地域系航空会社が、JAL系もANA系も関係なく協業化?

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地域系航空会社が包括的な提携へ!

国土交通省が人口減少で将来的に存続が危ぶまれる路線の維持策を検討する為に、2016年に設置した有識者会議が2018年3月に、地域系航空会社は「合併か持ち株会社の設立による経営統合を模索すべきだ」と言う報告をまとめて、それを受けて、日本エアコミューター(JAC)・ANAウィングス・オリエンタルエアブリッジ(ORC)・北海道エアシステム(HAC)・天草エアライン(AMX)の5社が、包括的な業務提携を進める方針で合意したと言うコトが、報道されています。

具体的には、コードシェアや機体整備、パイロット訓練の共同化などが挙げられており、2019年度から協業化を進めて行き、業務の効率化を図って行くと言うモノ。

逆に言えば、有識者会議で提案されていた経営統合や合併と言うのは、当面、見送ると言うコトになりそうですが、これが実現すると、JAL系のJACにANA便名が付いたり、マイルで搭乗出来たりする様になると言うコトでしょうかね。

マイルを集めている身としては、嬉しい半面、ここまで国交省がしゃしゃり出て来るのはどうなの?と言う気がしますし、ANA寄りの自民党の姿勢が影響しているのでは…?と勘繰ったりもしたくなります。

地域系航空会社の現実は、甘くはないけど…

確かに、地域系航空会社の収支は、厳しいモノがあります。
補助金が入って、何とか収支を保っている様なケースも多々見られるのも事実。

でも、JACは何とか収支的にも生き残れるレベルですし、HACもJACとの機材共有化を図るコトが決まっているし、AMXもATR42を導入しJACとの協業体制が出来ている。

つまりはJAL側は既にグループ内部でこうした地域系航空会社の経営力向上について動いている節がある。

一方でANA系であるANAウィングスは、地域路線だけでなく幅広い路線網を持っているので別とすると、ORCの経営安定化は喫緊の課題であるのは、想像に容易くない。

そもそも、今回、名前が挙がった地域系航空会社とはどんな形なのか。

ひとまずそれを見てみると…

JAC HAC AMX ANAウィングス ORC
拠点空港 鹿児島 丘珠 天草 新千歳・福岡など 長崎
保有機材 Saab340…5機
ATR42-600…5機
ATR72-600…1機
Saab340…3機 ATR42-600…1機 737-500…12機
DHC-8-400…24機
DHC-8-200…2機
主な路線 福岡~鹿児島
福岡~屋久島
福岡~出雲
出雲~隠岐
鹿児島~屋久島
鹿児島~種子島
鹿児島~奄美大島
鹿児島~徳之島
丘珠~利尻
丘珠~函館
丘珠~釧路
丘珠~三沢
函館~奥尻
函館~三沢
天草~熊本
天草~福岡
熊本~伊丹
中部~新千歳
中部~福岡
関空~那覇
福岡~那覇
福岡~新潟
福岡~伊丹
福岡~五島福江
福岡~宮崎
福岡~小松
長崎~五島福江
長崎~対馬
長崎~壱岐
主な株主構成 JAL…60%
奄美群島市町村…40%
JAL…57.2%
北海道…19.5%
熊本県…53.3%
天草市等…26.9%
長崎空港ビル…28.8%
長崎県11.0%
ANA…100%

そもそも…ですが、地域系航空会社として、この5社が挙がったのは、何故なのやら。
地域系としてならば、他にもJAL系の琉球エアーコミューター(RAC)などもあるし、鈴与が関与しているフジドリームエアラインズとかもあるのに。

そもそもこの5社が挙がって来た所から、ちょっと恣意的な感じがしてしまいますけれども、それは考えすぎなのでしょうかね。

鍵はJALと地方自治体ではないか?

さて、この先、この5社がどうなって行くのか。

キーになるのは、JALと地方自治体と言う感じがします。

そもそもこの5社の中で3社が九州地盤。

その3社共に地方自治体が株主に連なっている訳ですが、逆に言えば、地域色を出しながら、地域全体で翼を維持して来たのが、合併ともなると小回りが利かなくなるのは明らか。

それぞれが自分の地域を一番に考えていれば良かったのが、そうではなくなると言うのは、どの出資をしている自治体としては美味しくはないでしょう。

またJAL系のメインになるJACの場合は、決算的にもそこまで最悪ではなく、寧ろ、補助金が入っていると言えども、黒字基調な訳ですから、奄美群島の自治体からすれば、「なぜ?」と言うコトになりかねない。

経営が全然、安定していないOACとしては歓迎なのでしょうが、ORCは例え合併したとしても、そもそも旅客の動線は長崎ではなく、福岡で、その福岡とを結ぶ対馬などを結ぶフェリーとの対抗には勝てないと思うのですけれどもね。




そしてJAL的にも、合併や持株会社の下でまとまると言う選択肢はなかなか旨味がない様にも思える所。

営業力が強化出来るのは事実でしょうが、JALが支援している上にANAの営業力が加わった所で、足して2にはならないでしょう。

訪日外国人が訪れやすくなると言う話題もあるけれど、海外に旅行に行く際に、どうしても行きたい場所ならば、利用する航空会社がJAL系だろうがANA系だろうが、どちらでも関係のナイ話だと言えるから、これもそんな影響を与えるとは思えないですし。

機材も違うので、そこまで大きな整備に掛かるコストカットが出来ない様に思えるし、チェックインカウンターの共通化なども、離島路線がメインなんだからそもそもそこまで就航している空港が被っていない訳で、大したコストカットも出来ないでしょう。

ならば、JAL的には、わざわざ主導権が取れなくなる合併とか持株会社設立ではなく、やっぱりコードシェアぐらいでお茶を濁したいんじゃなかろうか…とも。

地方交通網を維持するために…は事実だけれど

ANA系とJAL系をまとめる。

確かに奇想天外な発想だとは思う。
それだけ地域系航空会社は苦戦しているし、光明が見えないのも事実。

この先、ますます日本の地方圏の人口は少なくなって行く訳ですから。

何かアクションを起こしたり、議論が深まるのは、悪くはないと思う。

ただあまりにも国交省主体すぎるし、結局の所、結論ありきで話が進んでいるようにしか思えなくて、合併したり持株会社の下でまとまったとしても、機材も違う訳で、劇的な改善は生み出せない様にも思う。

道路も鉄道もそうだけれど、地方の交通機関への自治体との関わり方を含め、もっと根本的な議論にならないとダメなのでは…と。

ただ現在保有しているマイルで、違う航空会社の路線に乗れると言うのは、乗客側からすればメリットではありますが。

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