JAL、国内線航空券を大胆に3種類へ整理へ!
JALが、かねてから話がありましたが、2023年4月12日搭乗分(2022年5月17日販売開始)から、国内線運賃を全面的にリニューアルし、現在、「特便」や「先得」など9種類の運賃を整理し、「フレックス」「セイバー」「スペシャルセイバー」に統合し、よりシンプルで分かりやすい運賃へと変更するコトを正式に発表しました。
具体的には、こんな感じ。
フレックス | セイバー | スペシャルセイバー | |
現行運賃 | 大人普通運賃 | 特便割引1/3/7/21 | 先得割引タイプA/B スーパー先得 ウルトラ先得 |
予約変更 | 可 | 不可 | 不可 |
発売開始 | 搭乗日の330日前9:30~ | ||
予約期限 | 搭乗日当日 | 搭乗日1~21日前 | 搭乗日28~75日前 |
購入期限 | 予約後72時間以内 | ||
払戻手数料 | 廃止 | ||
取消手数料 | なし | 税抜運賃5%相当 | 税抜運賃5~50%相当 |
かなりすっきりですね。
この他にこれまでは、往復で大人普通運賃を利用する際のみ適用されていた往復割引を、往路・復路で「フレックス」「セイバー」「スペシャルセイバー」のどの運賃の組み合わせでも適用される「往復セイバー」が誕生するコトが発表に(「往復セイバー」は予約変更不可)。
また乗り継ぎ運賃も導入されるので、この辺りはより便利になりそうです。
一方で、そのまま継続になる運賃は、
・JALカード割引
・株主割引
・eビジネス
・当日シニア割引
・スカイメイト
・離島割引
・特別往復割引
と言う感じなので、基本的には、シンプルに分かりやすくなったと言う気がしますね。
クラスJとファーストクラスは路線別変動制に!
一方でかなり大きな変更になるのが、クラスJとファーストクラス運賃。
これまで普通席運賃に全路線共通で一定額を加算すると言う設定でしたが、今後は、クラスJ/ファーストクラス運賃をそれぞれ個別に設定すると言うコトに。
今までは距離などに関係なく、クラスJは普通席運賃から+1,000円、ファーストクラスは普通席運賃から+8,000円でしたが、これを各クラスで距離や混雑度に応じて、それぞれで設定すると言うモノ。
クラスJは普通席同様に「フレックス」「セイバー」「スペシャルセイバー」の3種類が設けられるコトになりますが、ファーストクラスは「フレックス」「セイバー」の2種類のみ設定と言うコトになので、より価格帯はシビアになりそうな感じですね。
この変更は、クラスJもファーストクラスも、登場以来の大きな変化と言うコトになりそうですね(因みに、当日のアップグレードは継続する模様です)。
LCCに似た体系に?クラスJは、人気維持できる?
まず運賃種別としては、分かりやすくなったな…と言うのが正直な感想。
先得割引のタイプAだとBだとか、表示的にも分かりにくいですしね。
やっぱりこう言うのは、シンプルなのが一番ですからね。
その結果、LCCに似た体系になったなぁ…とも(LCCも大体、3種類ぐらいの運賃体系ですからね)。
寧ろ、基本的にはLCCの運賃体系を真似したの?と言う気すらします。
それよりも寧ろ、大きいのはクラスJとファーストクラスの変更かな?と言う感じ。
ただ現状、クラスJにかなり人気が集中しているようにも思うし、これはアリなのかな…と。
羽田~伊丹と羽田~那覇と、全然、路線の飛行距離が異なっているのに、プラス料金は同額と言うのも、やっぱりおかしいと思うし。
でもクラスJの魅力はあくまでもベースは+1,000円と言う点にあったようにも思うから、どこまで需要が変わって行くのか…と言う感じはしますね。
逆に、今のスペックでどのぐらいが路線別で妥当だと思えるのか…と言うところか。
あとは乗り継ぎ運賃ができると言うのは、プラスですね。
JALは旧JAS系の離島路線とかも多いのですが、これまで乗り継ぎ需要と言うのは、やや弱含みだったから、乗り継ぎ運賃をしっかりと設けて、全ての旅程でJALの利用を促して行こう…と言うコトなのかな?と。
で、今回の改訂は特典航空券についても変更が出ていますが、それについては明日、別稿で上げます~。こちらも比較的、大きな改定になっているので…
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