スターフライヤーは100億の赤字!ただANA依存が高まる内容…

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スタフラ、100億円の赤字!

「スターフライヤー」の2021年3月期決算が、ちょっと前の4月30日に発表になりました。

新型コロナウイルスの影響を受けてちょうど1年と言う決算。
大手のANAも大変な決算内容になっていましたが、「スターフライヤー」も同様に厳しい内容になっています(コロナ禍が始まったばかりの2020年第1四半期の内容などは、コチラ)。

まずは詳細から。

 2021年3月期前年度比2020年3月期前年度比
売上高182億9,500万▲54.7%404億1,600万+1.2%
営業損益▲112億3,900万300万▲99.7%
経常損益▲113億5,600万4,600万▲96.3%
当期純利益▲100億6,700万▲4億

売上高が前年度比で54.7%の減少となる182億9,500万円に沈み、北九州市からの地元航空会社に対する航空ネットワーク継続支援事業の補助金9億2,000万円と、雇用調整助成金が6億8,500万円を入れても、当期の純損益が100億6,700万円の大きな赤字となりました。

コロナ前までは2本運航していた国際線(北九州・中部~台北(桃園))と北九州~那覇線の運休を行なった他(国際線は現在も運休継続中)、その他の路線でも減便を度々実施し、運航本数としては、前年度の39.0%を削減したほか、各種、経費の削減を進めていましたが、それ以上に売り上げの減少が大きい状態が1年間続いたと言う感じですね。

自力で稼ぐチカラが減少し、ANA依存に!

自己資本比率が0.4%にまで落ち込んでおり、債務超過の可能性があり、
「継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在」
とまで言われていましたが、3月に第3者割当による80億円の増資を行なったコトによって、自己資本比率も19.1%にまで改善させ、ひとまず、この先1年間程度の運転資金的には問題がなさそうな形にはなりました。

当面の危機は去った。
ただ、足元の環境は芳しくない。

と言うのも、別に「スターフライヤー」だけの話ではないけれど、コードシェア先のANAへの販売実績の割合がかなり高まりになっている形。

自社への販売比率の高い路線の方が、運休比率が高かった…と言うのがその理由とも言えるけれど(羽田~北九州線など)、それにしても、総販売実績に占めるANAの販売実績はが59.2%(前期より26.5ptの上昇)と言うのは、やはり異常値。

1便上がりの平均収入で見ても、2020年度は122万円(前年度比で26%減)だが、このうち、72万円がANAからの収入と言うのは、やっぱり単独の航空会社としての成り立っていない状態。

自力で稼ぐチカラが弱まっていると言うコトの表れですからね。

国際線も運航再開が全く見えていない中で、どうやって自力で稼ぐチカラを付けて行くのか。

要するにそれが問われている状態。

大手航空会社とのコードシェアは確かにこうした有事においても下支えにはなる。
ただそれで結局、骨抜きになってしまうと、やっぱり最終的には自力で稼ぐチカラがどんどん失われて行くのだな…と、改めて。

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スタフラらしい攻めへの転換があるのか

航空需要の減退に伴い、一時的に事業規模を縮小しつつも、このチャンスに、事業領域拡大を含むビジネスモデルの進化も視野に入れた抜本的な事業構造改革の実施…と謳っていますが、結局のところ、特に目新しい話もなく、2022年3月期の業績予想も、“合理的な算出が困難”として、公表を見送っている状態。

まぁ、確かにそれは事実なのだけれども、コロナ禍が始まってもう1年。

大手2社が次々と手を打っているのに対して、防戦一方。

寧ろ、コロナ禍が収まるのを待っているだけ…と言う感じすらしてしまうのは、航空会社としては後発組である企業らしくない感じ。

遊覧飛行駐機中の航空機を利用した収益策など、ANAが次々と行なっているけれども(収益的には大きな影響を与えないにせよ)、こうした話は本来、そこまで大きくはない小回りが利く航空会社が率先して行ってもイイと思うのですけれどね…

まぁ、決算の内容からしてそれどころじゃない…と言う感じなのでしょうが、次の一手や、プラス要素が全然、出てこないのは、やっぱり残念だな…と。

ってか、逆に言えば、このままの状況が来季も続くのであれば、もはや、ANAと実質同意義になっていると見做すべきなのだと思う。

手持ち資金的にも1年間は猶予がある。
ただリースへの依存度も高い航空会社なだけに、逆に言えば、猶予は1年間しかない。

その中で、何をどう変えて行けるのか。
折角、味のある航空会社なだけに、次の一手に期待しているのだけれど、元々、財務は不安定な会社だけれど、来期が正念場になるとも言えそうですね。

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