復活する燃油サーチャージって、そもそも何だっけ?
まだまだ海外旅行に気軽に行ける段階とは言い難いので、当面、あまり関係のない話になってしまうかも知れませんが、久しぶりにこの話題。
ANAが“国際線の燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)、復活”です!
まずは1年ぶりの復活になるので、「燃油サーチャージ」って何?と言う話から(1年前に適用外になった時の記事は、こちら)。
「燃油サーチャージ」は、原油価格が高騰した場合、企業努力で吸収しきれない燃料費用の一部を乗客側が負担する追加運賃で、JAL/ANAともに2ヶ月間周期で設定されているモノになります。
海底時点における直近2ヶ月のシンガポールケロシン市場価格の平均によって決められると言う代物で、ANAの場合、今回、発表になった「燃油サーチャージ」は、6~7月にかけて発券される航空券に対してで、元になる価格は、2~3月に掛けての平均値。
日本発旅程に限ると、シンガポールケロシン市場価格の平均に、為替レートの平均を掛け合わせた価格が、ANAの場合、6,000円を下回ると、「燃油サーチャージ」の適用がなくなる形になっており、しばらくこの6,000円を下回っていたのですが、ここ最近、市場価格が上がって来ていたので、恐らく、復活するんだろうなぁ…とは思っていましたけれどもね。
因みに、「燃油サーチャージ」が不要になったのは、2020年6月発券分からでしたから、ホントに丸1年で復活と言うコトになりますね。
アメリカ本土まで片道7,700円!
で、実際に2021年6月1日以降の購入分で、追加で加算される「燃油サーチャージ」は、ANAの場合だと、以下の通り。
路線 | 燃油サーチャージ額 |
日本~欧州・北米大陸・中東・オセアニア | 7,700円 |
日本~ハワイ・インド・インドネシア | 4,400円 |
日本~タイ・シンガポール・マレーシア ビルマ(ミャンマー)・カンボジア |
3,300円 |
日本~ベトナム・グアム・フィリピン | 2,200円 |
日本~東アジア(韓国を除く) | 1,700円 |
日本~韓国・ウラジオストク | 400円 |
この金額は、片道に対して必要になるので、往復すると上記の金額の倍が課されるコトになります。
基本的には、ANAの発表が数日、早いだけでJALも同様の動きを見せるかと思いますし、値段も基本的には同額になります(現時点では、JALは未発表ですが)。
国際線を買うなら、今??
今回、ANAが発表したのは、2021年6月1日以降の発券分に関して。
つまりは5月末までに予約・購入を済ませておけば、搭乗日がいつであっても「燃油サーチャージ」は、現状のモノが適用されるので、不要のままです。
航空券の予約はおよそ1年先までは可能なので、来年のゴールデンウィーク近辺の旅程までならば、今の内に、購入しておいた方が無難と言うコトになりますね(4月も引き続き、市場価格が急激な減少を見せている訳じゃないので、少なくとも、9月末まではサーチャージが掛かりそうですし)。
それにしても…
この「燃油サーチャージ」。
今回のANAの場合で行けば、平均値が7,000~8,000円だったと言うラインの「燃油サーチャージ」と言うコトになります。
つまりは、下から2段階目ではありますが、やっぱり今まで不要だったのが必要になると言うのは、痛いところです。
まだ1人旅だったりアジア路線ならば、往復でも出しにくい価格じゃないですが、家族連れになると、それぞれに必要になりますからね。
バカになりません。
まぁ、別にANAが悪い訳じゃないのですが。
ってか、いきなり一番下のゾーンを通り越して、2番目のZone-Bから復活か…
かつてはZone-Eまで到達したコトがありますが、もうこなると、北米・欧州までのエリアで、片道19,300円の「燃油サーチャージ」ですから、もう堪ったモンじゃありません。
そうならないコトを願うばかりですが、シンガポールケロシン市場価格は上がって来ている状況ですし、JALもANAも「燃油サーチャージ」は円建て。
米ドル・日本円の為替レートも円安基調。
今年初めには1ドル102円台だったんですけれどもね…
もうダブルで「燃油サーチャージ」が下がる要素がナイ…
コロナがどうなっているかも予測が付かないですが、ひとまずJALやANAのマイルで貯めこんでいる人は、来年の前半分までの特典航空券は発券しておくのがベストでしょうね。
でも…
どこに行けるのだろう…
ボク個人的に言えば、この5月でマイルの有効期限を迎えるので、特典航空券の発券を元々、考えてはいたのですが、近日でもコロナ禍がどうなるのかがさっぱり分からないのに、1年先の状況なんて読める訳がなく…
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