京セラ創業・JAL再生を成し遂げた稲盛和夫氏、お亡くなりに。

Business
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク
たびかず
たびかず

ども。
たびかず(@tabikazu40)です。
長旅に出たり、フラッと旅したり、そんな旅ヲタなアラフォーです。

JAL再建に担ぎ出された経営の神様

「経営の神様」とまで呼ばれた稲盛和夫氏の訃報が流れた。

2022年8月24日。
90歳で生涯を閉じた。

長らく日本の産業界を導いた経営者であり、ボクのようなモノでもそのお名前を存じている方で、謹んでご冥福を祈りたいと思う。

稲盛和夫氏。

言わずと知れた「京セラ」の創業者。
一代で大企業にまで発展させた方。
さらに第二電電(現・KDDI)を創業させたコトでも知られていて、その独特な経営管理手法は、「アメーバ経営」と呼ばれ、幾つもの指南書などが出ている(ので本稿では特に取り上げないが)。

が、何と言っても旅好き界隈としては、経営破綻した“JAL”を救った経営者と言うコトに尽きる。

JALも今回の訃報に接し、

2010年の経営破綻の際に会長としてお越しいただき、その卓越したリーダーシップによって構造改革と意識改革を進められて、再生へと導いていただきました。多大な貢献と功績にあらためて感謝申し上げ、心から追悼の意を表します

とコメントを出している。

JALの再建。

改めて振り返ると、やはり債権放棄と言うのが大きかったし、赤字路線からの撤退や大幅な人員削減と言うのが大きかったと。

債権放棄額は、各金融機関で3,830億円に達し、この他に社債約1,000億円とデリバティブで、債権放棄要請額は総額5,216億円。
さらに100%減資で、その上で公的資金が3,500億円入る形で、新たな経営資本での更生計画ができた。

赤字路線からの撤退については、2009年度に国際線13路線・国内線20路線で運休した上、さらに破綻後は国際線15路線・国内線30路線で運休。

これに伴っての人員整理は、最終的に、グループ48,000人の従業員の内、1/3にあたる16,000人が退職すると言う大ナタ。

これはあくまでも会長や社長が誰であれ、再建タスクフォースからの流れで既定だったようにも思う(もちろん、数字上の大なり小なりの差はあるでしょうが)。

稲盛氏の功績は、やはり再建からの再上場に至るまでに、社員に対して、採算性の意識を徹底して持たせたと言う意識改革の部分であったようにも思う。

現場職なんて、やはりどの業種でも、なかなか採算性の意識と言うのは、持ちにくいモノですが、現場に至るまでしっかりと意識改革を行なったと言う点は、その後のJALの再生に繋がったと言っても間違いがなかったように思う。

スポンサーリンク

稲盛氏が掲げた経営理念

時の民主党政権に頼まれて担ぎ出された感じだったJAL再生。

元々は、マニュアル一辺倒でサービスが悪く、乗りたくないと言うぐらいのJAL嫌いだったと言われているが、ANAとの競争体制を維持しないと独占になってしまうと言う想いから会長職を引き受けたとも。

競争の中で、新たな良質なサービスが生まれてくる。

その信念が、やはり根底にはずっとあったのだろうなぁ…と。

ただ優れた経営者として知られていても、ここまで日本の産業界に大きな影響を与えたのは、人間性の部分。

京セラの今日を築いたのは、信頼に基づく人の和である

あまたの名経営者と呼ばれる(呼べる)人はいるかと思うが、こう言い切れる人が、その中にどれだけいるのだろう…と。

全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献するコト

これが、「京セラ」の経営理念。
全従業員の物心両面の幸福を追求する。

それを経営理念に掲げる企業って、どれだけいるんだろうなぁ…

逆に、そうした経営信念を持っていた稲盛氏ですら、JALの人員整理はやむを得なかったと言う感じでもあるのだろうけれど。

不朽のロング・ミリオンセラー|生き方
created by Rinker

再建後のJAL

短期間でJALの経営再建を成し遂げ、再上場にこぎつけた稲盛氏。

経営再建後のJAL。
個人的に、とても好きです。

太陽のアークがなくなってしまったのは、ちょっと残念だけれど(でも、これは世間的にはかなりの少数派でしょうね)、やはり接客目線が良くなったと思う。

エコノミークラス利用ですら、そう思うのだから、上級クラスならもっとそう思うのだろうな…と。

経営的には、もうちょっと冒険して貰っても…とは思う。
路線網は縮小したままで、やはり採算性が怪しいところには攻めませんからね。

まぁ…
経営はするのよりも維持して行くコトの方が難しいでしょうし、重要なので、仕方がないのでしょうが、逆に言えば、しっかり稲盛イズムがまだ浸透していると言えるのでしょうね。

改めて、ご冥福を祈るばかり。

コメント