旅客が完全に戻って来た今年の盆休み!
JALやANAなど国内航空各社が、2023年8月3日時点でのお盆期間の予約状況を発表しました。
2023年8月10日~20日までの11日間の状況ですが、国内線・国際線がともに堅調に推移している感じ。
まず国内線の状況を見てみると、こんな感じ。()内は対前年同期比。
予約数 | 提供座席数 | 予約率 | |
ANA | 1,532,451(+32.0%) | 1,930,642(+8.8%) | 79.4%(+14.0pt) |
JAL | 1,166,581(+16.5%) | 1,514,731(-2.7%) | 77.0%(+12.7pt) |
SKY | 260,084(+10.2%) | 307,626(+1.9%) | 84.5%(+6.4pt) |
Peach | 263,502(+12.6%) | 290,888(-17.8%) | 90.6%(+24.5pt) |
ジェットスター | 167,504(+34.3%) | 213,784(+8.6%) | 78.4%(+15.0pt) |
フルサービスキャリアとスカイマーク、LCC共に、全社が増加と言う感じ。
特にピーチの予約率は既に90.6%なので、ほぼ満席に近い状況になっているし、スカイマークも84.5%なので既にかなり混雑しているのが分かります。
ANA単体で見ると、前年度比で1.3倍と言う感じで、コロナ禍以後、最多となる旅客数になる見込み。
関西・中四国方面が特に好調のようで、この方面に限ると、前年比1.5倍。
そして65歳以上の乗客も、前年比で1.8倍。
コロナ禍以前の2019年度と比べても、予約率で-0.8ptと言うところまで来ている。
JALも好調に推移し、全方面で前年度比をクリアする見込み。
特に東北・北陸・中四国・九州方面の予約は、前年比で1.2倍を超えている状態とのコト。
双予約数でみると、2019年との同日予約比で94.3%のところにまで来ている状態。
一方の国際線の状況は、こんな感じ。
予約数 | 提供座席数 | 予約率 | |
ANA | 222,259(+77.8%) | 285,689(+70.9%) | 77.8%(+3.0pt) |
JAL | 212,950(+58.4%) | 255,509(+39.8%) | 83.3%(+9.7pt) |
Peach | 65,287(ー) | 70,840(ー) | 92.2%(ー) |
ジェットスター | 8,255(―) | 10,980(ー) | 75.2%(ー) |
ZIPAIR | 390,17(+236.1%) | 46,400(+154.0%) | 84.1%(+29.3pt) |
国際線も共に好調に推移した感じ。
ANA単体で見ると、全路線合計で前年比1.8倍。
特に日本発は前年比で2.6倍。
2019年比で見ても、50%強にまで回復する感じ。
特にハワイが前年比で3.1倍と伸長。
ソウル・バンコク線なども前年比で2.5倍。
一方のJALもハワイ・グアム線が前年比で58.3%と増え、予約率も94.3%とほぼ満席状態。
アジア方面線も前年を大きく上回る展開とのコト。
ZIPAIRに至っては、8月10・11日の日本発便は予約率が100%になっているコトを発表。
8月12日の日本発も99.6%、13日も99.0%と高い数値を記録している状態で、16日までの日本発便は連日94%以上を記録しているので、ほぼ満席と言っても良さそうな状態になっています。
ジェットスター・ジャパンは元気が今一つ?
ここからさらに間際の予約があるとは思うけれど、さすがにコロナ禍のように間際でグッと…と言う感じでもなさそうな気はしますね。
ただ間違いなく言えるのは、かなり旅客自体は戻ってきたと言うコト。
これは確実に言い切れる話。
ただ主要各社の中で、ジェットスター・ジャパンだけは、そこまで復調が力強くないのかな?と言う感じはしますね。
国内線の予約率が、78.4%。
国際線の予約率が、75.2%。
1年間でも有数の繁忙期にしては、物足りない数値。
さすがにこの期間だけで見ると、赤字になるコトはナイのかも知れないけれど、それでも黒字化に向けて力強く引っ張って行くような内容にはなっていない感じもする。
もちろん、どれだけの運賃設定にしているのか…などの話もあるので、一概に、予約率だけでどうこうってのは、間違ってはいるのでしょうが。
春秋航空日本が、スプリング・ジャパンになり、JALグループ入りした。
ピーチは、コロナ禍でも国内線の新路線に打って出たりしつつ、このコロナ明けのタイミングで国際線を力強く戻してきた。
その一方で、ジェットスター・ジャパンは確かに国際線の運航は再開したけれども、そこまで…と言う感じだし、国内線もコロナ禍での縮小モードから再拡大モードには入っていない段階。
スピード感が遅いと言うべきなのか、それともそもそも日本での事業展開が迷走しているのか…
どちらなんでしょうね。
盆休みに集中する日本の休みって…
で、個人的には、この盆休みに総出で出掛けるような習慣、どうにか変えられなかったのかな?と言う感じ。
コロナはいい機会だったようにも思うのだけれど。
もちろん、子供がいる世帯だと学校の休みの兼ね合いもあるので、なかなか…と言うのはあるのでしょうが、短期間に多くの会社が一斉に休みを取ると言うコトは、弊害が多いように思う。
旅行代金も超ハイシーズンモードになるし、地方は人手が不足するし、移動手段も混雑するし、旅行に出た先も混雑するだけ。
全然、休暇が休暇にならないまま終わるだけで、寧ろ、疲れるだけって話なのに…
ま、結局、日本は何も変わらなかったと言うコトが、この数字にも表れているよなぁ…と。
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