スタフラにジャパネットが出資へ!
北九州を拠点にしている「スターフライヤー」が、通販会社で知られる「ジャパネットホールディングス」(以下、ジャパネット)と資本を伴う業務提携を行なうコトを発表しました。
「ジャパネット」は、投資ファンドの「アドバンテッジアドバイザーズ」が提供している投資事業組合が持っている新株予約権の一部を行使し、「スターフライヤー」の普通株式を50万株、取得し、議決権比率では14.2%となる見込み。
なお、「スターフライヤー」の筆頭株主は、51万4,700万株を出資し、議決権比率で17.125%ANAホールディングスで変わらずだが、「ジャパネット」はそれに続く第2位の株主に躍り出るコトになります。
資本関係以外での具体的な提携内容として発表されているのは、以下の通り。
- 機内エンターテイメントサービスの強化
ジャパネット子会社のジャパネットブロードキャスティングが企画・運営するBS放送局の「BSJapanext」の番組コンテンツ・制作ノウハウを活用し、コンテンツを共同制作 - 物販事業での連携
ジャパネットたかたが厳選した商品を機内でも購入可能するほか、スタフラブランド商品の共同開発、ジャパネットの物流・販売事業インフラを活かした機内販売事業の効率化 - 新たな旅行商品の発売
九州北部周辺の新たな旅行商品の共同開発
と言う3つの柱が発表になっています。
「スターフライヤー」としては、資本強化と言うのは、大きな課題ですし、経営安定化のために、ANA以外の後ろ盾ができたと言うのは、大きなメリットなのかな?と言う感じ。
メリットは何だろう…?
が…
今一つ、ジャパネット側のメリットが分からない感じ。
機内販売で…と言うのもありますが、あくまでも国内線が主力の「スターフライヤー」機内で、商品を買う層と言うのは、そこまで大きくはないでしょう。
ジャパネットは自社スタジオも持っているので、番組制作ノウハウを活用できると言うのはありますし、独自のチャンネルを持っているコトから、九州北部の誘客をそこで図ると言うのはあるのでしょうが、大きな流れにどう持って行くのか…と言う感じ。
傘下にJ2の「V・ファーレン長崎」やBリーグB2西地区にいる「長崎ヴェルカ」を抱えているので、スポーツ観戦のツアーなんかも行なえそうですが、それにしても両社とも2部リーグにいる状態なので、どこまで集客があるのかな?と言う感じもする。
どこまで相乗効果があるのだろう?と言う感じがするのは、事実ですかね。
そもそも「スターフライヤー」は、ジャパネットの本拠地である長崎への路線を持っていませんし、羽田の発着枠を考えると、当面、就航する余地もなさそうですし。
一応、ジャパネット側も傘下にクルーズなどの旅行商品を扱う会社はありますが…
ただ異業種からの参入と言うのは、何かしらの変革を生みそうなのは、事実。
それが業務の効率化になるのか、それとも新たな集客になるのかは分かりませんが、業界特有の慣習や常識に縛られずに企画・運営に反映できると言う意味では、「スターフライヤー」側からすれば、メリットの方が大きいのかな?とも。
“何か起きそう”。
そんなワクワク感を、また放てるとイイなぁ…
ジャパネットの番組制作ノウハウって…
面白い組み合わせだなぁ…と言うのは、事実。
やっぱり異業種との提携だと、何かが起きるかも知れませんしね。
ジャパネットなら資本的にも充分だし、子会社を含め、グループでいろいろな分野へと進出していますしね。
個人的には、あまり機内エンターテイメントって見なくなっていて、ずっと現在地~目的地までの地図表記にしているんですが、スターフライヤーマンで特撮番組を作ってくれたら、機内エンターテイメントでも見ます(笑)。
さすがに…
ジャパネットが番組制作ノウハウを持っていても、特撮番組のノウハウはナイでしょうけれどね…
ってか、正直、どれだけのノウハウを持っているんでしょうね。
あの辺りが、個人的には、今一つ、不明ではありますが。
まぁ、特撮モノは1つを製作するのにもかなりの費用が掛かりそうだし、さすがに実現はしないのかも知れないけれど。
だけれども、そんな斬新な企画・提携を実現して欲しいモンですかね、折角なので。
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