地域航空フランチャイズを目指す、フィールエアHD、ATR機導入へ!

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フィールエアHD、ATR機導入で基本合意!

「フィールエアホールディングス」が、2022年7月18日、ターボプロップ機のフランス・ATR社と最大36機の取引意向書を提携したコトを発表しました。

ATR機と言えば、トキエアが日本では就航を控えている機材。

「トキエア」は、まず70人乗りのATR72-600を2機、リースで導入。
その後、48人乗りのATR42-600Sを4機、リースで導入する計画でいますが、今回、明らかになった「フィールエアホールディングス」が導入する予定なのは、ATR72-600(1クラス72席)・ATR42-600(同48席)・ATR42-600S(同48席)の3機材のようです。

ATR42-600Sは最短800メートルの滑走路で離発着できるSTOL(短距離離発着)タイプなので、どの空港を想定しているのだろう?と言う気はしますが、そもそも「フィールエアホールディングス」って、失礼ながら個人的に存じ上げなかった航空会社だったので、どんな会社を目指しているのか、公式のHPを見てみましたが、かなり壮大な計画でいるみたいです。

5つの地域エアラインを、順次、設立!

「フィールエアホールディングス」の最大の特徴は、

日本発の地域エアラインフランチャイズ

と言うコト。
この文言を見ても、今一つ、イメージができなかったのですが、

5つのエアラインを段階的に設立し、最終的には日本全国を網羅するネットワークを確立

とのコト。

う~ん…
やっぱり具体的なイメージができない…
いや、イメージができないんじゃなくて、これって“フランチャイズ”って言うのかな?と言う点で。
地域に設立されるエアラインは、“加盟店”扱いなのか?それとも資本を伴う子会社なのか?

なんか今一つ、分からないんですが、5つの地域エアラインを設立して、路線網を充実させようと言うのは、なかなか野心的に思えたりもします。

具体的なスケジュールとしては…

2024年春…フィールエアEAST就航予定(成田空港拠点)
2026年春…フィールエアWEST就航予定(西日本エリア)
2027年春…フィールエアCENTRAL就航予定(中部エリア)
2028年春…フィールエアNORTH就航予定(北海道・東北エリア)
2028年春…フィールエアSOUTH就航予定(九州エリア)

と言う感じになっていて、機材繰りとしては、

フィールエアEAST…11機
フィールエアWEST…10機
フィールエアCENTRAL…5機
フィールエアNORTH…5機
フィールエアSOUTH…5機

と言う内訳になる模様です。

資本金は、8,300万円。
会長には鳥取ガスの児嶋社長。
社長に井手氏(慶応義塾大学名誉教授)が就任。

つまりは…
既存の航空業界からは離れた人材でのスタートと言う形になりますね。

ひとまずフィールエアEASTが最も就航開始が早い形ですが、就航先に挙がったのは、小松・東北。
成田空港発着で、インバウンドなどを取り込んで行こうと言う考えのようです。

航空業界と言うのは、巨大な装置産業+利権。

資本金は立ち上げた段階としては、手厚い金額と言う気はしますが、実際に、運航開始となると、まだまだ物足りなさも残りますし、さらに5つの地域エアラインを立ち上げるとなると、資金繰りが1番心配になるところ。

まぁ…
過去に失敗したエアラインも、結局、立ち上げ~数年間の資金繰りが問題でしたからね。

何とか就航にまでたどり着いて、日本の空の便を広くして貰いたいとは思いますし、規模感が出ないとやはり装置産業なだけに厳しいのも事実ですからね。

思っていたフランチャイズとは違ったけれど…

地域エアラインのフランチャイズ。

最初にこの文言を見た時に、アメリカの航空業界の「アメリカン・イーグル」や「デルタ・コネクション」「ユナイテッド・エクスプレス」のようなスタイルなのかと思ったのですけれどもね。

スカイウェスト航空のように、既存大手航空会社のブランド名で地域ローカル線を運航する…みたいな。

ただ全然、違いましたね。

かなり壮大な計画のようにも思う。

ただどこまで実際に機能するのか。

 

既に大手航空会社の中にも傘下に地域エアラインを抱えている。
同じATR42-600を導入しているJACも、九州を中心に路線網があるし、見事にSOUTHの領域と被るし、北海道方面でもHACと被る。

こうした中でどれだけ伸ばせるのか…と言う話にはなるが、一番最初にできるのが成田拠点のEAST…

確かに成田発着の国内線は、数が少なめだけれど、それは羽田便があるからで、どれだけ需要のある路線を確保できるのか…と言う点で、最初の就航場所としてどこを選ぶんだろうなぁ…

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