カンボジアにエアアジア!
コロナ禍以後、大きな動きがあった航空会社の1つが「エアアジア」グループ。
アジアエリアで大きな影響力を持つLCCだが、まず日本法人であった「エアアジア・ジャパン」が2020年秋に運航を停止し、破産手続き。
長距離路線を運航していた「エアアジアX・インドネシア」も撤退。
さらに先日、合弁相手のタタ・グループがエアインディアの親会社になったコトで、「エアアジア・インディア」がエアインディアへと吸収されるコトになり、日本・インドで現地法人がなくなると言うコトになりました。
で、今回、「エアアジア・カンボジア」を設立したコトが発表になりました。
カンボジアのSivilai Asiaとのジョイントベンチャー契約を締結し、2023年後半の運航開始を目指すとのコト。
ひとまず当面は、プノンペン・シェムリアップ・シアヌークビルと言った国内線のネットワークを進めて行く模様ですが、将来的には、中国・インド・北アジアへの就航も目指すとのコト。
エアアジアグループは、コロナ禍以前は、カンボジア線としては、クアラルンプールやバンコクからプノンペン・シェムリアップ線などを運航。
さらに2023年1月23日からはペナン~プノンペン線の開設が予定されている最中。
カンボジアに現地法人ができるコトで、これらも有効的にリンクできるコトになりそうですね。
7社目になるエアアジア・グループ
「エアアジア・グループ」は、現在、
- エアアジア(マレーシア)
- エアアジアX(マレーシア)
- エアアジア・タイ
- エアアジアX・タイ
- エアアジア・フィリピン
- エアアジア・インドネシア
の6社が運航している状況なので、7社目の「エアアジア・グループ」と言うコトになりそう。
日本やインドの法人はなくなり、中国での現地法人設立の動きも頓挫している中、やはりアセアン諸国でまずはしっかりと…と言う感じなのかな、と。
国土的にはそこまで国内線が多く就航できる訳じゃない。
それが今までのグループ各社とは異なる環境と言う感じなので、どこまで国内線をまとめて国際線に注力できるのか…と言う感じなのかな?
ただカンボジアはそれほど大きな航空会社が、地場資本として存在していないのが実情。
フラッグキャリアとしては、ベトナム航空系の「カンボジア・アンコール航空」ですが、まだまだそこまで大きくなく、中国系の「JCインターナショナル」とかもありますが、「エアアジア」が入って来ると、一気に存在感を高めて来そうな気もしますね。
東西軸を作りに行けるか
カンボジア法人の設立。
これが上手く行くと、今までタイ・マレーシア・インドネシアの南北の縦軸が主軸だった「エアアジア」グループに、東西の横軸を作る契機になるかもなぁ…と言う感じ。
実際、ベトナムに現地法人を…と言う話は、前から出ているし、カンボジアがある程度の成功を収めたら、次に狙うのはベトナムと言うコトになるでしょうから、そうなると横軸がしっかりとできる話にもなりそうですしね。
そう言う意味では楽しみな現地法人になりそう。
人口基盤的にも、今まで進出してきた国々とは異なり、やや小ぶり。
それをどれだけ観光客の集客で補えるか…と言う部分もあるのかな?と。
たださすがに日本路線が開設されるまでにはならないだろうなぁ…
機材的にも、LR機材ならば届くけれど。
コメントを残す