている。

もう1つの経営の柱となる国際線は、特に日本路線に傾斜している感じだが、コロナ禍以後の需要回復が遅れている状態(これはハワイやハワイアン航空の事情と言うよりも、単に日本人の海外旅行が回復していないと言う事情も大きいかと思われるが)。

こうした情勢になっており、株価も今年に入って52%下落して4USドル台を付けるなどしている状態だったので、これからに向けて何らかの手を打つ必要性があった感じ。

西海岸を拠点にするアラスカ航空、正式にワンワールド加盟!

一方の「アラスカ航空」も、ヴァージンアメリカを吸収し、ワンワールドにも加盟したが、デルタ・アメリカン・ユナイテッド航空とサウスウエスト航空のBIG3+1と比べると、桁が1つ違う規模感に留まっているいて、大手と比べると1/3~1/4の規模しかない訳で、早めに収益の拡大を行っておく必要があったので、ちょうどいい組み合わせだったのでしょう。

そこまで展開している路線網でも重複がナイと言うのも、大きいですしね。

ただ機材的には「ハワイアン航空」はエアバス+ボーイングで、どちらかと言うとエアバス寄りなのに対して、「アラスカ航空」はボーイング一択。

機材については、今後、エアバス社製の機材をどうするのか?と言う感じになりそう。

日本在住的にはメリットしかない?

統合後もワンワールドに残るみたいですし、そもそも「ハワイアン航空」もJALとの提携があるし、日本在住者からすると、そこまで大きな変化はないのかな?と言うのが率直な感想。

寧ろ、ワンワールドでステイタスを持っている人からすれば、「ハワイアン航空」の搭乗でもステイタスを活かせますし、バイマイルなどで「アラスカ航空」のマイルを貯めている人からすれば、待望の自社運航便による日本路線ができると言うコトにもなりますしね。

なんならメリットしかない感じも。

問題は、統合したと言っても経営規模的にはまだまだ大きくはないので、どこまでBIG3+1に対抗できるか…と言うコトになりそうですかね。

個人的に気になるのは、「ハワイアン航空」のあの“ハワイ”のイメージにぴったりのデザインがなくなってしまうのか?と言う点ですかね。

ってか、奇しくも翼に人をデザインした2社の統合ですね。

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