ANA、日本貨物航空の買収を、7月に延期!これで3度目!

企業結合審査の完了に時間が掛かっているから

「ANAホールディングス」は、2024年4月1日にも予定をしていた「日本貨物航空(NCA)」の子会社化を、7月1日に延期するコトを発表しました。

当初の予定では、2023年10月1日。

それが2024年2月1日に延期になり、さらに4月1日になっており、3度目の延期と言う事態になります。

延期の理由としては、国内外の関係当局による企業結合審査の完了に時間が掛かっているため。

「NCA」の完全子会社化により、2025年3月期第2四半期の連結決算から、賃借対照表ならびに損益計算書を連結する予定でしたが、2025年3月期以降の業績に与える影響については、現在、精査中とのコト。

なお、「NCA」の子会社化は、簡易株式交換による実施。
なので、株主総会の決議による承認などは受けずに行い、将来的には、ANAの持つ貨物事業との統合・再編を目指しています。

 

NCA買収はお得な買収なのか?

「NCA」とANA。
かつて27.59%を出資していたのですが、2005年に全株式を日本郵船に売却。

なので、今回は再子会社化と言うコトになりますが、ANAの貨物事業会社である「ANAカーゴ」は、貨物専用機が11機(ボーイング777F…2機・767F…9機)。
2028年度以降に次世代大型機の777-8Fを2機受領する見通し。

一方の「NCA」は747-8Fを8機、運用中。
さらに747-400Fを他社にリース中。

これらを含めて、ANAが貨物事業を強化すると言う流れではある。

JALも貨物専用機材を設けたし、ヤマト運輸との提携も始まり、日系航空会社の2社が共に貨物事業を強化すると言うコトになっている訳だが、コロナ禍では貨物事業がかなり業績を下支えしたが、やはり貨物事業はリスクが大きいとされている。

それは変動性が大きいからである。

既に海運が正常化し、旅客便の復活も進んでいて、貨物スペースの需給は元に戻り、運賃単価も下がっている状態。

「NCA」自体、コロナ禍での好業績で債務超過は解消する形だが、コロナ禍以前の2020年3月時点では、約1,500億円の債務超過に陥っていた。
まだ2022年3月時点で有利子負債が約1,800億円残っており、今回の子会社化がリスクの低い買い物かと言われると、結構、ビミョーな感じがするが、どうなんでしょうね。

中長期的に育る考えか?

ただでさえリスクの高い買い物。
なのに、3度に渡る子会社化の延期。

素人目線で見ると、「先行きが明るくないなぁ…」と言う感じにしか思えないですが、ANAからしてみれば、自前で供給量を増やすよりも、安価かつ短期間で増やすコトが可能ですし、買収が完了すれば、今まであまり運べてこなかった高単価な案件なども運びやすくなるので、中長期的に育てていく感じで見るべきなんでしょうね。

コロナ禍の波には乗れなかったのは残念ですが。

で、ネックになっている国内外の関係当局による企業結合審査の完了。
どこの関係当局が難色を示しているのか、現時点では発表がないので不明だけれど、勝算があるのかな…?

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