違法だったサグラダ・ファミリアに建築許可が下りる!

違法だったサグラダ・ファミリアが合法化!

観光地の多いスペインでも、群を抜いて知名度の高いバルセロナのサグラダ・ファミリア。

言わずと知れたアントニ・ガウディの作品で、現状、未完成の教会建築。

建設工事が始まったのが、137年前の1882年3月19日。

それが未だに工事が続いており、現在の設計責任者は9代目と言うから気の遠くなる話だけれども、ガウディの没後100年に当たる2026年の完成を目指していると言われています。

建設が始まって130年以上が過ぎたこの教会。

ですが、建築許可が下りたのは、2019年6月7日。

ええ、つい先日の話です。
日本で言えば、明治の話を令和まで引きずっていたと言う話になりますね。

そして何より137年間、建築許可を得ずに工事が進められて来た訳になります。

そう、違法建築だったと言う話です。



長年、忘れ去られていた建築許可?

違法建築だった理由は、建築家であるアントニ・ガウディは、1885年、現在はバルセロナに合併吸収されたサンマルティ―(Sant Marti)の役所に建築許可を申請していたが、返事が得らず、そのまま建築が進められ、長い年月が過ぎてそんな話すら忘れ去られていたと言うコトでしょう。

直下に高速鉄道のAVEのトンネルを掘削する計画が持ち上がった際に、トンネル掘削中止を呼び掛けたモノの、拒否され、その際に建築許可を受けていないコトが判明。

教会側が市に対して460万ユーロ(約5億6,000万円)を支払うと言う話で、このお金は、年間約450万人と言う観光客による混雑解消策などに使われるとのコト。

ってか、無許可で建築が進められていたコトに気が付いたのが2016年。

それまで気が付かなったと言うのも驚きだし、無許可が判明してからも工事が止まらなかったと言うのも、ちょっと驚きである。

日本だったら、そもそも無許可と言うのがあり得なさそうな気はするし、仮に違法建築のまま建設が始まってしまっても、それが判明した場合、スグに工事が止まりそうなモノなのに。



特別法を制定してまで合法化に!

違法建築のまま工事が進む。

やっぱスペインなのかなぁ…と言う感じ。

しかも、である。

460万ユーロもの支払いもまたびっくり。

お金で違法建築だったのを合法化する為に買ったみたいな感じもしてしまいますが、そもそも申請は出していた訳で、当局側にも責任がある様な気がしてならないけれどもね(更に正確に書くと、1885年に建築許可は受けていたが、バルセロナに吸収合併された際に必要な更新がされていなかったと言う話)。

 

恐らくは罰金と言う扱いなのでしょうが、“超”が付くほどの長期間に渡る違法建築だった訳で、罰金と考えると、高くはないのかな…とも。

一応、今後、10年間を掛けて支払うと言う分割だし、そもそも今回の合法化の動きの中では、サグラダ・ファミリア特別法まで制定した上での合法化ですからね。



計算されつくしたサグラダ・ファミリアの素晴らしさ

まぁ、何はともあれ、バルセロナのシンボル的存在であるサグラダ・ファミリア。

あまり著名な観光地で感銘を受けると言う機会は個人的には多くないのですが、ココは別格だったなぁ…と言う感じ。

そもそも教会建築自体、苦手だったりするんですがね、ボク自身は。

建設途上の計算された様に自然の陽光を取り込んでいて、それが聖堂内を優しく包み込むその様は、もう1度、訪れたいと思わせるには充分過ぎる程でした。

ずっといたい。

何だか、そんな気持ちにすらなった教会。

現在の目標としている完成期限までもあと10年を切り、これからも少しずつ、観光客を集めて行くんだろうなぁ…と思うのですが、逆に言えば、建設途上のサグラダ・ファミリアを見るのは、もう“今しかない”訳ですから、やっぱり作っている最中に、もう1回ぐらい、見に行きたいなぁ…と。

で、完成したら再度…みたいな感じで。

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