主要旅客施設は1階に集約したターミナル
国際線のチャーター便や国内線の発着枠増便が控える「神戸空港」。
それに向けて、新しくサブターミナルを設け、2025年3月末に供用を開始するコトが神戸市から発表になりました。
延床面積約14,600平方メートル。
建物自体は地上2階建てだが、主な旅客施設は1階に集約したと言う近年の日本の空港としては、少し珍しいスタイル。
展望デッキが設けられ、神戸市街・背後の六甲山・明石海峡大橋などが一望出来るように設計されるとのコト。
新しく設けられるサブターミナルは、国内・国際線兼用のターミナル施設。
国際線・国内線ともに2つのスマートレーンが設置される見込みで、出発・到着ともに1階フロアに集約され、シンプルで効率的な空港になる計画。
さらに現行駐車場とサブターミナルとの間にはランドスケープが設けられ、“自然と共生する新しい空港施設のあり方”を実現するとのコト。
駅からはバス連絡になる見込み
完成予想図を見る限り、シンプルな構造で、使い勝手は良さそう。
ただ賑わいと言う意味では、そこまで商業施設が設けられるスペースがナイのかな?とも。
現行のターミナルビルは、ポートライナーの駅の隣で、出発フロアと同レベルなので、かなりストレスフリー。
出発と到着フロアは分かれているモノの、シンプルな設計で、移動も楽。
それに対して、サブターミナルは、ターミナルビル自体は旅客施設は1階に集約されていて上下移動はないが、現状、ポートライナーの延伸などは考慮されておらず、バス移動が念頭にあるとのコトなので、結局、ポートライナーで三宮から来ると、上下移動は発生する見込み。
しかも、駅からは遠くなりますし、ボーディングブリッジもないので、より時間も必要になりそうです。
下手にランドスケープを設けるよりも、その敷地にサブターミナルを設け、駅・現行ターミナルビルから徒歩移動ができた方が、より便利なのでは?と言う気もする。
神戸空港、国際化に向けて始動へ!
ってか、そもそもですが、国際線が万博に向けて動き出し、その後、定期便の開設される計画。
国内線も枠が増えると言っても、まだまだ現行ターミナルに余力はある気がするし、それならば、隣接地に国際線ターミナルを増設する方が、利用者としては良かったのでは?と言う気も。
まぁ、2030年代前半には、現行ターミナルだけだと需要が逼迫すると言う試算があるので、国内線も増設は不可避なのでしょうが、それにしても、バス連絡が必要なサブターミナルが必要だろうか?と言う気もする。
現ターミナルの両隣の空き地の片側に国際線施設、片側に国内線施設増設すれば、ちょっと歩く距離はできますが、ワンターミナルで済み、利用者としては、便利なのでは…?と。
スカイマークは国際線を打ち出すか?
まぁ、空港施設なんて需要が逼迫してから増設・新設しても遅いので、多少、過剰なレベルで作った方がベターなのは事実。
なので、サブターミナル方式を採択したのでしょうが、このサブターミナル計画だと、国際線は全てバス連絡と言うコトになりますね。
個人的にはバス連絡の方が、間近で機体を見れたりするので、テンションは上がりますが、不便な感じは否めないなぁ…と。
まぁ、そもそもどのぐらいの国際線が就航するのか。
関空もありますからね。
もちろん、スカイマークは狙ってくるでしょうが、逆に言えば、スカイマークぐらいしか神戸から国際線を飛ばそうと言う航空会社が見当たらない気もしなくないんですよね、現状。
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