としまえん跡地は、ハリー・ポッターのスタジオツアー東京!

2023年前半にオープン予定!

2020年8月末に閉園になるコトが決まっている「としまえん」。

その跡地にかねてから噂されていた「ワーナーブラザース スタジオツアー東京―メイキング・オブ ハリー・ポッター」(以下、スタジオツアー東京)の建設が、関係者間で本契約が締結されたコトが、発表になりました。

既にイギリスのロンドンにある訳ですが、東京が世界2番目の開設となる施設。

その名前の通り、映画の『ハリー・ポッター』のシリーズで使用された衣装や小道具などが展示され、映画の舞台裏を紹介して行くと言うモノ。

映画自体は、『ハリー・ポッター』は全8作で完結済み。

スピンオフシリーズである『ファンタスティック・ビースト』に引き続いており、こちらは全5作で完結予定(現在、第2作まで公開済みで、最終作になる5作目は、2024年公開予定)。

今回、「としまえん」跡地に設けられる「スタジオツアー東京」も、この2つのシリーズの世界観を取り扱った施設になって行くとのコトで、2023年前半のオープン予定だそうです。

どうしてハリー・ポッター?

都心からも近い立地で、世界的にも人気の「ハリー・ポッター」の施設。

まぁ、人気が出ない訳はないかと思う。

が、どこまでその人気を持続させられるのか。
そこがカギになる施設でもあるような気がしますね。

それにしても、どうして日本にこのタイミングで作るのだろう。

日本での映画『ハリー・ポッター』の人気は、2001年の第1作である『賢者の石』が興行収入203億円。

その後は、作を重ねる毎に低下。

最終の8作目となる『死の秘宝 PART2』(2011年7月公開)こそ96.7億円と盛り返していましたが、その前の7作目の『死の秘宝 PART1』(2010年11月公開)は68.6億円。

さらに続編となる『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第1作である『魔法使いの旅』(2016年11月公開)は、73.4億円。

最新作である『黒い魔法使いの誕生』(2018年11月公開)は、65.7億円。

基本、右肩下がり。

しかも本編の『ハリー・ポッター』ですら、第1作と第8作を比べると、興行収入は半減している状況。

世界的に見ても、“右肩下がり”“半減”と言うのは、案外、珍しく、ほぼ日本ぐらい(もちろん、第1作が当たり過ぎて、その後の作品の収益が霞んでいるとも言えますし、総じて、スゴイ収益のあるシリーズなのは間違いないですが)。

イギリスも北米も世界的にも、“第8作”の興行収入が、“第1作”を上回っているんですよね、実は。

そんな日本に、なぜ?

まだ第1作公開直後とかだったら分かるけれど。

しかも敷地的にほとんどは防災公園になる模様で、残りの敷地に「スタジオツアー東京」ができる形。

つまりはそこまでの規模感もなさそうですし、あくまでも「スタジオツアー」であって、「ハリー・ポッター」の全てが集約される訳でもなく、ロンドンやニューヨークでロングラン公演中の(コロナ禍以前)舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、TBS赤坂ACTシアターを大規模改修して、ハリー・ポッター専用劇場として2022年から上演予定ですしね。

リピーターをどうやって?

テーマパーク・遊園地は、基本的に、設備投資を絶えずするコトで、人気が出るモノ。

そうでなければ、1回行けばおしまいで、リピーターも生まれない。

確かに今回できる「スタジオツアー東京」は、規模からしても、内容からしても、テーマパークや遊園地と言う概念ではない施設ではあるけれど、果たして、どこまでリピーターを生めるのか。

できる前からちょっと気になってしまいました。

「ハリー・ポッター」よりも、「スターウォーズ」の方が、日本人的には猛烈なファンが良そうな気がしますけれどもね。

ま、西武がどこまで本気になれるんだろう…とも。

「ハリー・ポッター」に力を入れるのであれば、鉄道収益がより見込める「西武園」に投資した方がいいだろうし、なんなら飯能の「ムーミン・バレーパーク」に資本を入れた方が(現状は、資本的には全く関係ない状態)、まだベターな選択のように思えるのだが…

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