成田、機能強化へ前進!
成田空港周辺の自治体が、成田空港の機能強化に合意したとのコトです。
機能強化の最大のメインは、3本目になる滑走路の新設。
新しい滑走路は、A滑走路と並行したB滑走路の南側に場所に3,500メートルで設けられる予定です。
また滑走路ごとに飛行制限時間をずらすスライド運用を導入し、第1~3の各滑走路の飛行ルート下に暮らす住民に対して、騒音のナイ時間を7時間は確保出来る見通しだとか。
成田空港の現在の年間発着枠は、30万回。
現在、25万回程度の発着回数になっていて、訪日観光客の増加もあって、発着回数は増えているのが現状。
今後も、中長期的には航空需要は伸びて行くと見ていることから、今回の機能強化で50万回程度に対応出来る体制を整えて行くらしいです。
また新滑走路と同時に、現行のB滑走路は、現在は2,500メートルの長さですが、北側に1,000メートル延伸して、3,500メートルの滑走路へと再整備するとのコト。
新しく整備されるC滑走路が供用開始された後は、空港全体での発着時間を朝5:00~24:30にまで拡大し、22:00以降の便数制限を撤廃。やむを得ない理由による離発着制限の弾力的運用については、現行の25:00までに拡大した上で、限定する方針とのコトです。
滑走路が出来るだけじゃ、ダメなんだと思うけれど。
どうなんでしょうね。
成田に出やすい人以外は、羽田の強化の方が嬉しいんでしょうが、そちらはやっぱり難しい側面もあるのでしょう。
素直に利用者としては、発着枠の拡大は嬉しい限りデスし。
アジア各国ですら、首都もしくはそれに準ずる場所にしか直行便がないのが現状ですから、それが少しでも解消するならば、高止まりしている航空運賃の値下げ圧力にもなる訳だし、成田はジェットスター・ジャパンやバニラエアの本拠地でもあるので、これを機に、もっと就航都市が増える可能性も出て来ますしね。
ただ、東京オリンピックを前にして羽田の発着枠拡大もある訳で、日系の航空会社は、そちらに全力を注いだ直後になるでしょうから、結局、海外の航空会社が拡大するだけに終わりそうな気はしますけれど(それはそれで嬉しいけれど)。
また施設的にも、新しい滑走路が出来ると、完全にキャパオーバーにはなるだろうから、新施設も欲しい所だし、日系航空会社がアジアからの北米に成田トランジットで向かう乗客を拾っていく戦略を立てて来ているのであれば、それに見合った施設も欲しい所。
そして何よりも、相変わらず、長期的なビジョンがない部分が、気になる所。
発着が増えただけでは、北東アジアのハブ空港の盟主になるコトは出来なくて、そう言う面では新ターミナルの出来たソウル・仁川やシンガポールのチャンギなんかと比べると、周回遅れになっている様にも思える。
でも、前進なのは間違いないけれど。
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そして成田で気になるのは、やっぱり騒音問題。
受益と負担に差があるのが空港整備の問題な訳だけれど、空港の近くに住んでいた身としては、やっぱり飛行機の騒音ってかなりのモノなんですよね。
もう成田エリアと空港は経済的には切り離せなくなっているだろうから反対は出来ないのかも知れないけれど、新滑走路は横芝光町に一番負担が掛かる訳で、どうケアをして行くのか。
開港時の地元との調整失敗が、未だに尾を引いている成田。
ココは丁寧なケアプランを示して、安全に新滑走路が出来るのを期待したい所ではありますが。
まだ地元自治体が成田の機能強化に向けて合意しただけで、具体的なスケジュールが決まった訳じゃないので、これからの進展は期待しながら待つ感じかな。
これでもっと直行便で行ける街が増えると良いんだけれど。
とりあえず、飛んで欲しくて現実味があるのは、何処だろう…
チェンマイとかかな。
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