禁煙国家・ブータン
世界で行きたい国は幾つもある。
行きたい場所も幾つもある。
でも、行きたいけれど躊躇ってしまう国や場所と言うのは、治安面が心配なところを除けば、そう多くはない。
で、ボクの中で“行きたいけれど躊躇う”国の1つが、「ブータン」である。
そもそも「ブータン」。
イケメン国王でも知られていたりするインドの北側に位置する小さな王国であるが、日本人には案外、人気のある国だったりもする(行く人が多いかどうかは別として)。
それなのに、躊躇ってしまうのは、まず“高くて不便”。
そもそも入国に当たっては、ビザが必要なのですが、そのビザも旅行会社を通す必要がある。
ビザ代自体は実費だとそこまで高くないんだけれども、旅行会社を通すコトで、代行手数料が発生するので、やや高めな金額になる。
また予め、現地の滞在日数やスケジュールを決めておく必要があったりもする。
さらに所定の滞在費が決まっている。
オフシーズンならば、1名1泊200ドル。
オンシーズンならば、1名1泊250ドルである。
さらに1名での旅行の場合は、1名1泊で40ドル、2名の場合は1名1泊30ドルの追加料金が掛かる。9泊以上の滞在をすれば、長期滞在割引が適用されるので、9泊目以降は、1泊あたり32.5ドルばかり割引にはなるが、元の料金が高いだけに、かなりの高額出費を覚悟しなければならない。
ってか、オフシーズンでも1名1泊200ドル。
ボクの様なスタイルであれば、例え、ヨーロッパであっても、アメリカであっても、この料金には全く届かない訳で、もう手が出ないに等しい。
さらにボクは愛煙家(どちらかと言えば、ヘビーだと思う)ですが、ブータンは、原則的に“禁煙国家”だったりします
元々、タバコへのイメージが宜しくなかった訳ですが、2010年にはタバコの製造・販売・流通を禁止。
公の場では、禁煙となりました。
ただタバコの輸入自体は、高い関税・税金を課した上で、認められていたので、違法ではないのですが、こうなるとインドからの密輸が繁盛する結果に。
個人的には、禁煙までして行きたいか…と言われると、答えに窮するんですよね…
正確には、何かを我慢してわざわざ行くと言うコトが、どうなの?と。
ただこの禁煙政策が、コロナ禍で異変が生じたようです。
コロナ禍での密売防止
具体的には、コロナ禍でインドとの国境を封鎖したブータン。
元来の禁煙政策に密輸にコロナ禍。
もうトリプルパンチのようですが、それでも密輸は細々と行われて来たと言うのが、商魂たくましいと言うのか、それでも“吸いたい”欲求が強いのか…と言うところですが、事態が急変するのは、この密輸を行っていた行商人から、コロナで陽性反応が出たため。
国を閉ざすコトが最も感染リスクを抑えられる方策であり、密輸の需要を減らすために、いよいよブータン国内でのタバコの販売を解禁するコトになったとの話。
国営の免税店でタバコが購入できるようになったほか、ロックダウン中も生活必需品として購入可能品目に加えられたとのコト。
もっとも、これはあくまでもコロナ禍の一時的な措置だとの話で、別に恒久的な話ではナイようですが。
隣国のインドはコロナ禍が猛威を奮っている最中。
これ以上の感染リスクを負うぐらいであれば、緊急で禁煙政策を解除する方がベターだと言う現実的な判断なのでしょうね。
あくまでも一時的な措置
ん?
これはコロナ禍が解禁になった瞬間に、ブータンに行っておけって話なのだろうか。
まぁ、販売が解禁になっても、別に公の場所での禁煙はこれまで通りでしょうけれどもね。
また観光に掛かる費用が高額なのも変わらずですから、やっぱりボクにとっては、“行きたいけれど躊躇する国”なのは、変わらなさそうです。
仮に行くとしたら、ビザも必要のないインドとの国境の町である「プンツォリン」に行くぐらいだろうな…
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