ユナイテッド航空、JFK発着路線を全便運休へ!

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JFK発着枠増を求め、運航中止へ!

米航空大手の「ユナイテッド航空」が、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港(以下、JFK)を発着する便の運航を一時的に中止するコトを発表しました。

元々、1年以上に渡って米連邦航空局(FAA)に発着枠数を増やすように求めてきたが、認められる兆しがないコトに痺れを切らしたカタチ。

ただ元々、「ユナイテッド航空」のニューヨークでの拠点は、旧コンチネンタル航空からの流れを引き継いだニューアーク・リバティー国際空港。
JFKについては、元々、国内線よりも国際線という感じがあるが、その中でも「ユナイテッド航空」の便の少なさは際立っていて、サンフランシスコ・ロサンゼルスへ1日2往復程度の便数しかない。

 

2015年までJFKに就航していたが、ニューアークに集約し、一部の発着枠はデルタ航空へと貸し出していたが、コロナ禍で発着枠が空いたコトもあって、2021年にJFKへと戻ってきたと言う経緯もある。

FAAとしては、

ニューヨーク市の空港と航空容量の安全な拡大のために尽力しており、航空会社間の競争を促して乗客の選択肢を増やすため、公正かつ確立された手順に従って発着枠を割り当てる

と声明している。

JFKに勤務している従業員に関しては解雇せず、移動させる方針で、実際に運航が中止されるのは2022年10月29日からになる見込み。

ひとまずニューアーク集約へ!

日本からニューヨークへ…となると、やはりJFKと言うイメージがあるし、スターアライアンス加盟航空会社が集まるのもJFKなのは間違いがない。
それを考えると、スターアライアンスの盟主である「ユナイテッド航空」が同空港発着の全便運休すると言うのは、大きな話題。

ただ現状、そもそも路線数も便数もほぼない状態なので、JFK便を運休したとしても、実質的にはそこまで影響がないのかも知れない…と言うか、影響はナイでしょうけどね。

これだけ発着枠が少ないのであれば、ハブ空港として利用しているニューアークなら「ユナイテッド航空」が専用として利用しているターミナルもあるので、そちらに経営資源を集中させると言うのは、当然の流れだろう。

ニューアークの方がニューヨーク市街の中心部にも近いですしね。

ってか、もうスタアラ加盟航空会社も、JFKじゃなくてニューアークに集結させてしまえばいいのに…とすら思えるけれど(ただ現状でも「ユナイテッド航空」専用のターミナルCはゲートが不足している状態ではあるが)。

複数空港の活用は、共通の問題

同一都市圏に複数の空港があると、両方の空港を活用する・片方の空港に集中させるのパターンがある訳だけれども、LCC向きの空港でない限り、両方の空港を活用するケースが多いように思う。

ただどちらかの空港が国内線向きで、もう片方を国際線向きにしているケースも多いけれど(パリ・大阪・ソウルなど)。

航空会社としては、片寄せした方が経営的にはプラス。
利用者としても乗り継ぎの便が同一空港内で済み、スムーズになるので、プラスの面が大きい。

ただアライアンスのハブ機能と片寄せ先の空港が同一だった場合…と言う話ではある。

今回のように、アライアンスが集まる空港と、ハブ空港が異なると言うのは、あまりないケースのようにも思う。

でも、どの航空会社でも、空港の活用方法と言うのは、悩みなのだと思う。

日本でもJALもANAも成田・羽田の活用をどうするのか…と言うのは、課題になっているのは間違いなく、ひとまず最近は、成田を国際-国際の乗り継ぎ需要を拾うための路線展開にしている感じはあるけれども、成田には成田の、羽田には羽田の利点と欠点がある訳だし。

ただこうした時に、しっかりとFAAに対して揺さぶりを掛けるのは、さすがだな…と。

JALもANAも、さすがに当局に対して実力行使を行って訴えると言うのは、できないでしょうからね。

まぁ…
それが功を奏するかは未知数だけれども。

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