GWの予約状況、前年比で240%だが前々年比だと19%!
JR各社が、ゴールデンウィークの指定席予約状況を発表しました。
何気にコロナ禍で迎えるゴールデンウィークも2度目になってしまったんですよね…と思いつつ、今年は、カレンダー通りだと、4月30日が平日なので、5月1日~5日までの5連休に留まるかたちですが、飛び石になっている平日が休みの方がどれだけいるのだろう…と言う感じですが。
去年のゴールデンウィークの様子は、こんな感じでした…
・JR6社のゴールデンウィーク輸送実績と北陸新幹線
・JALもANAもスカイマークも、さんざんなゴールデンウィークの搭乗率
今年のJR6社の指定席予約可能数は、合計で718万席。
この座席数は、対前年比で見ると、97%程度になります。
その座席数に対して、既に予約済みの指定席数は71万席。
対前年比だと240%と言う感じで、回復している感がありますが、前年比は、コロナ禍真っ只中だったので、あまり比較の意味をなさないので、対前々年比で見ると、予約可能数が93%に対し、予約席数が19%と、今年も悲惨な数値になっている状況ですね。
新幹線合計 | 在来線合計 | 合計 | |
予約可能席数 | 497万席 | 221万席 | 718万席 |
対前年比 | 97% | 99% | 97% |
対前々年比 | 94% | 90% | 93% |
予約席数 | 55万席 | 15万席 | 71万席 |
対前年比 | 253% | 201% | 240% |
対前々年比 | 19% | 19% | 19% |
航空各社は、運航便数を今年のゴールデンウィークも大きく絞っている感じですが(それでも回復傾向ですが)、JRは通常のダイヤには手を付けていないので、予約席数が少なくても、列車の本数が多めと言う感じになっている状態ですね。
集計を取り始めた1995年以来で見ると、昨年度に続いて2番目に少ない数値になっています。
下りのピークは、5月1日。
上りのピークは、5月4~5日になる予想。
と言うコトは、今年のゴールデンウィークは、そんなに長々と休める人は多くないのかな…?
会社別で見ても、全社総崩れ
会社別にみてみると、対前年比で見ると、各社ともに盛り返していて、JR東日本は288%と言う高い回復ですが、それでもコロナの影響がなかった前々年比で見ると、23%に過ぎないと言う予約数。
会社 | 対前年比 | 対前々年比 |
JR北海道 | 257.6% | 23% |
JR東日本 | 288% | 23% |
JR東海 | 220% | 17% |
JR西日本 | 236& | 17% |
JR四国 | 165.9% | 18.2% |
JR九州 | 256% | 18.5% |
さすがにこれから、間際の予約も出てくるでしょうし(逆に、感染拡大に伴って、間際でのキャンセルも出て来るでしょうが)、自由席利用の人もいるので、実際の利用はもう少しマシにはなるのでしょうが、さすがにココまで数値が悪いと、ココから急激に回復する見込みは薄く、今年のゴールデンウィークも静かなJR各社の状況と言う感じになりそうですね。
2年連続はさすがに影響が大か…
小池都知事も、“東京に来ないで”宣言している状況ですから、この予約数の低迷を外出自粛の成果であると喜ぶべきなのか…とは思いますが、さすがにここまで低迷すると、公共交通機関としての会社が成り立たなくなって来てもおかしくはなさそう。
ゴールデンウィークも夏の盆時期も、年末年始も低迷し、さらにそれが2巡目になりますからね。
まだエリア内に大都市圏のある会社は、減ったと言えども、通勤輸送が持ち直している状態なので、持ち堪えられるのでしょうが、大都市圏を持たないJR四国とかは、どこまで耐えられるのだろう…とすら。
せめてコロナ禍以前の半減以下にまでならないと、さすがにどの会社も打つ手すらないように思えてくるなぁ…
ただコロナ禍で、地方における公共交通機関の在り方が議論されるのであれば、良いきっかけだとは思いますけれど。
コロナの影響があろうとなかろうと、地方における公共交通機関の厳しさは増すばかりでしたから、コロナはそのスピードを速めただけで。
ただ話は出てきているけれど、実際に、何がどうなった…と言う話にまで進展がナイ感じはしますけれどもね。
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