史上初?JAL便にANA便名!ORC便にJALがコードシェア実施!

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ORC便にJAL便名!JAC/AMX便にANA便名が!

地方の鉄道線が苦境に陥っている状態が、クローズアップされていますが、それは航空業界も似た感じ。
元々、機体は小型機であっても高価ですからね。

で、その地方航空業態に対して、政府が音頭を取って「地域航空アライアンス」と言うのが組まれていました。

ANA・ORC(オリエンタル・エアブリッジ)。
JAL・JAC(日本エアコミューター)・AMX(天草エアライン)。

で、2022年10月1日から、この5社間でまた新たな取り組みがスタートするコトが発表になりました。

大手の系列を超えたコードシェアが実施されると言うモノ。

つまりは、JAL系のJAC・AMX運航便の座席にANA便名が付き、ANA系のORC運航便にJAL便名が付くと言うモノ。

AMXとORCは、JAL/ANAのカラーは薄いですが、JACは地方自治体による出資もありますが、資本的にもJALグループだし、機体の塗装もJALの鶴丸をまとっている航空会社。
そこにANA便名が付くと言うのは、常日頃からライバル関係にある両社としては、画期的な話。

具体的にコードシェアがなされるのは、以下の路線。

  • AMX運航便(ANA便名付与)
    天草~福岡|1日3往復
    天草~熊本|1日1往復
  • JAC運航便(ANA便名付与)
    鹿児島~種子島|1日3往復
    鹿児島~屋久島|1日3往復
    鹿児島~徳之島|1日2往復
    鹿児島~奄美大島|1日2往復
    鹿児島~与論|1日1往復
    鹿児島~沖永良部|1日2往復
    鹿児島~喜界島|1日2往復
    福岡~屋久島|1日1往復
    奄美大島~喜界島|1日2往復
    奄美大島~徳之島|1日1往復
    奄美大島~与論|1日1便(片道運航)
    徳之島~沖永良部|1日1往復
    那覇~奄美大島|1日1便(片道運航)
  • ORC運航便(JAL便名付与)
    長崎~壱岐|1日2往復
    長崎~五島福江|1日2往復
    長崎~対馬|1日3往復
    福岡~対馬|1日2往復
    福岡~五島福江|1日2往復

通常のコードシェア同様に、空港での手続きや機内サービスについては、各運航会社が基準になります(とは言っても、今回、コードシェアになる路線でJAL/ANAでターミナルが分かれているような路線はありませんが…)。

また特に公式の発表にはありませんが、今回、コードシェアで利用できるのは、あくまでも有償利用のようで、特典航空券による利用は不可になっているとの話も。

予約開始は、2022年8月30日から。

九州限定で伊丹発着やHAC/RACは対象外

元々は、ANA系のORC救済色が強いのかな?と思っていたこの「地域航空アライアンス」。

政府が音頭を取っているので、JAL/ANAが主体的に動いたと言う感じもありませんでしたが、コードシェアまで実現するとは…と言う感じ。

JALグループ運航便にANA便名が付くとは…と言う感じで、やっぱり驚きでしかないですね。

ただなぜか九州路線のみでの提携。

JACだと伊丹空港発着で但馬・屋久島線があったりするし、出雲空港発着で福岡・隠岐線がありますし、AMXも伊丹~熊本経由天草線がありますが、これらはコードシェアの対象外。

まぁ…
出雲~隠岐なんかは、そもそも出雲空港にANAが就航していないので、対象外なのは分かるし、AMXの伊丹線も熊本経由便なので、理解はできますけれどね。

またJALとしては規模がやや大きいJACよりも、HAC(北海道エアシステム)とRAC(琉球エアコミューター)の方が小規模なのでよりコードシェアの必要があるようにも思えますけれどね。
特にHACは、使用機材もATR42-600なのでJAC・AMXと同様なのに、枠組みから外れているのは、何故なのやら…

ただHACやRACまで含めると、ANAの方が利点が多くなると言う判断なのかな?

 

 

過去に、「しまとびクーポン」と言う形で、利用者的に目に見える形での協業がありました。
JAL/ANAのマイルで、それぞれの離島路線に搭乗できると言う画期的な企画(今回のコードシェアよりも規模感は小さいですが)。

ただ「しまとびクーポン」はあくまでも時限的な企画。

今回のコードシェア実施は、特に時限的な話にはなっていないのも特徴ですかね(但し、「地域航空アライアンス」自体が、2019年から4年間でひとまず区切りを見ると言う話ですが…)。

どこまでコードシェア分の座席数が確保されているのかは不明ですが…

JAL便名で、対馬に行けるなんて、想像していなかったなぁ…と言うのが、正直なところですね。
逆にANAユーザーとしては、ANA便名で屋久島に行けるなんて~!と言う感じでしょうか。

地域輸送を維持するために垣根を超えて…

地域輸送。

特に離島路線は、空路がかなり大切な役割を持っている所が多いですから、今後も維持されて行くべきモノ。

ただあくまでも民間の航空会社による就航なので、国からの補助と言うのは、やはり限られてしまう部分がある中で、こうして国が音頭を取って路線を維持して行くと言う流れは、これからの時代、アリなんでしょうね。

少子化で離島は特に人の流出が激しい所が多いので、今後も外から人を呼んでこないと、どんどん地域経済が先細りになるだけですしね。

ってか…
こうした音頭が航空行政だと取れるのに、鉄道だとどうして取れないんだろう…と言う気にはなりますが。

 

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