JAL Global WALLETのメリットとデメリット

JAL Global WALLETの詳細は…?

JALの「JAL Global WALLET」の発行が、2018年11月29日から開始されました(『15通貨に対応のJAL Global WALLETは、海外での両替でもマイルが貯まる!』も参照して下さい~)。

基本的には、JALマイレージバンクに、Mastercardのプリペイド決済機能が追加されたカードと言う感じですが、事前にチャージした範囲内であれば、カードショッピングや、海外ATMでの外貨引き出しが可能なカードです。

ひとまず、ようやく詳細が明らかになったので、順に見てみたいと思います。

ってか、詳細もカードの発行が開始されるまで発表にならないって、どうなのよ…と、ちょっと思ったりしましたけれどもね、そもそも。

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年会費などは完全無料で15種類の外貨に対応!

「JAL Global WALLET」の年会費は、無料。
入会費や発行手数料なども不必要なので、完全無料と言うコトになります。

なので、とりあえず持っとくだけ持っていても、別に、全く損になる訳じゃないカードではあります。

「JAL Global WALLET」は、円から15種類の外貨へと両替するコトが可能です。
この1枚で幅広い通貨をカバーしているのは、嬉しい所ですし、日本人的に一般的な国や地域の通貨は、ほとんどがカバーされている様な気がします。

具体的な通貨と、両替単位は、こんな感じ。

通貨両替単位
日本円1,000円以上、1円単位
米ドル1USドル以上、0.01USドル単位
ユーロ1ユーロ以上、0.01ユーロ単位
英ポンド1英ポンド以上、0.01英ポンド単位
スイスフラン1スイスフラン以上、0.01スイスフラン単位
豪ドル1豪ドル以上、0.01豪ドル単位
NZドル1NZドル以上、0.01NZドル単位
カナダドル1カナダドル以上、0.01カナダドル単位
香港ドル1香港ドル以上、0.01香港ドル単位
タイバーツ1タイバーツ以上、0.01タイバーツ単位
シンガポールドル1シンガポールドル以上、0.01シンガポールドル単位
マレーシアリンギット1マレーシアリンギット以上、0.01マレーシアリンギット単位
中国元1中国元以上、0.01中国元単位
韓国ウォン1韓国ウォン以上、0.01韓国ウォン単位

これらの通貨ならば、両替手数料を含めた為替レートで両替すると言う形ですが、こちらの為替レートは残念ながら、未発表。
上記の通貨以外だと、Mastercardが定める為替レートに、4.0%の海外事務手数料が必要になります。

カード利用時に利用通貨の残高が不足している場合は、日本円残高もしくは外貨残高から、自動的に両替する形になりますが、その自動両替順位は、「My JAL Global WALLET」で設定が可能になりますが、外貨→外貨へと両替する場合は、外貨→日本円→外貨の形で二重に為替コストが発生するコトになるのは、要注意な所です。

海外ATMでの出金も可能!

コースは「ショッピングコース」と「ショッピング+ATMコース」の2種類ありますが、「ショッピング+ATMコース」の場合は、海外ATMでの出金が可能です(日本国内のATMでの出金は不可)。

その場合の、出金手数料は200円(非課税)のみ。
ATM画面上に表示される現地ATM手数料の請求はありません。

どちらのコースでも、海外・国内問わずMastercard加盟店での支払いに利用が出来ますが、

・公共料金/国民年金保険料
・ガソリンスタンド/有料道路
・インターネットプロバイダー
・携帯電話など

は利用対象外になっているのは、一般的な所ではありますが、注意が必要かと。

オンラインショッピングの場合は、3Dセキュアも利用出来るので、ネット上のセキュリティ対策は講じられています。

また、そこまで日本では一般的になっていませんが、Mastercardの非接触IC技術を使った「Mastercardコンタクトレス」も利用可能になっています。

店舗の専用リーダーにかざすだけで決済が可能なので、悪意のある店員などの悪用も防げます。

オートチャージ対応で、両替などでマイルの加算も可能!

こうしたカードでは珍しいと思うのですが、残高が足りなくなったら、事前に設定した金額を自動的にチャージするオートチャージ機能も搭載されています。

オートチャージが設定できるのは、

・住信SBIネット銀行口座振替チャージ
・クレジットカードチャージ

の2種類で、1回あたり30,000円を上限として、1,000円単位で設定が可能です。

ただ、結局の所、最大のメリットは、ショッピング・両替共に200円=1マイルと言う0.5%分のJALマイルが付与されると言う所でしょうか。

ショッピングの部分だけで見ると、クレジットカードの方が、加算率が良い訳ですが、両替でもマイルが貯まると言うのは、嬉しい感じがしますね。



チャージでも手数料が掛かるのは、デメリット

デメリットは、手数料が高く付く場合がある

「JAL Global WALLET」の最大のメリットは、マイルの加算ですが、デメリットもあります。

まずは、チャージに対しての手数料。

住信SBIネット銀行からの口座振替は無料ですが、その他の銀行からのチャージについては、1件につき200円(税抜)の手数料が掛かると言うコト(住信SBIネット銀行からのチャージも外貨の場合は、有料)。

ショッピング専用コースに限っては、クレジットカードによるチャージも可能なのですが、こちらも手数料が発生します。
ってか、JALカードを使ってもクレジットチャージの場合は、手数料が掛かると言うのは、痛い所です(JALカードによるチャージの場合は、0.3%の手数料)。

また、カードでのチャージ分は、マイルの付与がナイのも残念な所。

そして、クレジットカードチャージが出来るカードも、限定的で、JALカードですらJCBやアメックスブランドだとチャージが出来ません。

メリットがある人は、限定的なJAL Global WALLET

ってか、デメリットの部分を見てしまうと、このカード、JALが出す意味は何処にあるのかな…とすら思ってしまいます。

結局の所、この「JAL Global WALLET」のメリットを受けるには、

・住信SBIネット銀行からチャージをする
・15通貨からの両替

この2点に限る様な気がします。

特に、住信SBIネット銀行の口座を持っていないと、チャージでも手数料が必要になるのは、痛すぎます。
せめてJALとSBIグループの合弁なのだから、JALカードからのチャージは全てのコースに対応して欲しいし、手数料不要になって欲しい所ですかね。

そう言う部分もあって、個人的には、住信SBIネット銀行にも口座を持っていたりするのですが、それでも“めちゃくちゃ良さそう!”と言う印象を抱かせない「JAL Global WALLET」と言う感じがします。

まだ誕生キャンペーンでもやっていれば、年会費も発行手数料も不必要なので、持っておくと言うのはアリだと思うのですが、それも無さそうですし、この「JAL Global WALLET」を作って、JALはどうしたいんだろう…というぐらい。

ってか、折角、SBIグループと組む訳ですから、もうちょっと革新的な何かが欲しかったかな…と言うのが、正直な所です。

これならば、マネパカードの方が良いですし、改悪はあったけれどもりそなとJALが組んでいるデビットカードでもイイかな…と言う感じが(りそなの場合は、普段でもりそなグループを利用する地域にいると言うのが前提になるかとは思いますけれど)。

「旅行にはどうやってお金を持って行く?」的な記事はコチラもチェック!






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