ジェットスターとタイガーエア台湾が提携!
「ジェットスター」グループと、「タイガーエア台湾」が、2019年12月、両社にとって初めてとなるLCC間の“インターライン契約”を締結したコトを発表しました。
“インターライン契約”と言われても、一般的にピンとこないとは思いますが、簡単に書いてしまうと、これにより、両社が相互に航空券を発券出来る様になり、乗り継ぎによる新しい選択肢が提供出来るようになります。
システム的には、LCC向けのフライト検索エンジンを提供しているアイスランドの「Dohop」(ドゥホップ)のモノを導入。
「Dohop」は、既にイージージェットやユーロウィングなど、ヨーロッパのLCC大手でも導入されているシステムなので、安定感はありますね。
このシステムを利用するコトで、「ジェットスター」グループと「タイガーエア台湾」のWEBサイトで、搭乗便と付帯サービスを組み合わせて航空券を予約・購入するコトが出来るようになります。
「ジェットスター」グループのWEBサイトでは、「Jetstar Connect」と命名し、両社の路線を組み合わせた航空券を、従来の検索結果に追加して表示し、出発地で預けた荷物なども、最終目的地までチェックイン出来るようになり、乗り継ぎ地での預け直しの必要が無くなります。
この提携で、「ジェットスター」グループは、72路線を新たに予約が出来るようになり、行き先は8都市が追加されるコトに。
なお、「タイガーエア台湾」のベースである台北(桃園)での乗り継ぎ所要時間は、最低90分とのコト。
日本の地方都市発台湾経由便なんかも利用しやすく!
この提携で大きいのは、やっぱり日本かな…なんて思う。
「タイガーエア台湾」は、日本路線が多く、日本の地方空港への乗り入れも多いので、台湾まで「ジェットスター」で来て、「タイガーエア台湾」で日本に行きやすくなりますから。
もちろん、その逆も然りで、日本の地方空港から、台北経由の「ジェットスター」と言うのも、利用しやすくなります。
また「ジェットスター・ジャパン」の国内線で成田に出て、「タイガーエア台湾」への乗り継ぎもしやすくなりますしね。
LCCの弱点として、
・定時運航率の確保
・提携関係がない
・荷物などのオプション費用
と言うのが大きかったと思うので、この内の提携関係がない部分について、どんどん提携が広がって行けば、利用者としては歓迎して行きたい所。
ただ片方の遅延が大きく発生した場合の対応方法などは、どうなるのだろう…と言う素朴な疑問もありますけれどね。
バリューアライアンスの実利はどこに?
ところで、この話題で思ったのは、LCCで初のアライアンスであり、アジア・太平洋エリアのLCC8社で設立された「バリューアライアンス」。
ピーチと合併して消滅したLCCの「バニラエア」も加盟していたLCC初のアライアンスなのですが、元々は、加盟航空会社間の乗継予約を、付帯サービスなどを含めてワンストップで可能とするサービスを提供する予定だったハズ。
ただ現状では、特にアライアンスでインターライアン提携などが行われている訳でもなく、結局、“何も動きがないアライアンス”になっている感じも。
セブパシフィック・チェジュ航空・スクート・ノックエア―。
元々は、各国に子会社を設立してグループとして飛躍して行っている「エアアジア」と「ジェットスター」に対抗する為のアライアンスだったのだと思うのですが、なぜ、ほとんど進展がないんでしょうね。
もちろん、一口に提携と言っても、目に見える部分と、目に見えない部分と、確かに分かれる部分はあるのでしょうが、そもそも話題すら聞かなくなった感じですらあるし。
「バリューアライアンス」が、利用者にとっても目に見える提携関係になると、かなりLCCも便利になるとは思うのですがね。
逆に、今回、「タイガーエア台湾」と個別間提携を結べた「ジェットスター」グループは、これからも同じ形で提携先を増やして行くような気がしますね。
個人的には、タイに拠点を作って欲しいんですけれどもね、「ジェットスター」グループ。
さすがにタイは競争が激化していて、ほとんどの航空会社が赤字状態と言うぐらいなので、今からは作らないだろうなぁ…
LCC利用の強い味方は、やっぱりこの「楽天プレミアムカード」。
この1枚で数多くの提携ラウンジに入れる“プライオリティパス”が付けられ、軽食が充実しているラウンジも多いので、機内食が有料のLCCでもへっちゃらです。
しかも、使い勝手が良い「楽天スーパーポイント」も貯めやすくなりますからね。
旅人、必見です。
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