ANA、成田~パリ線運休で成田縛りは形骸化か!?

ここ最近、“海外旅行に!!”と思っても、仕事もあるし、“羽田から”と言う考え方がすっかり自分の中で定着してしまった感があります。
やっぱり成田は埼玉西部地区からだと、距離があって時間も掛かるし、それ以上に、羽田だと仕事終わりで、そのまま旅に出れるので、時間の効率も良いので。
んで、第3ターミナルが出来たと言うのに、すっかり自分の中では成田空港の存在が遠くなりつつあります…

ANA、成田~パリ線運休へ!!

さてANAが10月25日からの冬ダイヤで成田~パリ便を運休するコトが発表になっています。
代わりに、羽田~パリ便の機材を大型化すると共に、成田からはベルギーのブリュッセルに飛ばす模様です。

現状、成田からも羽田からも日に1便ずつの合計2便を運航しているANAのパリ便。
共に、ボーイングの787-8型機を使用しているので、座席数は169席(ビジネス46席・プレミアムエコノミー21席・エコノミー102席)。
これを羽田線のみにして、ボーイング787-9型機(座席数215席(ビジネス28席・プレミアムエコノミー21席・エコノミー146席)へと大型化すると言う計画の様です。

羽田~パリ線は、2014年3月に就航した路線で、やっぱり成田よりも羽田の方が、集客が好調とのコトですが、それに加えて、パリ線の競争が強くなっていると言うのがある模様。

因みに、残る形になる羽田線は、

  • 羽田 10:25 → パリ 15:45
  • パリ 21:10 → 羽田 16:00(翌日)

のダイヤ。まぁ、成田線もそう大きくは変わる感じじゃないの、そこまで日本側の発着空港が変わるコトで、支障が出る人は多くないのかと思われます。

成田縛りの形骸化か!?

さて…
ここで気になるのは、いわゆる“成田縛り”と呼ばれる取り決め。
簡単に言ってしまえば、昼間便として羽田線を就航させる際には、成田からも同じ国へ向かう路線を残さなければならないと言う協定です。

成田からのパリ便が運休をし、羽田線のみが残ると言うコトになると、成田線ではANAはコードシェア相手がいませんから、この協定に反すると言う形になります。

これは、コードシェア相手であるヴァージンアトランティック航空が撤退した成田~ロンドン線に似た構図ですね(前回は、コードシェア相手の撤退でしたが…)。

ANAの中で成田空港は、アジア~北米を結ぶ際のハブとして構想されている今、欧州線はその対象外になってしまうので、より集客が望める羽田に集約して行きたいと言う考えは、分かり易いのですが、そもそもこの協定が今も残っているのかどうかが気になる所。

もし、残されているとすれば、ANAのやり方は、ちょっと…と言う気もしなくはない。
勿論、ANAは民間企業なので、より企業の価値が高まる方針を取ると言う姿勢は分かる。
しかも、この成田縛りは、法令ではないので、罰則もない取り決めに過ぎないので(ただ、航空行政において、こうした協定や行政指導は、法律に等しい位の力がありますが)。

だけれども、他の航空会社が守っていて、ANAだけが守っていないと言うのであれば、信義に反する感じがして、少なくとも、気持ちが良い話ではない。

何だか穿った見方をすると、ANAと政権や行政側が、べったりになっている様な、そんな印象すら受けてしまう。

でも、成田市などの自治体からもクレームが上がっていないですし、JALからも声が上がらない所を見ると、そもそもこの成田縛りが形骸化しているのかも知れませんね。

そもそも成田縛り自体が、この今の時代に合っていないのが、事実。
勿論、成田空港開港時の歴史問題であったり、成田の地盤沈下を考えたとしても、こう言う協定があったとしても、成田の魅力が増す訳ではないので。
それどころか、日本の航空業界的には、長い目で見れば、競争力が落ちるだけでしょうから。

ならばこれを機に、この成田縛りをしっかりと撤廃して、分かり易くすべきだと思うのですがね…
そうなるコトが、航空業界的にはプラスに働くでしょうし。

ANAの今年の国際線の展望

因みに、ANAは2015年度の国際線の展開として、

  • 成田~ヒューストン(2015年6月12日~)
  • 成田~クアラルンプール(2015年9月1日~)
  • 成田~ブリュッセル(2015年冬ダイヤ~)

と成田発着路線の拡大を発表しています。
個人的には、ヒューストンに飛ばすと言うのが大きいですかね。
元々、ヒューストンはUA(ユナイテッド航空)と合併する前のコンチネンタル航空時代から、中南米路線が集まるハブでしたから、以遠への乗り継ぎがググッと便利になりますからね。
JALのパートナーであるAA(アメリカン航空)の方が、中南米路線は強いイメージがありますが、あくまでもAAの中南米路線のハブはマイアミであり、そのマイアミに日本から直行便がない現状、ヒューストン1回乗り継ぎでANA+UAで飛べるようになると言うのは、大きい感じがします。

発着路線網的には、もはやJALと互角の勝負になっているANAの国際線。
あとはどう搭乗率を上げて行くかと言うのと、単価を上げるのか…と言う所なのかなぁ…と。

それに対して、JALの展開が遅い(色々と縛りがあって、仕方がないのも事実でしょうが)のが、気になる所ではありますが。

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