2月に国内線から導入へ!
米国大手航空会社の「デルタ航空」が、2023年2月1日からアメリカ国内線で機内無料Wi-Fiの提供をスタートさせるコトをCESの会場で発表しました。
これはTモバイルとの提携によるモノ。
実施されれば、米国大手航空会社4社の中では初の無料化と言うコトになります。
具体的なスケジュールとしては、こんな感じ。
- 2023年2月1日〜
Viasato搭載機で無料Wi-Fi提供開始 - 2023年末まで
700機以上でサービスの提供を実現 - 2024年末まで
全ての国際線に導入
リージョナル機に導入*
*ボーイング717ならびにデルタコネクションで運航されているCRJ-700/900・エンブラエルE170/175を含む
利用の条件としては、「デルタ航空」のマイレージプログラムのスカイマイルでのログイン。
非会員の場合は、機内でも会員登録が可能とのコト。
また春にはスカイマイル会員向けに、新たなモバイルプラットフォームとして「デルタ・シンク・エクスクルーシブズ・ハブ」(Delta Scync Exclusives Hub)が立ち上がるとのコト。
これは新たな機内エンターテイメントシステムと言ったほうが良いのかも知れないけれど、パーソナライズされたコンテンツが提案できるようになり、いずれは提携企業とのプロモーションなども行われる見通し。
どれだけ繋がりやすいのかなど、実施されないと未知な部分も多いですが、国内線からスタートさせ、国際線まで拡大させるコトが一緒に発表になっているので、かなり本腰を入れての導入なのは明らかなので、そんなに悪くないレベルで繋がるのでは?と思ったり。
なんにせよ、ちょっと嬉しいニュースですね、これは。
導入する理由は?
日本でもJALが先行し、遅ればせながらANAも追随した機内無料Wi-Fiサービスの提供。
スターフライヤーも機内Wi-Fiを装備したA320neoの導入も決めていますし、ここ数年で新幹線にも一気に導入が進んだ感じ。
ですが…
やはりJALやANAと比べると、保有機材数も全然多い「デルタ航空」が、無料Wi-Fiを導入すると言うのは、かなり大きなコストも掛かるでしょうし、維持費・通信費も莫大になりそうな感じですけれどね。
それだけに導入を決めたのは、単純に凄いな…と。
まずは国内線からの導入ですが、そもそも国内線と言っても国土が広いだけに、この無料Wi-Fiは嬉しいですし、国際線への拡大も発表されているので、日米間の路線への展開も行われるでしょうから、一気に便利さは上がってきそう。
コロナ禍で「デルタ航空」も経営状態は傷ついた形の中での導入。
どこに狙いがあるのでしょうね。
いずれは導入するつもりでいたとは思いますが、それでもこのタイミングで…となると、やはりそれなりに理由がありそうだけれど。
LCCならびに他社との差別化と言うのは、もちろんあるでしょうね。
ただ他社も導入してしまうと、差別化にはならなくなる。
さすがにLCC各社は導入に及び腰になるかも知れませんが、米国大手航空会社の他の3社が追随してくるのは予想できる話。
ただコロナ禍以後の決算で、一番、傷が浅いのは「デルタ航空」だったように思う。
今ならば、他社が身動き取りにくいと踏んだのかも知れませんね(もちろん、「デルタ航空」も多額の補助金が入りましたけれど)。
ただ最大の理由は、もうそう言う時代なんだと「デルタ航空」が判断したと言う話でしょうね。
日系の国際線への拡大は?
逆にJAL/ANAは国際線への拡大は行わないのかな?と。
特にJALは主力の長距離路線向け機材の入れ替えが、今後、行われる計画でいるので、国際線での機内無料Wi-Fiの導入には絶好のタイミングだと思うのですけれどね。
と言うか…
機内エンターテイメントシステムで、映画を見れるのは嬉しいですが、もう無料Wi-Fiがあれば十分なのでは?とすら。
できればフライトレコーダーは見たいですが、機内無料Wi-Fiを入れて、パーソナルシートモニターの橋と機内エンターテイメントシステムの廃止。
そう言う方向性を選ぶ航空会社も出てくるでしょうね、これから(実際、ZIPAIRはLCCに近い航空会社だが、そう言う方向性ですし)。
実際、それを行えば、かなり重量も抑えられるコトになりますし、制作費用もなくなりますしね。
コメントを残す