アジアマイル、有効期限、実質的に撤廃へ!
2018年6月22日に大きな改定があった、キャセイパシフィック航空の「アジアマイル」。
この時は、獲得マイルが実飛行距離ではなく、ブッキングクラスによる加算率×ゾーン制と言う複雑な組み合わせになった訳ですが、またしても改定です。
ひとまず現時点で発表になっているのは、「アジアマイル」会員向けに届いた1通のeメール。
「誠実さに期限はありません、そしてマイルも」
「2020年1月1日より新しくためたマイルは、お客様の口座に積算された3年間後でも失効しません。18カ月の間に1回でもマイルの獲得またはご利用があると、マイルが有効になります。この新たな制度で、マイルがもっとつかいやすくなり、いつでもどこでも、お好きな方法でお好きな特典をお楽しみいただけます。」
*原文まま。
とあります。
つまりは、2020年1月1日以降に貯めたマイルは、マイルの増減(使用を含む)があれば、最後の積算日(もしくは引き落とし日)から18カ月、有効期限が自動的に延長になると言うコト。
つまりは、何かしらのアクションを取っていれば、マイルが“実質無期限”になると言うコトです。
これ、結構、激熱ですね。
今までは、3年後の四半期の月末がマイルの有効期限でした。
一応、2,000マイル単位ごとに40US$で3年間の有効期限延長が出来ていましたが、貯めたマイル数が大きい程、負担額も大きくなるので、そこまで一般的じゃなかった感じもしましたが(それでも1回限りではなく、1回で3年間の延長が出来たと言うのは、有り難い部分もありますが)。
アジアマイルの有効期限の延ばし方
今回の改定では、キャセイや提携航空会社の航空便に搭乗しなくてもマイルの増減があればOKと言うコトなので、かなり延長させる術が広いと言うのも、嬉しい限り。
ひとまず考え付くのが、クレジットカードやホテルのポイント移すと言うやり方。
アメリカン・エキスプレスや、マリオット“BONVOY”などが、その代表例になります。
ただ「アジアマイル」をメインで使おうとしているのであれば、アリですが、サブでとりあえず貯めていると言うのであれば、メインの所でこうしたポイントは使いたいモノですかね、心情的には。
続いて考えられるのは、ホテル予約サイトの利用。
「agoda」や「Kaligo.com」がその代表例でしょうか。
どちらも日本語に対応しているので、使いやすいホテル予約サイトですし、こうしたホテル予約サイトでマイルを貯める際は、マイレージプログラムによって得られるマイル数が激変するのですが、日系の航空会社よりも、海外の航空会社の方が、マイル数が高い傾向にあったりします(特に海外での宿泊の場合)。
その他に「アジアマイル」ならば、オンラインモールである「i-Shop」で少額マイルを積算させて有効期限を延長すると言うのも、アリです。
一番利用しやすいのは、「Amazon Japan」でしょうか。
還元率が1US$で0.75アジアマイル。
そこまで還元率は良くありませんけれど。
「ドミノピザ」(1US$=2アジアマイル)や「タワーレコードオンライン」(1US$=1.75アジアマイル)とかも、面白い所。
iPhoneならびにiOSユーザーならば、「iTunes Store」(1US$=1.25アジアマイル)などもおススメでしょうか。
逆に「i-Shop」で使いにくいのは、「楽天市場」(1US$=0.25アジアマイル)かな…と。
ただ「i-Shop」って全体的にマイル加算が遅いんですよね…
それだけは肝に銘じておくべきかも。
あとは、提携のクレジットカードを作ってしまえば、マイルの有効期限を一切気にしなくて済むかと。
日本での提携カードは、
「キャセイパシフィックMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」
「キャセイパシフィックMUFGカードゴールド MasterCard」
の2種類。
「キャセイパシフィックMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は本会員で年会費25,000円(税別)と、やっぱりプラチナだけあるカードで、ややハードルが高いかも知れませんね。
一方の、「キャセイパシフィックMUFGカードゴールド MasterCard」は、“ゴールド”と銘打っていますが、年会費は5,000円(税別)。
なので、格安ゴールドと言う位置づけになり、入りやすいクレジットカードではあります。
スタアラ加盟航空会社との提携も多い
アジアマイル。
ワンワールドに加盟しているので、JALと同じアライアンスと言うコトで、日本ではそこまで会員は多くないのかな…と言う気はします(JALのマイルを貯められるので)。
ワンワールド加盟航空会社以外での提携は、以下の通り。
・エアカナダ(スターアライアンス)
・中国国際航空(スターアライアンス)
・ニュージーランド航空(スターアライアンス)
・アラスカ航空(未加盟)
・オーストリア航空(スターアライアンス)
・バンコクエアウェイズ(未加盟)
・ガルフ航空(未加盟)
(・ジェットエアウェイズ(未加盟))
・ルフトハンザドイツ航空(スターアライアンス)
・深圳航空(スターアライアンス)
・スイスインターナショナルエアラインズ(スターアライアンス)
*ジェットエアウェイズは、全便運休中
何気にスタアラ加盟航空会社との提携が多いと言うのも特徴ですが、そう言う意味では、ワンワールドに限らずに、かなり広く提携を持っている「アジアマイル」。
色々と考えようによっては、使えるマイレージプログラムになりそうです。
有効期限実質無期限化は2020年1月分から!
今回の有効期限の実質無期限化で気を付けたいのは、あくまでも実質無期限が適用されるのは、2020年1月1日以降に獲得したマイルに限ると言う点です。
つまり、今、保有しているマイルなどは、ちゃんと有効期限がやって来ます。
マイルに増減があっても、有効期限が延長される訳じゃないのは、注意しないとダメでしょうね。
その点は、ちょっと残念な感じもしますが、実質的に有効期限がこれからは撤廃されると言うコトで、あまり日本では広がらない「アジアマイル」の使い勝手も、一気に上昇する感じがしますね。
ユナイテッド航空は、完全にマイルの有効期限を撤廃しましたが、キャセイの「アジアマイル」も、実質無期限化。
これはマイレージを貯めようと思っている側からすれば、嬉しい限り。
ただこれで逆に、マイルでの特典航空券の取得が、今よりは難しくなるかとは思いますが。
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