えきねっととEXサービス、相互受取が可能に!
JR東日本とJR東海は、JR東日本のインターネット予約サービスの「えきねっと」と、東海道・山陽新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービスの「EXサービス」(エクスプレス予約およびスマートEX)で予約したきっぷを2022年春以降、相互に受け取れるようにするコトを発表しました。
具体的な内容は、以下の通り。
・「えきねっと」のきっぷをJR東海の駅で受取可能に
JR東海の主な駅の指定席券売機で受取が可能になります
・「EXサービス」のきっぷをJR東日本の駅で受取可能に
JR東日本の東京都区内・横浜市内/川崎/鶴見線内・小田原駅・熱海の各駅の指定席券売機で受取が可能になります
詳細は、まだ開始になるのが先の話なので、これ以上の話は出て来ていないのですが、ひとまず、現状だと相互の駅では受取ができないモノなので、より便利になるのは、間違いなさそう。
でも…
埼玉県や千葉県内の駅では、やっぱり受け取れないままなんですね…
別に需要がない訳じゃないと思うので、この辺りが今後、広がって行くコトを期待したい所ではありますが。
今まで実現しなかった理由は?
「えきねっと」と「EXサービス」。
共に使えばかなり便利なのは間違いない話。
ただ、単に“旧国鉄”と言う形でルーツが同じだけで、現在は、別会社で資本関係だってない会社同士のJR東日本とJR東海の2社。
なので、今まで、相互でネット発券・受取系の協業すら行われてこなかったのも、理解はできる。
特に大きな問題としては、発券手数料の関係。
仮に相互で発券ができるようになると、首都圏と言う大きな基盤のあるJR東日本に対して、首都圏には東京・品川・新横浜駅しか拠点らしきものもなく、関西圏でも新大阪と京都駅ぐらいしか拠点のないJR東海は、いささか不利な感じは否めないだろうし(逆に言えば、中京圏にはJR他社の拠点はないけれど)。
今まで発券・受取ができなかった。
それも理解はできるだけ。
利用者からすれば、やはり不便な感じは否めないと言うのが、正直なところで、ようやくネット分野での協業が実現すると言う感じすら。
ネットでの発券・受取。
この辺りにこれからどれだけ力を割くのか。
寧ろ、新幹線だけでもシステムは共通化できないモノなのかな…なんて、ちょっと思ったりもする(別に入口は「えきねっと」と「EXサービス」で残して貰っていいので)。
「えきねっと」の新幹線eチケットサービスは、確かに利用してみると便利なのだけれど、どうせならばWEB版ではなく、アプリ版にする方が利用はし易そうだし、直感的に自分の予約を見返せるような気がして、便利のような気はするのだけれどね(「EXサービス」は既にアプリ版がリリースされている)。
まぁ、その前に乗車券は別途、交通系ICカード・モバイルSuica・紙媒体を利用しないといけない「えきねっとチケットレスサービス」をどうにかして貰いたい気持ちもあるけれど。
特定都区市内制度を解決しないと…
これをきっかけにもう少し協業を進める。
そんな動きが出てくるのかどうか。
そもそも今回、このタイミングで、相互の発券・受取が可能になるのは、どうしてなのか。
イメージとしては今まで、頑としてJR東海側が拒否して来た感じもするのだけれど(勝手なイメージではありますが)。
やはりコロナの影響なのだろうか。
共に収益的に経営を直撃している訳だけれども、JR東日本は、首都圏以外は閑散路線を抱えているし、JR東海は新幹線が大黒柱だが、その需要が減退している。
そして本気でネット発券・受取を推し進めようとするのであれば、「東京都区内」や「大阪市内」と言った特定都区市内制度へも対応して行かないと…と言う感じもしますがね。
この辺りも、いずれは対応するつもりはあるのかな?
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