ANA、通期で過去最大の4,046億円の赤字!でも来期は黒字想定!

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ANA2020年度通期は過去最大赤字額!

ANAホールディングスが、2021年3月期決算を発表しました。

コロナ禍以後、初となる通期の決算ですが、売上高が前年度比で63.1%減の7,286億円になるなど厳しい内容になっており、最終損益も4,046億円の赤字(前年度は276億円の黒字)となり、過去最大の赤字を計上する結果になりました(第3四半期の決算状況は、こんな感じでした)。

ひとまず数値から追って見ると、こんな感じ。

  今期 前年度比 2020年3月期 前年度比
売上高 7,286億円 ▲63.1% 1兆9,742億円 ▲4.1%
営業損益 ▲4,647億円 680億円 ▲63.2%
経常損益 ▲4,513億円 583億円 ▲62.1%
当期純損益 ▲4,046億円 276億円 ▲75.0%

元から、予想は出来ていた内容ではありますが、コロナ禍で各国で入国規制が行われ、国内でも外出自粛により人の移動が激減したコトが、如実に表れた決算内容。

運航規模の抑制や人件費などの固定費の削減に取り組み、合計で5,900億円に及ぶコスト削減策を実施(雇用調整助成金が434億円)していましたが、売上高が半分以上の減少となり、それに追い付かず。

収支改善を図るために、大型機を中心とした28機の早期退役なども実施する結果に。

唯一、好調だったのは貨物輸送で、第4四半期には有償トンキロで前年度を超す形になったのが救いだったと言う感じ。

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貨物のみが前年度比でプラス

航空事業の各セグメント別で見てみると、こんな感じ。

  セグメント 今期 2019年3月期 前年度比
売上高 国際旅客 447億円 6,139億円 ▲5,691億円
国内旅客 2,031億円 6,799億円 ▲4,468億円
貨物郵便 1,868億円 1,361億円 +507億円
LCC 220億円 819億円 ▲598億円

国際線はほぼ売り上げが消滅したに近い数値に激減。
利用者数を見ても前年比で95.5%の減少で、447億円に留まる売上高に。
客単価こそ国際線は上がっていますが、便数を大幅に縮小しているのにもかかわらず、座席利用率も19.6%にまで低下(前年は72.9%)。

国内線も、客単価は上がっている形ですが、座席利用率は43.0%(同67.5%)で、期間中で見ると持ち直してはいるモノの、まだまだ回復途上と言う感じ。

価格面での需要喚起が期待できるLCCのPeachの方は、需要減からのセール開催が影響しているのか、客単価も下がり、座席利用率も48.7%(同83.1%)で、こちらも厳しい内容の1年になった感じ。

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来期は黒字転換予想だが…

過去最大の赤字額を計上するコトになったが、それでも来期には黒字へと回復させると言う計画でいて、今回の通期の発表でもそれは変更されませんでした。

来期は、経常利益で50億円。純利益で35億円の黒字を計画している。
まぁ、V字回復とは程遠い利益額ではありますが。

が…

どうなんでしょうね。

国際線はまだまだ…と言う感じなので、やっぱりカギになるのは、国内線がどれだけ復調するのか。

結局のところ、そこになるのかと。

国際線は、2019年度の54%の供給で搭乗率50%想定。
国内線は、2019年度の85%の供給で搭乗率70%想定。
LCCは、2019年度並みの想定。

これ、結構、強気な想定じゃない?と、素人目的には思ってしまう。

確かに緊急事態宣言などが出ておらず、「Go To トラベル」でも行われれば、可能性はあるのかも知れないけれど、通年を通して、そこまで回復させられるモノなのだろうか…と。

2020年度第4四半期の場合、JALは事前の予想値を210億円上回る売上高で着地しているが、ANAの方は、予想値を150億円下回った。
但し、営業損益は費用が減った為に400億円改善して、最終損益は1,050億円の上振れしているけれども、売上だけで見れば、予想値より7%の下振れと言う状態。

黒字転換は確かに欲しいのだろうが、直近四半期の売上下振れの方が気になるんだけれどもなぁ…
資金がショートするコトは来期にはなさそうだけれども、回復の足掛かりになる1年にしたいのは、分かるのだが、借り入れの金利負担も、今後は増して来るだろうし、どこまで計画に迫れるのだろうか…

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