列車出発後でもチケットレス!
「JR西日本」のネット予約サービスは、「e5489」ですが、その中で期間限定ですが、“列車出発時刻後でも特急券を購入できるチケットレスサービス”をスタートさせました。
ひとまず対象になるのは、大阪エリア~城崎温泉方面への特急「こうのとり」だけになりますが、概要は、こんな感じ。
- サービス予定期間|2024年5月15日~9月30日
*8月10日~19日は対象期間外 - 対象列車|特急こうのとり(全列車・全区間)
- 対象商品|e5489で購入できるチケットレスサービス
*一部商品は、J-WESTカード会員もしくはWESTER会員限定 - 内容|チケットレスサービスにおいて、発車時刻を過ぎた後でも購入が可能に
今、鉄道業界でも“チケットレスサービス”が隆盛になりつつあり、JR各社だと人件費削減・人手不足の解消もあってみどりの窓口を、どんどん削減している状態。
そうした中で、JR西日本の新たな挑戦です。
“チケットレスサービス”と言えば、“乗車前にあらかじめネットでチケットを購入しておく”と言うのが、一般的な概念だと思うのですが、これを根底から覆す形で、対象列車が出発した後でも購入が可能になると言うモノですね。
乗った後でも…を導入する理由は?
今回、乗った後からでもチケットレスサービスが利用可能になった理由は、何故なのか。
ちょっとプレスリリースからは明らかにされていませんが、特急「こうのとり」は、新大阪・大阪~福知山・豊岡・城崎温泉間を走る特急列車。
2022年に全車指定席化がなされたので、現在、自由席車両の連結がない特急列車になります。
やはりそこが大きいのかな…と。
JR西日本の特急列車としては、「こうのとり」の他にも京都発着の「きのさき」「はしだて」「まいづる」や播但線経由の「はまかぜ」と言った北近畿に向かう列車の他に、紀伊半島方面の「くろしお」や北陸新幹線連絡の「サンダーバード」などが、全車指定席車両になっており、自由席の連結がない状態。
寧ろ、もう自由席がある特急の方が希少になっているのですが、自由席を求めて飛び乗ってしまうと言う旅客が多いってコトなのでしょうかね?
それであれば、とりあえず今回、「こうのとり」で試験的に行ってみた後、全列車が対象になる可能性もありそう。
それとも単に「こうのとり」は、大阪から三田や篠山口までの福知山線区間で近距離需要があると見ての試験導入なのでしょうかね。
それであれば今後、「らくラクびわこ」「らくラクはりま」「らくラクやまと」と言った通勤ライナー的な特急列車に装備される可能性がありそうですが、ちょっと狙いがどこにあるのか定かではない感じもしますね。
通勤時間帯ならありがたい?
チケットレスサービス。
その考え方を覆すような新サービス。
確かにそんな感じではあります。
特にみどりの窓口が、どんどん縮小されている中で、事前にネットから予約をせずに主要駅まで行き、出発前に窓口で購入しよう…としたら、混雑で間に合わなかった…と言うコトにも対応が可能ですしね。
ただ車内で出発後にチケットレスサービスを利用すると言うような旅客ならば、事前に、チケットレスサービスを利用して購入しているような気がしてならない。
そう考えると、やはり近距離需要を狙いに来た…と言う感じなのかな。
一般列車に乗って帰宅しようとしたら、思った以上に混んでいたから特急利用に変えよう…みたいな利用ができそうですしね。
あまりにも疲れた…→特急乗りたい!みたいな急な対応も可能ですしね。
ただ…
それを目当てに「こうのとり」に飛び乗ったけれど、完売だった…と言う時は、どう対応するのだろう…?
それが一番の疑問です。
公式でも特に記載はないんですよね。
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