エアアジア・ジャパンの増便だけど搭乗率を考えてみると…

エアアジア・ジャパン、春休みシーズン4日間は1日3往復に

セントレア(中部国際空港)を拠点にしているエアアジア・ジャパン。

言わずと知れたアジアの一大LCCである「エアアジア」グループの航空会社で、現状、1日セントレア~新千歳線1日2往復での運航をしています。

そのエアアジア・ジャパンが、春休みシーズンの4日間だけ、臨時便を1日1往復ずつ設定すると言うコトが発表になっています。

具体的には、2018年3月24・25・31・4月1日の4日間で、以下のタイムスケジュールで増便をするとのコトです。

DJ003便 中部 12:15→新千歳 13:55
DJ004便 新千歳 14:45→中部 16:35
*3月24日はDJ003便が13:10→15:00、DJ004便は15:35→17:40で増便

現状、中部発が07:35と17:10、新千歳発が10:00と19:35発なので、お昼便が4日間だけでも出来ると言うのは、使い勝手が高くなる感じが。

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エアアジア・ジャパンの搭乗率は70%以下?

そんなエアアジア・ジャパンですが、就航したのが2017年10月29日。

それからちょうど100日で累計搭乗者数が50,000人に達しました。
100日間で50,000人と言うコトは、1日平均搭乗者数が500人と言うコトになります。
1日2往復4便で、1日500人と言うコトなので、1便あたりの平均は125名の利用と言うコトになりますね(ホントにざっくりとした計算ですけれども)。

エアアジア・ジャパンが使用しているのは、エアバスのA320型機。
1クラス仕様で180名が搭乗出来る機材。

それが1便あたりの平均搭乗者が125名なので、平均搭乗率は70%を下回っていると言うコトになります。

運賃を安く設定しているLCCにとっては、搭乗率と言うのは、経営上の命な訳ですが、その搭乗率が70%を切って来ると言う現実。
これでは採算が取れていないのでは…と思いたくなる数値。

もちろん、あくまでもざっくりとした平均値にしか過ぎなくて、日によっても、便によっても、搭乗率と言うのは変動があるでしょうし、運賃も空席状況次第で大きく変動をするのがLCC。

単純に平均搭乗率が70%を下回っていると言うのは、語弊があるのかも知れませんが、そこまで集客出来ていないと言うのは、あながち間違ってはいないのでは…と。

 

年末年始の繁忙期は予約率が発表になっていましたが、それを見ても、80%を超えたのは、1月3日のみ(因みに年末年始も1日3往復体制に増便をしています)。
75%を超えたのも、12月28日(76%)と1月2日(75%)のみ。

やっぱりちょっと物足りなさがありますね。

そうした中で、4日間だけですが臨時便を出すと言うのは、案外、攻めているなぁ…と言いたくなります。

常時、1機、余らせているエアアジア・ジャパン?

ただここで気になるのは、エアアジア・ジャパンが保有している機材と言うのは、合計2機。

現状のタイムスケジュールだと、1日の使用機材は1機で済みます。
1日1往復の臨時便を出したとしても、1機で済みます。
寧ろ、3往復してようやく1機がフル稼働と言う感じ。

就航後すぐは、やはり訓練飛行などをこなして乗務員を慣れさせると言うのもあったのだとは思うのですが、LCCは、折り返し時間を限りなく短縮したり、夜間は距離のある国際線へと飛ばして…と、機材の効率を図るのが常道。

それなのに、常時、1機余らせているのに加え、運用している1機もフル稼働じゃないと言う状況。

もう他のLCCから見れば、羨ましい限りの状態の様に思えて来ますし、LCCとしては尋常じゃない様な状態が続いていたり。

同じ中部~新千歳線に就航しているLCCのジェットスター・ジャパンも価格競争を仕掛けている感じはあるし、よくやってられるよな…とすら思えてくる状態。

1度、日本進出に失敗しているだけに、慎重になっているのか、それとも他に理由があるのか…と、恒久的に増便をしないのには、何か理由があるのかな…とすら思ってしまったり。

まぁ、まだ就航から4カ月ですから、あまり高望みをするのも良くはないのでしょうけれど、就航直後に搭乗した感想的には、別に何の不備もなかった感じだったので、そろそろ次の明るい話題が聞きたい所ではありますね。

そう言えば…ですが、春秋航空日本も今、機材効率が非常に悪いんだよなぁ…
二の舞にならなきゃ、良いんだけれど。





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