春秋航空日本、この冬は国内線、大減便!

春秋航空日本、この冬は国内・国際線合計で1日3往復のみ!

2017年の年末辺りから成田をベースにしているLCCの春秋航空日本の運航状況がおかしくなっており、運休や欠航が相次いでいたのですが(『新年早々に春秋航空日本、ディレイと欠航!』や『機材繰りとかって、何⁉欠航相次ぐ春秋航空日本。』を参照)、3月24日まで成田~新千歳線の運航見合わせを発表すると同時に、成田~広島線の減便も発表しています。

運航見合わせの理由としては、「既存運航便の安定したオペレーションを確保する観点」からとなっています。

これで3月24日までの期間中で、春秋航空日本が運航する路線は、以下の通りに。

【国内線】
・成田~広島:1日1往復
・成田~佐賀:1日1往復

【国際線】
・成田~重慶:週4往復
・成田~ハルビン:週4往復
・成田~天津:週3往復
・成田~武漢:週3往復

国内線と成田~中国を結ぶ国際線を合わせても、1日3往復のみと言う、ちょっと寂しい結果に。

路線図を見る限り、“何かめっちゃ飛んでるやんっ!!”って言う気持ちになるんですけれどもね。
ほとんどが中国本土の親会社である「春秋航空」運航便です。

実際は、この冬は1日3往復のみです。

かなり非効率的な状態に!国内線が犠牲になる理由は?

そもそも春秋航空日本は5号機までが成田に到着していたりします。
だが、5号機は成田には到着しているが、定期便への投入は未だにされていない状況が続いている。
なので、保有している機材の中で、稼働していたのは合計で4機なのだが、この内の1機が長期間の整備に入ったコトで、利用出来る機材が3機にまで減ってしまったのが、そもそもの理由の1つなのだろう。

ってか、LCCなのに3機で1日3往復だけ…と言う、非効率感満載の状態である。

LCCの運賃が安いのは、各種サービスを選択有料制にしていると言うのもあるが、基本的には、機材の効率化にある。

国内線であれば、“1機で1日3~4往復”させ、夜間の離発着が限られる場合は、夜間フライトの国際線を飛ばすのが日本では効率的なパターンなのだが、それが春秋航空日本のこの冬の場合は、3機で3往復。

これで利益が出ると考える方が、不思議である。

いや、だから赤字なんでしょうね(『春秋航空日本の決算がスゴイ(2017年4月発表版)』)。

こう言う状態ならば、粗利が良さそうな国内線へとシフトするのがセオリーなのかもしれないけれど、実は春秋航空日本の場合は、中国系であり、中国では知名度が高い春秋航空の子会社と言うコトもあって、成田~中国路線については、中国からの団体客利用で搭乗率が高いと言う点が、他のLCCとはやや異なるのかも知れない。

搭乗率の高い国際線を欠航させると収入が減ってしまうので、国内線以上に国際線を欠航させるのが難しい判断になっているのが、現状だろう。

実際、この年末年始に欠航が相次いだのは、あくまでも国内線であり、国際線の1日2都市2往復と言うのは、死守している状態にある。

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これからどうなる⁉

JALに機材整備の委託をスタートさせ、この春からはやや持ち直すのかも知れないけれど、一時は、成田から広島・佐賀・高松へと就航し、さらに2016年には新千歳・関空と就航路線を広げていた春秋航空日本。

5都市ぐらいまで就航都市が広がると、旅客側としては、利用勝手も高くなるので、これから他のLCCと切磋琢磨した上、伸びていくのかな…と思ったが、高松線は2015年に、関空線は2017年に運休になり、3路線で運行を続けていたが、さすがに3路線では他のLCCと比べても、“最初の選択肢”には、もうならないでしょうね。

開業以来、赤字が続いており、そろそろ立て直しの兆しが欲しい中で、この縮小。
かなり痛い所だろなぁ…と言うのは、素人目からしても分かるけれど、しっかり整備などの諸条件を整えて体制を整えて欲しい感じも。
少なくとも、飛ぶか飛ばないか分からない様な状況よりは、こうしてしっかりと運休させる方が、利用者にしては、有り難い所だけれども。

まだまだ日系のLCCにはない様なセール運賃を出して来たり…と、期待したい部分はあるので。

それにしても、そろそろ関空ベースに移行しちゃえばいいのに。
そうすれば、本土からの春秋航空利用客も拾える様な気がするのになぁ…

【関連リンク】

2017年冬ダイヤ期間運航見合わせのお知らせ





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