武漢からチャーター便で邦人救護!費用8万円は妥当?諸外国は?

新型コロナウイルスの影響、未だに収まらず

新型コロナウイルスの拡大で、武漢などで都市封鎖まで行われている訳ですが、その影響は未だに収まらず、寧ろ、影響が徐々に拡大している様な情勢になって来ました。

中国・武漢など新型コロナウイルスで都市閉鎖へ!

中国の武漢市が、2020年1月23日、新型コロナウイルスの他の都市への感染拡大を防止する為に、各種交通機関の運行を停止しました。 具体的には、現地時間の23日午前10時(日本時間だと午前11時)より、 ・武漢市内の都市バス・武漢市内の地下鉄・武漢市内のフェリー は業務を一時停止し、 ・空港・駅 も一時閉鎖とのコト。 …

 

中国の国家移民管理局は、既に国内外への団体旅行の停止を行っていますが、さらに不要不急の海外への渡航を延期する様に勧告し、“国境を超える人の移動を減らすことが、流行の防止と抑制になる”と説明。

香港への個人旅行も停止措置が取られました。

世界的に中国への渡航が制限される様な雲行きにもなって来ており、イギリスのブリティッシュエアウェイズは、外務省の勧告に従い、中国発着便の全便を欠航(ロンドン~北京・上海線)。

インドネシアのライオンエア―も中国発着便の全便の欠航を決定。
中国の隣国である北朝鮮の高麗航空も、北京・瀋陽・上海線の中国路線全便の欠航を実施しているなど、航空業界にも影響がかなり広範囲で広がっている状態。

アメリカはまだ国として中国路線の空路の欠航を決定していないが、ユナイテッド航空は、大半の中国路線の欠航を決定している他、中国への不要不急の渡航を控えるように勧告を出した上で(現状は渡航警戒レベルを4段階の上から2番目である「渡航の再検討」)、中国からの渡航者のスクリーニングを20ヶ所の空港で実施していたりしている訳だけれども、感染の拡大は防げていなくて、武漢からドバイに来た家族連れから感染が確認され、中東でも初めて確認される事態になっています。

日本はチャーター便で邦人救護実施!

日本は、都市封鎖が行われている武漢に留まっている日本人の内、希望者に対して、チャーター便での帰国が行われ、2020年1月29日の朝、羽田空港に第1陣が到着した。

外務省によると、こうした感染症の拡大により政府がチャーター便を飛ばして邦人の帰国支援を行ったのは、初めてのコトで、デモなどの治安悪化に伴う邦人救護も、2011年のエジプト騒乱時にローマまでチャーター便を飛ばした時以来ぐらいに久しぶりなコト。

まぁ…

逆に言ってしまえば、日本の邦人救護活動なんて、その程度の頻度でしかないと言う話ではあるけれど、今回のチャーター便では、エコノミークラスの正規料金に相当する片道1人あたり約80,000円(税別)を搭乗した人が支払うと言うコトになるとか。

確かにお金は掛かっている。

チャーター便を飛ばせば、その後、消毒なども念入りに必要なコトから、通常のフライトよりも費用が掛かっているのは間違いがなく、チャーター便が到着したのも、他の一般利用者との隔離がしやすい羽田の国際線サテライトが使われ、出入国などもサテライト内で完結させたとか。

こうした騒乱の中、飛ばして貰えると言うのも、有り難い限りだけれど…

邦人救護は、外務省の最大の任務に等しい訳だけれど、こうした都市閉鎖が行われている時にすら、費用を回収するのか…と言う気持ちにはなる。

80,000円だって、1人ならば何とか出せるけれども、家族4人とかになると320,000円。

かなりの金額になる。

まぁ、もちろん、命の危険性を考えれば、安い訳だけれども。

費用請求は、国によって対応が分かれる所

こうした時は、比較的、対応が国によって分かれる訳で、そもそも外務省の内規に従っていると言うのだから、今回は、仕方がないのかな…と言う気にはなるけれど(そもそも、他の国と比べるモノでもナイと言うのは、承知しているけれども、やっぱり知りたい感じはありますよね)。

イギリスは、基本、無料。
こうした突発的な都市閉鎖の様な事態でなくても、記憶に新しい所で言えば、トーマスクックが破綻した時に、チャーター便を出して帰国の便を図った時も、無料だったりします。

アメリカは有料。
しかもチャーター便なので、通常よりも高額になるケースが可能性が高いのは、実利を求めるアメリカらしい感じはします。

韓国は、有料。
大人は300,000ウオン(約28,000円)。子供は225,000ウオン。
子供が大人の半額じゃない所が面白い所だが、韓国も比較的、何か海外であった際にチャーター便をスグに出す国と言うイメージで、つい最近のマニラ近郊のタール火山が噴火した際も、臨時のフライトを編成していたりします。

それを考えると、日本はちょうど中間と言う感じ(日本以外の国のケースは、公式な発表ではありませんが)。

高額になるコトもなければ、無料や安くなる訳でもナイ。
普通運賃の片道分なので。

ただ個人的には、金額じゃないんだよねって思う。

今回は距離的にそう遠くないから、80,000円と言う、そう高くはない金額になっているけれども、いざ海外で何かあった時に、どこまで外務省が本気で自国民救護を行ってくれるのか…と言う所なんですけれどもね。

帰国後の対応は、日本だけが緩い

そして何よりも気になるのは、帰国した後の動向。

日本の場合、帰国したらまず新宿にある国立国際医療研究センターでウイルス検査の受診。

症状のある人は、検査結果が出るまで入院。

症状がない人は、検査結果が出るまで“自宅”か国が用意したホテルで待機し、毎日、健康チェックを受診と言う流れの様です。

つまりは症状がその時点でない人は、自宅にひとまずは帰宅出来てしまう訳ですね。

これに対して諸外国は、基本的には隔離。

フランスは帰国後、潜伏期間に当たる2週間を受け入れ施設で隔離し、経過観察を受診。
オーストラリアも帰国後、最大2週間の隔離。
アメリカも帰国後、3日~最大2週間の隔離で、公共エリアには行けない様になっている模様。
韓国も帰国後は、外部との接触徹底的に遮断した臨時施設に隔離。

日本ほど帰国後の対応が緩やかな国が、ホントにない。

これが潜伏期間がほぼナイ様なウイルスであれば、それで良いとは思うのですが、今回の新型コロナウイルスは、最大2週間程度の潜伏期間があるとされている訳で、どうしてこんな杜撰な対応なのだろう…と。

もちろん、帰国したらスグに自宅に帰って、家族に顔を見せて、疲れを癒したいと言うのは、分かりますが、この対応では万が一のコトが考えられる訳だし、わざわざチャーター便を飛ばしてウイルスを広げたと言うコトになりかねない(本人が悪い訳ではないですよ、決して)。

やっぱり日本だな。
本気で邦人救護なんて、お役人も国会も考えていない。

そう思えてしまう措置だな…と。

こうしたコトは縦割り行政の弊害なのでしょうかね。
外務省と厚生労働省がしっかりと連携取っていないとか?
いや、まさかね。
それともそこまでホントに頭が回らないのだろうか…

それだとしたら、日本、大丈夫か、ホントに…と、つい思ってしまいますが、早く収束に向かえば良いのですが。
そして、武漢で頑張っていて、ようやく帰国された方、おかえりなさい。

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