ZIPAIR、運航開始後初の決算は、40億円の赤字!

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有効期限が切れるJALマイルをZIPAIRポイントに切り替えたのですが、ホントに来年までに使えるんかなぁ…
ま、マイルに戻せるから、最終的にはそこを視野に入れるけれどね。

運航開始後初の決算は40億の赤字!

JAL直系のLCCである「ZIPAIR Tokyo」(以降、「ZIPAIR」)の2021年3月期決算が明らかになりました。

「ZIPAIR」は、2020年6月より、バンコク線を貨物専用便として開設。10月からソウル・バンコク線の旅客運航を開始していますが、営業を開始してから初となる決算でしたが、経常損失が63億円。当期純損失は40億円と言う結果に。

ひとまず、具体的に見てみると、こんな感じ(参考までに運行開始前の2020年度3月期決算も掲載しておきます)。

 2021年度3月期2020年度3月期
売上高20億3,752万円
営業損益▲63億7,699万円▲35億6,482万円
経常損益▲63億99万円▲35億5,233万円
当期純損益▲40億2,377万円▲32億2,829万円

売上の内訳を見ると、

・航空運送収入…5,170万円
・貨物スペース賃貸収入…19億8,114万円

となっており、現状、売上のほとんどを貨物で稼いでいると言う結果になっており、貨物が搭載できるボーイング787-8型機でなければ、そもそも売上自体が立っていなかったと言う形ですね。

現状、同型機2機での運用が続いていますが、今期には新造機1機とJALから転属の1機の2機を導入し、9月までに台北(桃園)線を開設する意向を発表しているほか、2024年度までに10機体制とする計画でいます。

旅客収入が1億にすら届かず…は寂しい。

まぁ、まだ2機での運用ですし、少なくとも10機ぐらいになるまではスケールメリットも出てこないですから、当面は赤字体質のまま…と言う感じかと。

ただ運航開始後、初となる決算なので、どのぐらい売り上げがあるモノなのかな…と思っていましたが、旅客では1億に遠く届かず。
寧ろ、その半分の5,000万円に何とか到達したと言うレベル。

コロナ禍で旅客の移動が制限されている状態なのと、そもそも旅客便の開始は10月だったので、通年で稼働していないと言うのを考えても、やや寂しい感じはしてしまいますね。

ただ貨物としてみた場合、約20億。
こちらは昨今の貨物単価の向上もあり、なかなかの売上だったと見るべきなのかな…とも。

運航開始以前の2020年度3月期決算と比べると、全ての数値が悪化すると言う形にはなっていますが、この数値自体は、許容範囲内と言う感じなのでしょう。

資本金も90億円だと考えると、まだあと1年は同様の数値であったとしても、耐えられると言う感じですしね。

台北とどこに?

で、今後の「ZIPAIR」。

9月にも台北線を…と言う流れでしたが、未だに正式なアナウンスはない状態。
仮に9月に就航だとすれば、そろそろ何かしらのアナウンスがありそうなタイミングではありますけれどもね。

ただ台湾もコロナ禍に巻き込まれていますし、ホントに9月までに就航するのかな?とも。

台北だけだと機材を持て余す形になるので、台北+もう1都市と言う形での就航になるかと思うのですが、どこになるのか…

本来ならば、JALが就航していないような都市に就航して…と言う構想もあったのかも知れませんが、現状、コロナ禍で旅客需要はまだまだ期待できる段階じゃない。

と言うコトで、あくまでも貨物需要も期待できるところに限定される訳で、それでいて台北と合わせて1日1往復ができるような距離。

となると、やはりベトナムとかフィリピンとかが限度になるのかな?と。

個人的には、ポストコロナを見据えて、JALが現在、就航していないような場所にも飛んで欲しいな…とは思うけれど、タイミング的にまだ3機目だし、旅客需要がほぼ消滅している段階では、保守的になるのは、仕方がないのかな…と。

ひとまず赤字決算。
ただコロナ禍での滑り出しにしては、まだ傷は浅く済んだのかな?と言いう感じもする内容ですかね。

問題は、いつ旅客需要が上向くか…と言うコトで。

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