宇都宮LRTは、快速運転構想が市議会で改めて明らかに

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海外でトラムやLRTがある街って、何気に好きになる率が高かったりします。
香港ブダペスト・キエフ…
便利さがやっぱり群を抜いているんですよね。
バスだと観光客からするとちょっと不安だったりする部分も残るけれど、なぜか路面電車になるとちょっと安心するし(なぜだろう?)。
日本ではなかなかメインの交通手段にならないのが残念ですけれどもね。

宇都宮LRT、快速運転構想が改めて

宇都宮市で整備が進められている「宇都宮LRT」。

宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地までの14.6kmで、併用軌道が約11.1km。専用軌道は、3.5kmと言う路線で、既に車両のHU300形(ライトライン)も1編成が納入され、どんどん開業に向けて進んでいる感じがありますが、快速運転の準備を進めているコトが、宇都宮市議会の一般質問で改めて明らかになりました。

まぁ、元々の計画通りと言う感じではあるのですがね(別に、快速運転計画がなくなっていた訳でもないし)。

路線的にも快速運転に対応するために、「平石」「グリーンスタジアム前」の2カ所の停留所で追い込し線の整備が計画されていましたしね(当初の計画だと4ヶ所だったけれど)。

路面電車・LRTの快速運転と言うのは、実現すれば、現状の日本では珍しい事例になりそうです。

現時点ではまだダイヤなどは決定事項にはありませんが、開業時の最高速度は時速40km/h。

朝・夜のピークタイムは上下線共に1時間当たり10本(約6分間隔)での運行が計画されているので、この内、何本かが快速運転と言うコトになるのでしょうね。

仮に4本が快速になると、各駅は6本。
15分間隔と10分間隔。

これが多いのか少ないのか…と言う感じはしますけれど。

で、所要時間ですが、各駅の場合は、全線だと44分程度なのに対して、6分短縮して38分で宇都宮駅~工業団地間を結ぶ計画になっているとのコト。

特認を受けるタイミングがいつか?

38分と言う時間と6分の短縮をどう見るか…ですが、そもそも首都圏の私鉄などで見ても、大体、各駅と準急との差はそのレベルですから、妥当な感じなんだろうとも。

ただ如何せん、全線で快速だとしても38分と言うのは、時間が掛かる印象ではあるけれど。

そもそも開業時の最高速度は時速40kmではあるけれど、特認が取れれば、併用区間でも時速50kmになる(専用軌道は70km/h)予定だから、そうなるともうちょっと所要時間も短縮しそうですしね。

で、そもそも快速運転が必要なのかどうか。

快速運転をなくして、混雑度の平準化を図ると言う方が、LRTとしては1列車の乗降に掛かる時間も減る可能性が高い訳だし、どうなんだろう?と。

ただ既存の路面電車などと違って、基本的にはICカードでの清算を目指していて、全車両の全ドアからの乗降が可能になるみたいだし、そもそも車社会の宇都宮市において、そこまで一気にLRTへと人が流れる訳でもないだろうから、呼び水としてはアリと踏んだんでしょうかね。

過去には京阪京津線など路面電車の急行・準急運転がありましたが、現在、路面区間を抱える路線で急行運転を行なっているのは、福井鉄道ぐらい。

ただ福井鉄道の場合は、併用区間は各駅ですから、実質的にはほぼ皆無なので、面白い試みと言う感じも。

宇都宮の成功が、日本のLRTには必須?

世界では路面電車が見直されて来ていて、LRTの開業などもちょこちょこと行なわれている訳だけれども、日本はなかなかそう言う機運にない感じ。

富山が元気だし、福井でもそう言う動きにはなったけれども、どちらも既存路線のLRT化が発端(一部で路線の新設は行われているけれど)。

新設となると、この宇都宮市のLRTが初になるケース。

なので、成功に繋がり、街の活性化が図られると、他の都市に繋がる可能性もある訳だが、実際の所は他の都市だとどうなんでしょうね。

続くのはやはり広島かな?
新線の計画に加え、広島駅への乗り入れが決定していますからね。

宇都宮市の場合は、工業団地への通勤もあるので、双方向の需要が見込める計算になっていますが、そう言う場所が果たしてどれだけあるのか…と言う感じも。

ただLRTの成功には、LRTを核にした街づくりと言うのも必要になって来るでしょうから、一長一短では行かないでしょうし、市民の理解をどれだけ得られるのかも肝になりますしね。

個人的には、京都なんですけれどね、欲しいのは。
ただ堀川・御池・五条通以外は車線もそう広くないし、新たに…となると、やはり厳しいのかな…と。

すると可能性があるのは、どこなんだろう…?

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