JAL、13年ぶりに貨物専用機材導入!その理由は、どこに?

JAL、767-300ERを貨物専用機材に!

「JAL」が、先日発表した2023年3月期決算と共に、貨物専用機材の導入を発表しました。

今回、導入する予定なのは、ボーイング767-300ER型機の貨物専用機。
合計で3機の導入が決定し、2023年度末から順次、運航を開始するとのコト。
但し、新造機ではなく、既にJALが運航を行っている旅客機材からの転用と言う形になりそう。

JALは経営破綻前は、貨物専用機材を使って運航をしていましたが、需要・価格変動が大きい事業と言うコトで、破綻後は全ての機材を手放し、旅客機の貨物スペースとチャーター運航のみに切り替えて、確実に収益を確保できる方法で事業を行ってきていたので、実に13年ぶりに貨物専用機の復活と言うコトになります。

ただ今回の貨物専用機材の導入は、別に貨物需要が旺盛だからと言う話ではなさそう。

逆に、貨物需要は価格下落局面に入っており、寧ろ、物流企業との強固なパートナーシップを結び、安定的な需要をベースにした展開を行っていくとのコト。

具体的には国内外のeコマース・宅配などが物流の主にするコトで、需要や市況変動のリスク抑制を図る考え。

ひとまず2023年度末から東アジアを中心とした国際線の運航をスタート。
その後、国内線への展開を行なうコトで、機材の稼働率を向上させる計画の様です。

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物流企業と組んで、底固い事業に?

既にJALは「ヤマトホールディングス」と組んで、エアバスA321 ceo P2F型貨物機を、2024年4月から傘下のスプリング・ジャパンが運航していくコトが決定済み。

今回のJAL本体による貨物専用機材の導入は、それに続く形とみて良さそうですね(但し、先に導入になるのは、JAL本体のボーイング機材の方)。

JAL×ヤマトの貨物専用機は、スプリング・ジャパン運航に変更へ!

今回の発表では、特にヤマト運輸との提携と言うのは謳われていませんが、恐らく、“物流企業との強固なパートナーシップ”と言うのは、ヤマト運輸になるのでしょう。

もちろん、その他の荷物も運ぶコトにはなるのでしょうが、ヤマト運輸が持つ安定した貨物をベースにするコトで、事業リスクを抑えると言う感じ。

貨物事業は、既に価格下落局面に差し掛かっているが、逆に、貨物専用機材を導入するコトで、単価は下がっても一定の量は確保して、売上を上げて行こうと言う話なのだと。

ヤマト運輸側も、トラックドライバーの確保が難しくなっている中で、大量の荷物を1度に運べてしまう航空貨物と言うのは、魅力的な存在なのでしょう。

JALは貨物需要の安定。
ヤマト運輸は、トラックの代替。

共にメリットがぴったり合致したと言うコトなのでしょうね。

事業リスクを最小化しつつ、挑戦するJAL

経営破綻後のJALは、どうしても小さくまとまった感じの経営になっていましたが、ここ最近、こうして事業リスクを極力、最小化しつつも、新しいコトに挑んでくるようになったのは、コロナの影響でしょうかね(正確にはZIPAIR立ち上げぐらいから?)。

やっぱり事業を営む上で、持続的に成長させて行こうとすれば、どうしてもリスクは存在する訳で、こうして新しい事業を進めて行くと言うのは、やっぱり必要な話だと思う。

ようやくJALもそう言う姿になって来たのかな?と。

また新しい姿のJALへ。
そう進んで行くのであれば、やっぱり応援したいなぁ…と。

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