ゾーンJで変わらず
「JAL」が、2024年8月1日以降の発券分からの国際線に適用する「燃油特別付加運賃」(燃油サーチャージ)を発表しました。
現在のサーチャージは、6月1日以降の発券分は、ゾーン「J」ですが、今回は変更なしで、そのままゾーン「J」据え置きと言うコトに。
ひとまず、燃油サーチャージ額は、こんな感じ。
エリア | 現行(ゾーンJ) |
韓国・極東ロシア | 4,000円 |
東アジア(韓国・モンゴル以外) | 9,200円 |
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム モンゴル・イルクーツク | 12,000円 |
タイ・マレーシア・シンガポール ブルネイ・ノヴォシビルスク | 18,500円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 22,500円 |
北米・欧州・中東・オセアニア | 35,000円 |
ヨーロッパ内での乗継便に、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)/フィンエアー(AY)/イベリア航空(IB)が運航するJALコードシェア便利用の場合は、区間ごとにビジネスクラスは40USD・エコノミークラス32USDが必要
「JAL」の場合、燃油サーチャージは、シンガポールケロシンの市況価格2ヶ月間の平均を、同じ期間の為替レートの平均を円換算して出した金額を基に決定すると言う形になっていますが、今回の対象期間で見てみると、2024年4・5月のシンガポールケロシンの市況価格は、1バレルあたり平均99.41US$。
ここに平均の為替レート1US$=154.78円を乗じ、シンガポールケロシン市況の円貨換算額は、15,387円(前回は15,373円)。
と言うコトで、ゾーン「J」が据え置き。
今回の改定分は、2024年6月1日~9月31日までの発券分が対象になります。
どこまで日本人の旅行熱が下がるか
為替レートで、円が弱くなっているので、今回の改定では値上がり基調になるかなぁ…と思っていましたが、原油価格が小幅安になったコトもあり、据え置きと言う形に。
ただ…
据え置きなので、やっぱり高値圏内。
ここまで高いと、旅に出る気分が高まらなくなるのも無理はないのかなぁ…と。
ただ元々、海外に出る日本人旅行者と言うのは、人口の割に多くはなく、パスポートの所有率も低いままと言うコトもあり、海外での日本人のチカラと言うのは、どんどん低下していますね。
もちろん、政府としては海外旅行熱を高める政策を打ち出す必要はないのは事実。
国内旅行に費やしてくれれば、波及効果も大きいですが、海外旅行に出てしまうと、旅行会社ぐらいしか影響は出ませんからね(もちろん日系の航空会社を利用した場合は、経済効果もありますが)。
ただやはり総合的な国力とそのイメージで考えると、もうちょっと海外に出る人が増えないと…と言う気がしなくもないんですがねぇ(あくまでもイメージの問題ですが)。
下がる見込みがあるのか…?
それにしても…
この先、日系航空会社のサーチャージが、気兼ねがないレベルにまで下がるコトって、あるんだろうか…
円が弱くなりすぎた気はするので、もうちょっと為替レートが盛り返す可能性はありそうだけれど、シンガポールケロシン市況もこの先、短期で大きく下がる可能性は高くなさそうだし。
サーチャージを含めたトータルの航空券代で考えると、他の国の航空会社にどんどん流れていく可能性が高くなっている気がするけれど。
でも、サーチャージをなくせとも言えないし…
まぁ、今回は据え置きなので、アップしなかったと言うのは良しと胸を撫で下ろすしかないのかなぁ…とも。
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