2020年度の空港旅客数ランキング発表!
国際空港評議会(ACI)が、2020年度版「最も忙しい空港トップ10」を暫定版ですが発表しました。
例年だと、日本からは羽田空港が上位に入ってきているランキングなのですが、圏外に。
その他の空港も、コロナ禍でランキングも一変していて、トップ10の中に、中国の7空港が入っており、去年から引き続いてトップ10に残ったのは、アトランタ・ダラス・北京(首都)の3空港のみと言う激変ぶりでした。
具体的なランキングは、こんな感じ。
順位 | 2019年 | 空港名 | 旅客数 | 前年度比 |
1位 | 11位 | 広州白雲国際空港/CAN | 43,767,558 | -40.4% |
2位 | 1位 | ハーツフィールド アトランタ国際空港/ATL | 42,918,685 | -61.2% |
3位 | 24位 | 成都双流国際空港/CTU | 40,741,509 | -27.1% |
4位 | 10位 | ダラス フォートワース国際空港/DFW | 39,364,990 | -47.6% |
5位 | 26位 | 深圳宝安国際空港/SZX | 37,916,054 | -28.4% |
6位 | 2位 | 北京首都国際空港/PEK | 34,513,827 | -65.5% |
7位 | 16位 | デンバー国際空港/DEN | 33,741,129 | -51.1% |
8位 | 37位 | 昆明長水国際空港/KMG | 32,990,805 | -31.4% |
9位 | 46位 | 上海虹橋国際空港/SHA | 31,165,641 | -31.7% |
10位 | 40位 | 西安威陽国際空港/XIY | 31,073,924 | -34.2% |
旅客数のランキングだと、見事にアメリカ(3カ所)と中国(7ヶ所)の空港しかランクインしなかったと言う感じですね。
首位にランクインした広州ですら、前年から見ると4割のダウン。
ただ国際線が多い北京首都なんかは、中国の空港であっても、65%のダウンですからね。
あくまでも下げ幅の問題なだけでしょう。
ただ中国もアメリカも、元々、国内線需要がしっかりとしている国だったと言うのが、このランキングからも分かりますね。
国際線ランキングはドバイが首位死守!
同時に、国際線のみのランキングも発表になっていますが、こちらだと、また顔ぶれが一気に変わる形です。
順位 | 2019年 | 空港名 | 国際旅客数 | 前年度比 |
1位 | 1位 | ドバイ国際空港/DXB | 25,831,363 | -70.1% |
2位 | 3位 | アムステルダム スキンポール空港/AMS | 20,880,990 | -70.9% |
3位 | 2位 | ロンドン ヒースロー空港/LHR | 20,650,473 | -72.8% |
4位 | 6位 | パリ シャルルドゴール空港/CDG | 19,057,856 | -72.7% |
5位 | 8位 | フランクフルト国際空港/FRA | 16,837,104 | -73.3% |
6位 | 14位 | イスタンブール国際空港/IST | 15,945,340 | -59.4% |
7位 | 15位 | ドーハ ハマド国際空港/DOH | 12,522,288 | -67.7% |
8位 | 5位 | ソウル 仁川国際空港/ICN | 11,955,756 | -83.1% |
9位 | 7位 | シンガポール チャンギ国際空港/SIN | 11,635,000 | -82.8% |
10位 | 11位 | マドリード バラハス国際空港/MAD | 11,052,157 | -75.4% |
旅客総数ランキングは、中国・アメリカの空港ばかりでしたが、国際線に限定すると、ヨーロッパ勢がほとんどになって来るのも、特徴的でしょうかね。
アジアからは、ソウル・仁川とシンガポール・チャンギの2カ所が辛うじてランクインしましたが、これは、コロナが流行するタイミングもあるのかな?
ソウルとシンガポールはともに前年度比で8割減ですが、流行の兆しがちょっと遅かったヨーロッパ勢は基本的に7割減で、1割の差が出ていますしね。
それにしても…
ドバイ、強いですね。
こんな状況でも、ちゃんと首位をキープしている…
日本の旅客の戻りが遅いと言うコトか?
貨物の取り扱い空港のランキングも同時に発表になっていますが、こちらだと、メンフィス(MEM)・香港国際(HKG)・上海浦東(PVG)の順。
トップ10の中で前年度比で、取扱量が落ちたのは、2位の香港と8位のドーハの2カ所のみで、他はしっかりと取り扱いを伸ばす形になっています。
6位のアンカレッジ(ANC)なんて、前年度比15%の二桁成長です。

去年のデータだと、確か羽田は旅客数ランキングの方では、5位にランクインしていた形。
羽田は、確かに国際線もありますが、やっぱり国内線が強い空港。
そう考えると、日本の旅客の戻りが遅いと言うコトの裏付けと言う感じなのかな?
秋口に利用した時ですら、まだ運休がチラホラと出ていましたしね。
日本の基幹空港である羽田ですら、こんな数値ならば、地方の空港はどうなっているのやら…
と言うか、そもそも日本の地方空港は、赤字基調ですが、経営的に大丈夫なんだろうか…と、ちょっと心配になったりはしますね。
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