メトポ、リニューアルでランク制度誕生!
「東京メトロ」のポイントサービスの1つである「メトロポイント」(以下、「メトポ」)。
このブログ上でも、2018年3月に誕生した際に記事で取り上げていて、未だに読まれていたりするサービス。
その「メトポ」が、2023年3月1日よりリニューアルされるコトが発表になりました(公式サイトはコチラから)。
リニューアルされるのは、恐らくですが、スタートしてから初めてじゃないかな?と言う気がします。
誕生するランク制度とは?
今回のリニューアルの大きなポイントは、“ランク制度”が誕生すると言う点になりますが、ひとまず、詳細から見てみるコトにします。
- リニューアル開始日|2023年3月1日始発~
- ランク制度内容
1.ランクスコアの新設
2.会員ランクの設定
1.で得たランクスコアを月末に集計し、翌月の会員ランクが設定される - ポイントの進呈
翌月の利用金額に、会員ランクに応じたポイント数を翌々月に進呈 - 対象外ケース
定期券ならびに企画乗車券の区間内などは対象外
定期券区間内などの利用についてはランクスコアの対象外だったりするのは、現状と似た感じですし、ランク制度がある他のポイントプログラムと同じスタイルと言えそうで、別に制度自体には特記事項がある訳じゃないですね。
ランクスコアとポイント進呈率は?
ここで気になるのは、やっぱり新設される“会員ランク”ですね。
具体的にどれだけ乗れば、どう言ったランクになり、どのぐらいの加算になるのか。
まずランクスコアは、以下の通りに決定されるとのコト。
- 東京メトロ乗車
利用金額1円に付き1ランクスコア - デイタイム乗車
平日10:30~16:30に登録PASMOで“出場”した場合、1日に付き50ランクスコア - ホリデー乗車
土休日に登録PASMOで“出場”した場合、1日に付き70ランクスコア - 定期券所持者の乗車
月初時点で登録PASMOにメトロ線区間を含む有効な定期券を所持している場合、3,000ランクスコア
と言う感じ。
なお、東京メトロ線から他社線への乗り換えや他社→東京メトロ→他社などの相互直通乗入の列車に乗車した際など、東京メトロの自動改札機で出場しない場合でも、対象の時間帯・曜日に他社線の自動改札機を出場した場合で、東京メトロでの運賃が適用される場合は、スコアポイントは自動的に進呈されます。
で、このスコアランクを基にした会員ランクとその進呈率が、こんな感じ。
レギュラー | シルバー | ゴールド | プラチナ | |
合計ランクスコア | ~599 | 600~ | 4,000~ | 8,000~ |
ポイント進呈率 | 0 | 利用金額の2% | 利用金額の5% | 利用金額の10% |
この“ランク制度”がスタートするにあたって、デイタイムポイント・ホリデーポイント・ボーナスポイントがなくなるコトになります(2023年2月28日まで)。
リニューアルのデメリットは…
レギュラーランクだとポイントゼロに!
私鉄やJRでもこうした乗車によるポイントの進呈で、囲い込み+回数券の廃止と言うのが、流れとしては強まっていますが、「東京メトロ」も囲い込みを強化すると言う感じでしょうか。
ランクスコアが599までだとポイント付与がゼロになるのは、現状、全会員にポイント付与があるので、それと比べるとちょっと厳しいなぁ…とは思うのですが、200円区間を3回(1往復半)利用すれば、ランクスコアは600にまで達するので、そこまで難しい話じゃないのかも。
ただシルバー(ランクスコア600~3,999)とゴールド(ランクスコア4,000~7,999)の谷間は大きそうですね。
この辺りは、定期券保有者にもれなくランクスコア3,000を付与した結果なんでしょうけれど。
デイタイム・ホリデー乗車のよるランクスコアの加算を考えなければ、4,000円の利用。
「東京メトロ」だと、なかなか長距離区間の乗車と言うのはナイですが、片道で見れば月2,000円の乗車。
デイタイム・ホリデー乗車を加えれば、届く人も多いかどうか…
往復500円で考えても4往復だしなぁ…
ポイント加算に大事なのは2ヶ月分に!
ただ一番のデメリットは、当月の利用に対してのポイント進呈じゃないと言う点でしょうか。
例えば3月に乗車した分は、ランクスコアに反映されるだけ。
実際にポイントが付与されるのは、4月の乗車分。
3月に比較的、「東京メトロ」に乗車する機会が多くても、4月に乗車する機会が多くなければ意味がなく、ポイント進呈には2ヶ月分の乗車が肝心になると言うコトに。
この辺りは、かなり面倒だし、正直、分かりにくいですね。
今までの「メトポ」は何も考えずに利用しても、ただ乗車するだけでポイントが加算されるシステムだったので、余計にそう思えてしまいます。
東京メトロも回数券廃止に!
で、この“会員ランク”制度が誕生するコトによって、「東京メトロ」でも、普通回数乗車券・時差回数乗車券・土休日割引回数乗車券の販売が終了になります。
回数券の割引率を考えると、今回の“会員ランク”で得られるポイント数にマッチしない感じするんですけれどもね。
少なくても東武鉄道の「トブポ」のリピートマイルぐらいの還元率がないと、回数券廃止に代わるサービスになるとは思えないんだけれど。
回数券は3ヶ月間有効。
こうしたポイント制度は、当月での換算。
ただでさえ利用者からすればマイナスになるのに…
メトロポイントPlusは改変ナシ
ひとまず“会員ランク制度”がスタートするのは、2023年3月からですが、それまでに「メトポ」へと登録されている方は、2023年3月からシルバーランクからスタート。
また2023年3月以降に新規登録した方も入会月の会員ランクは、一律シルバーランクになるとのコト。
最初ぐらい、下駄を履かせてくれても良いのにね…
ふとそう思ったりしますが、そう言うところが旧営団なんでしょうかね。
あと折角、「To Me CARD」や「ソラチカカード」があるのだから、カード保有者に対してもランクスコアの付与があってもイイと思うんだけれどもなぁ…
ただ「To Me CARD」「ソラチカカード」には、別途の「メトロポイントPlus」があり、こちらは改変ナシで引き続き、運賃に関わらず一律のポイント付与があるし、そもそも「メトポ」との併用でポイントが貰えるから、それだけで十分、優遇されているとは言えるけれども。
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